こんにちは。ぐうたびスタッフのいっし~です。
元割烹料亭として創業し、半世紀以上の歴史がある「御やど清水屋(きよみずや)」へ宿泊してきました。登別温泉街の奥座敷にひっそりと佇む純和風旅館です。
こちらのお宿の魅力は、ずばり料理と温泉!!これはお宿で絶対に外したくない2大ポイントといってもいいのではないでしょうか!?
夕食と朝食はどちらも部屋食で、全41室の小さなお宿ということもあり、人混みを避けたい今の時期にはまさにぴったりのお宿でした。
■目次
仲居さんがお出迎え。温かい和のおもてなし
和風の構えの玄関を潜ると仲居さんたちがお出迎えです!「ようこそいらっしゃいました。お疲れでしょう」と優しい言葉と笑顔で長旅を労わってくれました。
人の温かさを感じるおもてなしに感動していたら、うっかり車のキーを抜いて持ってきてしまい、駐車してくれる車両スタッフさんを困らせてしまいました(笑)
玄関には刺繍畳というものがありました。絵柄は季節によって変わるそうですよ!行くたびにどこかに変化があると時間の流れを感じて嬉しくなりますよね。
今回は二人で行ったので、夕食の会席のうち3品が違っていろいろ食べ合える夫婦仕立て会席13品プランで予約しました。夫婦といっても友達でも同性でも、もちろんOKです。
絶品お出汁!素材本来の味を活かす和食の技巧を堪能
夕食はこちらの和室で部屋食をいただきました。仲居さんが頃合をみながら絶妙なタイミングで温かいお料理を持ってきてくれます。
先付の蕪のムース、まだ最初の一口目なのにお料理の美味しさに度肝を抜かれます。なめらかでまったりとした触感の蕪にお出汁が合わさって口の中が幸せ…。ずっとこればかり食べていたいくらい大好きなお料理でした。
前菜は笹河豚みじん粉揚げ、まこも茸雲丹衣など7品。食前酒に清水屋さんオリジナルの生酒をいただきました。鼻を近づけるとパッと華やかなお米の甘い香りがする、辛すぎず甘すぎず飲みやすいお酒でした。
お造りは鯛、生まぐろ、かんぱち、海老の盛合せです。鯛は一人4切れも!嬉しい!真ん中の鴛鴦の容器にはカボスとわさびが入っています。夫婦膳だから鴛鴦なんですね~。
今回の夫婦膳は、焼物と台物(お鍋)と冷鉢の3品で違ったお料理が提供されました。
冷鉢の通常提供は丸茄子と蕨信田巻きで、夫婦膳特典のもう一つは温鉢のとうきび饅頭でした。
どちらもお出汁がしみて美味しい~。とうきび饅頭はねっちりとしていて素材の甘みが十分に感じられる一品でした。この時すでに私は清水屋さんのお出汁の虜です。
酢物の寄せトマトがこれまた美味しい。トマトの青臭さは一切なく純粋な野菜の旨味が凝縮されて濃厚です。お酢で口の中がさっぱり。
そして最後はアサリ炊き込みご飯と赤出汁のお味噌汁です。
お味噌汁の赤出汁は名古屋の味噌ではなく仙台の味噌を使用しているそうです。そう言われると、よく見る赤出汁のお味噌汁より色が黒くない!ガツンとくる風味ではなく、優しいけれど赤出汁の風味をしっかりと感じるお味でした。
デザートはリンゴのシャーベット。皮ごとすり下ろされていてほのかな渋みで果実そのものの甘さが引き立って美味しい…。細部にこだわりを感じるお夕食に大満足です♪
源泉100%かけ流し!登別らしい硫黄泉のにごり湯
内湯の浴槽は2つ、露天風呂は1つです。浴槽が少ないと思いました?確かにこじんまりとしているかもしれません。ですが、侮るなかれ。
浴槽はすべてが源泉100%のかけ流しです。登別温泉らしい単純硫黄泉のにごり湯が贅沢にこんこんと注がれ、湯の花が沈殿し泥のようになって浴槽の底に溜まっています。
内湯は薄暗く雰囲気があり、硫黄と檜の香りが立ち込めています。露天風呂は野趣あふれる岩風呂です。
登別の温泉は湯温が高く長風呂できない印象があったのですが、こちらの湯は熱いのに不思議と長く入っていられました!
お風呂は時間による男女入れ替え制で、露天風呂は片方のお風呂にしか付いていないので、チェックインやお食事の時間に注意です。
脱衣所の壁にも注意書きがありますが、アクセサリー類は変色するため外してから入るようにしてくださいね!(私は忘れました)
手作りにこだわった10品の朝食膳
な ん と!朝食もお部屋食です!
朝はあまり食べない派なのですが、このお膳を見て食べないわけにいかないでしょう。白米が進むおかずがたくさん~!
御ひつが空になるまで食べました☆
川そのものが温泉!大湯沼天然足湯
次の日は大湯沼近くの天然足湯へ行ってきました。自家用車で向かう場合は、大湯沼駐車場に車を停めて歩くのが一番近いです。
大湯沼は日和見山が噴火した時の爆裂火口跡で、周囲約1km、深さ22mもあります。岩壁からもぼこぼこと硫黄泉が噴き出しています。
車を駐車場に停め、来た道を歩いて少し戻ると右手に遊歩道の入り口が現れます。青々と茂る木々を見ながら歩いていると森林浴にもなりますね。
紅葉の時期も綺麗なんだろうな~と考えながら階段を下っていくと…湯気が立ち昇る川が現れました!
もう少し下流までいくと足湯として整備された場所があり、靴と靴下を脱いで縁に腰掛けて入ります。
足元は普通の川と同じ砂や砂利なのに、流れている白いにごり湯はまさしく温泉。不思議な光景です。
地図だと駐車場から遠いように見えますが、実際は徒歩15分ほどで到着します。
温泉街のチェックアウトが重なる10時以降は混んできますので、ゆっくり浸かりたい人は少し早めに来るのがオススメです♪
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