【2泊3日】アイヌと自然を体験する北海道三大温泉めぐり|北海道モデルコース

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某人気漫画の影響もあり、国内外問わずアイヌ民族・アイヌ文化が広く認知されるようになってきたと感じる今日このごろ。

アイヌ民族の文化の復興・発展の拠点となるナショナルセンターである、民族共生象徴空間「ウポポイ」は2023年7月12日に開業3周年を迎えました。

そこで、ウポポイ、ジオパーク、北海道三大温泉のうちの二つ(登別・湯の川)などを巡り、雄大な北海道を創り出した自然現象や文化に触れられる2泊3日のコースをご紹介します。

ぐうたびキャラクター・ぐうキチ
北海道三大温泉は登別温泉、湯の川温泉、そして定山渓温泉と言われているよ!
北海道観光PRキャラクター・キュンちゃん
キュッキュキュ〜♪(今回の旅はアイヌ文化、次回は温泉、その次は自然、みたいにメインテーマを変えて何度でも楽しめるコースなのです♪)

2泊3日のコース地図

※取材時点での情報です。最新情報をご確認のうえお出かけください。
※各ルートの所要時間は、Googleマップを参考にした時間です。季節や道路状況などによって異なります。

【1日目】11:00 白老町
「民族共生象徴空間 ウポポイ」「カフェ リㇺセ」でアイヌ文化に触れる

ウポポイ

▲ポロト湖のほとりに各施設が点在する「ウポポイ」の全景(写真提供:(公財)アイヌ民族文化財団)

先住民族アイヌをテーマにした日本初・日本最北の国立博物館を有する「ウポポイ」へ

アイヌの歴史や文化を伝える「ウポポイ」は、国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設、ショップやレストラン・フードコートなどを有する空間です。

見学メニューと展示品一例

▲国立民族共生公園で見学できるアイヌ古式舞踊と、アイヌ文様を施した衣装の展示(写真提供:(公財)アイヌ民族文化財団)

展示やアイヌ古式舞踊を通してアイヌの世界観や自然観に触れると、多様な文化を尊重するためのさまざまな「気づき」に出合えるはず。

博物館の見学後は、ウポポイ内の散策へでかけましょう。工房で木彫りや刺繍の体験をしたり、園内に植えられているアイヌ文化と関わりのある草花を観察したり。ポロト湖のほとりを歩けば、白老の自然の豊かさも実感できるはずです。

「カフェ リㇺセ」で地元産の食材を使ったアイヌ料理を味わう

カフェリムセの食事メニュー

▲カフェ リㇺセのチェㇷ゚オハウセット1,400円(写真提供:(公財)アイヌ民族文化財団)

有料エリア外なので、いつでも気軽に立ち寄れる「歓迎の広場」

カフェやスイーツショップがある「歓迎の広場」にある「カフェ リㇺセ」では、アイヌ料理が食べられます。白老産の鮭と野菜のオハウ(汁物)や、いなきびごはん、野草茶などがセットになった「チェㇷ゚オハウセット」のほか、カレーやぜんざいなどを提供。有料エリア外なので、いつでも気軽に立ち寄れます。

施設名 民族共生象徴空間 ウポポイ・カフェ リㇺセ(ウポポイ歓迎の広場内)
所在地 白老町若草町2丁目3
アクセス 札幌から車で約1時間、新千歳空港から車で約40分
営業時間 ウポポイ:9:00~18:00 ※季節によって変動あり
カフェ リㇺセ:9:00〜L.O.閉園時間1時間前
※詳しくはウポポイ公式WEBサイトを確認
定休日 ウポポイ:月曜(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)
カフェ リㇺセ:ウポポイ休園日
駐車場 あり(園内駐車場246台・500円、園外駐車場311台・500円)
公式サイト ウポポイ公式サイトを見る
問い合わせ先 ウポポイ公式WEBサイト「お問い合わせ」あるいは0144-82-3914


移動時間 車で約2分

【1日目】14:00 白老町
「ポロトの森インフォメーションセンター」でカヌーをレンタル

ポロト湖

▲2〜3名乗りのカヌーで、湖面からポロト湖の自然を楽しもう

穏やかなので初心者でも挑戦しやすいポロト湖のカヌー

「ウポポイ」から見渡していたポロト湖で、カナディアンカヌーを楽しむのはいかが?レンタルがあるので、初心者でも気軽に水上レジャーに挑戦できます。

カヌー

▲白老の爽やかな風が心地よい(提供:しらおいナビ)

カヌーに乗って「ウポポイ」にあるアイヌの伝統的な住居や集落を眺めたり、湖の周囲にある遊歩道からアクセスできない場所に上陸して野鳥観察をしたり。鳥の鳴き声や虫の声が心地よく響くのも、動力を使わないカナディアンカヌーならでは。

遊歩道がないエリアでも、カヌーなら水辺から陸地へ行ける

カヌー体験の様子

▲白老は真夏でも比較的涼しいことも魅力のひとつ

絵画の中に入り込んだような感覚が体験できる

7月には「コウホネ」というスイレン科の水草の群生地に花が咲くと、まるで印象派の絵画の世界のよう。夏に「ポロトの森キャンプ場」に泊まれば、夜はホタルが飛び交う様子も見られます。

施設名 ポロトの森インフォメーションセンター
所在地 白老町若草町2丁目2 ポロト自然休養林
アクセス JR白老駅から車で約5分
営業時間 9:00〜17:00
定休日 火曜日・冬季<カヌーは4~10月第1週頃まで。ワカサギ釣りの時期は冬季もオープン
料金 入園無料
【個人利用】カヌー1時間 1,000円(2人目からは1人につき500円※3人目はお子さまに限ります)※パドル、ライフジャケット含む
駐車場 あり(30台・無料)
公式サイト ポロトの森インフォメーションセンター公式サイトを見る
問い合わせ先 0144-82-6755


移動時間 車で約28分

【1日目】15:00 登別市
湯の街「登別温泉」で、温泉が流れる川や間欠泉を巡る散策へ

爆裂火口跡

▲噴火でできた爆裂火口跡。1日1万トンもの温泉が湧く

温泉の沼、温泉の川。地球の熱を感じながら、森の散策路を歩く

登別温泉・カルルス温泉は、10種類の泉質を誇る湯の街です。登別の温泉街を訪れたら、ぜひ散策路を歩きに出かけましょう。

大湯沼

▲湖底から硫黄を採取していた歴史が残る大湯沼

水蒸気が立ちのぼる地獄谷へと続く木道から、森の中を歩いて大湯沼へ。夏でも湖面からゆらゆらと湯けむりが上がるのは、湖底から130℃ものお湯が噴出しているから。

大湯沼川の足湯

▲湖底にたまる湯の華が足裏に優しい大湯沼川の足湯

硫黄のにおいを間近で感じながら大湯沼から湯が流れ出る大湯沼川沿いを歩き、周囲10mほどの間欠泉「大正地獄」をのぞいたり、「大湯沼川の足湯」で疲れを癒やしたり。2023年8月25日〜27日は、「第60回登別地獄まつり」が開催されますよ。

施設名 登別温泉(地獄谷・大湯沼散策路・大湯沼川の足湯)
所在地 登別市登別温泉町
アクセス JR登別駅から車で約13分
営業時間 24時間
定休日 なし
駐車場 あり(第三駐車場約70台・第一駐車場約70台、乗用車各500円)
公式サイト 登別温泉公式サイトを見る
問い合わせ先 0143-84-3311(登別国際観光コンベンション協会)


移動時間 車で約5分

登別温泉で宿泊

登別温泉

移動時間 車で約52分

【2日目】11:00 洞爺湖町
「洞爺湖有珠山ジオパーク」の「西山山麓ルート」で噴火の迫力を体感

西山山麓ルート

▲隆起によって階段状になったアスファルト

活火山の近くにあった暮らしと、噴火の威力を間近で感じる

噴火によってできた洞爺湖や、今も活動を続ける有珠山・昭和新山。「洞爺湖有珠山ジオパーク」に指定されている洞爺湖エリアは、地球の息づかいを肌で感じられる場所です。

破壊されたお菓子工場

▲破壊されたお菓子工場跡には噴火の爪痕が

なかでも散策路のひとつである「西山山麓ルート」は、2000年に有珠山山麓で噴火した当時の様子を体感できるルート。噴火の威力や、生活の場が一変してしまった様子が、道路や建物の変形やちらばる噴石から感じられます。

施設名 洞爺湖有珠山ジオパーク・西山山麓ルート
所在地 洞爺湖町泉
アクセス JR洞爺駅から車で約11分
営業時間 4月下旬〜11月中旬
定休日 11月下旬〜4月中旬
駐車場 あり(300台・無料)
公式サイト 洞爺湖有珠山ジオパーク公式サイトを見る
問い合わせ先 0142-75-4400(洞爺湖町経済部観光振興課)


移動時間 車で約6分

【2日目】14:00 洞爺湖町
真っ青な洞爺湖にお城の船が映える「遊覧船(洞爺湖汽船)」に乗船

洞爺湖汽船

▲天気の良い日は、洞爺湖の向こうに羊蹄山が見える

洞爺湖を巡る遊覧船で中島へ渡り、中島・湖の森博物館と島の散策を

「洞爺湖」は、周囲は約45キロほどのカルデラ湖。中央に大島、観音島、弁天島、饅頭島の4つを総称する「中島」が浮かぶ美しい湖です。中島へ渡れるのは夏の間だけ。

お城をイメージした魅力の「エスポアール」に乗船し、写真を撮りつつ湖面からの景色を堪能したら、パワースポットとして知られる中島で下船。マイナスイオンたっぷりの原生林の中を散策でリフレッシュしましょう。

施設名 洞爺湖汽船
所在地 洞爺湖町洞爺湖温泉29
アクセス JR洞爺駅から車で約12分
営業時間 4月下旬〜10月末:8:30〜16:30
(30分ごとに運航)※中島で下船しない場合は所要約50分、中島で下船する場合は30分後の船に乗り換えて所要約80分)
11月〜4月上旬:9:00〜16:00
(60分ごとに運航 ※中島では下船しないため、所要約45分)
定休日 なし
料金 中島巡り遊覧船 大人1,500円、小学生750円
駐車場 あり(40台・無料)
公式サイト 洞爺湖汽船公式サイトを見る
問い合わせ先 0142-75-2137


洞爺湖温泉街はすぐ
浮見堂公園は車で約20分

【2日目】16:00 洞爺湖町・壮瞥町
「洞爺湖ぐるっと彫刻公園」で作品越しの絶景を撮影する

「夢洞爺」

▲空充秋氏の「夢洞爺」に、中島を重ねて

洞爺湖畔を歩くほどに、点在する作品が次々と見えてくる

「人と自然がふれあう野外彫刻公園」として、洞爺湖の周囲を囲むように設置された、56人の作家による全58基の彫刻アート。「生の賛歌」をテーマにした彫刻作品の展示は、昭和59年に安田 侃氏の「回生」や「意気心」が設置されたことを機に周辺3町で設立した委員会発足によってスタート。

浮見堂公園

▲聖徳太子の本尊が祀られている浮見堂公園

洞爺湖温泉街の湖畔を歩くだけで、いくつもの作品に出合えますが、せっかくなら、作品を訪ねて温泉街から離れてみましょう。駐車場がある浮見堂公園に行けば、車のスピードでは見落としてしまう作品の数々に気付けるはずです。

施設名 洞爺湖ぐるっと彫刻公園
所在地 洞爺湖町・壮瞥町(洞爺湖畔)
アクセス JR洞爺駅より、浮見堂公園まで車で約23分・洞爺湖温泉街まで車で約12分
営業時間 24時間
定休日 なし
駐車場 あり(浮見堂公園50台・無料、洞爺湖温泉街公共駐車場300台・無料)
公式サイト 洞爺湖ぐるっと彫刻公園公式サイトを見る
問い合わせ先 0142-75-4400(洞爺湖町経済部観光振興課)


洞爺湖温泉街湖畔からはすぐ
浮見堂公園からは車で約20分

洞爺湖温泉で宿泊

洞爺湖温泉

移動時間 車で約2時間

【3日目】11:30 七飯町
「函館七飯ゴンドラ」から噴火湾にすそ野を広げる秀峰・駒ヶ岳を堪能!

山頂

▲日本最長クラスの3,319m、約15分ほどのゴンドラに乗って山頂へ

ここでしか見られない海に向かってすそ野を広げる駒ヶ岳の景観

3日目は、8時過ぎに洞爺湖温泉街を出発して、一気に函館方面へ。夏は「函館七飯ゴンドラ」、冬は「函館スノーパーク」と名前を変えるゴンドラリフト施設に立ち寄りましょう。

なによりの魅力は、晴れた日には駒ヶ岳、大沼国定公園、噴火湾、羊蹄山、ニセコ連峰、室蘭、恵山までを一望する、他からは見られないロケーションです。

山麓から山頂まで659mという高低差により、津軽海峡から「みなみ北海道」全域を見渡す景色は必見。「恋人の聖地」に指定されたテラスにある「PEAK BELL」の鐘を、大自然の中で響かせてみてはいかが?

「みなみ北海道」一帯があかね色に染まる、ドラマチックな夕焼け

夕焼け

▲PEAK BELLの鐘

時間や季節によって趣が変わる絶景

海と山の変化に富んだ景色を望む山頂は、夕焼けの絶景スポットとしても人気があります。夕日をバックに駒ヶ岳のシルエットが青く浮かび上がる様子は幻想的。

秋のゴンドラから見える景色

▲ゴンドラリフトの高低差は659m。秋の紅葉もすばらしい

春は雲海、秋の紅葉、冬の霧氷まで、季節ごとに印象はさま変わりするので、いつ訪れても違う景色に出合えます。

施設名 函館七飯ゴンドラ
所在地 七飯町東大沼666
アクセス JR函館駅より車で44分
営業時間 4月29日〜11月5日 9:00〜16:00(上り最終15:30、下り最終16:00)
山頂カフェ:9:30〜15:30(L.O.15:00)
冬季はスノーパークとして営業
定休日 期間中なし
料金 ゴンドラ往復 大人2,000円、小・中学生1,200円、幼児無料
駐車場 あり(2,000台・無料)
公式サイト 函館七飯ゴンドラ公式サイトを見る
問い合わせ先 0138-67-3355


移動時間 車で50分

湯の川温泉で宿泊


GOAL!

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※当記事は公益社団法人 北海道観光振興機構が実施する「誘客促進強化事業(国内)メディアタイアップ情報発信事業」の補助を受けて作成しています。

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