【宿泊レポート】営業再開!炭火と囲炉裏で味わう「北番屋」|層雲峡 朝陽亭

こんにちは!ぐうたび編集部副編集長のいっし~です。今回は、層雲峡温泉にある「層雲峡 朝陽亭」に泊まってきました。

層雲峡温泉にある温泉宿の中でも特に高台に位置するこちらの宿。氷瀑まつり会場や層雲峡温泉街を見下ろす、大浴場からのダイナミックな眺望も魅力です。

この記事を書いたぐうたび編集スタッフ

ぐうたび副編集長・いっし~
WRITER/石原 亜由美(ぐうたび北海道副編集長)

今回は昨年10月に営業を再開した炭火と囲炉裏の食事処「北番屋」のプランで宿泊♪実は氷瀑まつりの開催期間に合わせて、2024年1月27日~3月31日まで札幌駅発着の送迎バスが運行中なんです。行くなら今だ!ということで、冬の層雲峡へやってきました

動画でも宿泊レポート公開中♪

施設名 層雲峡 朝陽亭(ちょうようてい)
所在地 上川郡上川町字層雲峡
アクセス 旭川から車で約90分
駐車場 あり(無料)
送迎バス 札幌駅発着:片道1人2000円、旭川駅発着:片道1人500円 ※要事前予約
問い合わせ先 0570-026572

 

層雲峡温泉街を見下ろす絶景の温泉宿

大雪山連峰の切り立った大渓谷の中にある層雲峡温泉へ到着です。

層雲峡温泉街の入り口から見上げる朝陽亭

▲左手に見える氷像は氷瀑まつり会場。右手奥が朝陽亭

到着時の気温は-6℃。峡谷に吹き荒れる層雲峡らしい風にお出迎えされて「層雲峡に来たなぁ…早く温泉に入りたいなぁ…!」という気持ちでいっぱいに。

この日のセルフサービスのウェルカムドリンクは、温かいとうきび茶と菊芋茶。体が温まります。

ぐうたび副編集長・いっし~
朝陽亭の館内は「昔ながらの温泉宿」という雰囲気がたっぷり味わえる“和”の空間。いま昭和レトロの宿泊施設が流行っていますから、好きな人は多いと思うな
>>朝陽亭のフォトギャラリを見る

ホテルスタッフ直伝!館内から氷瀑まつりを見るならココ

「朝陽亭は7階の大浴場や一部客室から氷瀑まつり会場を見ることができますが、実は1ヵ所!ベストポジションがあるんです」というスタッフさんの後に付いて7階へ。

氷瀑まつりの観賞スポット

▲花火が上がる時間帯は特に人気なので、早めの待機がおすすめ!

エレベーターを降りた左手にあるちょっとしたお座敷。こちらの窓が氷瀑まつり会場を一望できる、常連さんに人気のスポットだそう。

お座敷から氷瀑まつりのフィナーレを飾る花火を見るなんて粋ですよね!暖かい館内から花火を見たいという人はここからの観賞がおすすめです。

食事処「北番屋」で予約するとプラン専用客室へご案内♪

夕食タイプが食事処「北番屋」のプランでは、他のプランでは選べない「和洋DX(デラックス)」という専用客室の宿泊となります。それがこちら!

和洋DX

▲ツインベッド2台+布団3名の合計5名まで泊まれます ※出典:朝陽亭公式サイトより

年季の入った畳からホテルの歴史を感じる、昔ながらの和洋室です。「デラックス」と付くだけあって中はかなり広々としており、定員の5名で泊まってもまったく窮屈さを感じなさそう。

ぐうたび副編集長・いっし~
ほかにも洋モダンや和モダンといった一部リニューアルした客室もあるのですが、こういう日本特有の客室の風情というものは残っていてほしいなと思いますね

温泉も入りたいですが、今回の宿泊のメインは夕食!さっそく浴衣に着替えてそわそわと食事の時間になるのを待ちます。

炙っておいしい♪炭火と囲炉裏を楽しむ「北番屋」の本懐石料理

朝陽亭の夕食には2タイプあります。一つは「山の料理茶屋 早紅葉(はやもみじ)」のバイキング形式の和食会席コース、そしてもう一つが今回いただく食事処「北番屋(きたばんや)」の本懐石料理です。

北番屋のテーブル席

▲写真奥の窓の向こうには水が流れていて、心地よい流水音がかすかに聞こえる。おしゃれ!

「北番屋」という名前は、北海道漁業の繁栄を象徴した鰊番屋をモデルにしたから。漁師の作業所や休憩所のことを「番屋」と言います。

朝陽亭そのものが休館だったこともあり、2023年10月13日に営業再開しました!ファンの方お待ちかねですね。

ぐうたび副編集長・いっし~
炭火で炙っていただく囲炉裏を使った懐石料理。楽しみです!いただいていきましょう♪ちなみに、これから紹介するメニューは2023年の冬メニューです。3ヶ月毎に献立が変わり、3月からは春メニューになりますよ

素材の味を活かした料理に舌鼓

食前酒、白老町虎杖浜産ドナルドサーモンの塩麹レア焼きなどの前菜5品ときて、お次は先椀。

先椀

▲ずっと飲んでいたい。体の内側から温まる絶品お出汁

囲炉裏で温めた「北海道産つぶ貝&愛別町産焼き舞茸の土瓶蒸し」。つぶ貝と舞茸の出汁が溶け込んで、胸の奥から「ほっ」と息がこぼれる美味しさ。つぶ貝も大きい!

お造り

▲冬の魚は脂が乗っていてよりおいしい!

続いてお造りです。本マグロ、ボタンエビ、北海道産八角の昆布〆、北海道産イワシの酢〆
マグロとボタンエビは土佐醤油、八角はスダチ醤油、イワシはポン酢ジュレのおすすめに従っていただきます。

ぐうたび副編集長・いっし~
八角の正式名称は「トクビレ」。まさに冬が旬の魚です。北海道では食べる機会がたまにある魚ですが、本州の人にとっては珍しいかもしれませんね

心おどる囲炉裏の醍醐味!白老牛もヤマメも炭火で炙っていただきます

いよいよお楽しみの焼き物です!どうぞ!

焼き物

▲白老牛のローストは大きいのが贅沢に5切れも!

豪華ー!!白老町産ヤマメの塩焼き、白老牛もも肉の低温ロースト、北海道産宗八カレイの一夜干し、北海道産エゾシカ肉の朴葉味噌焼きです。

囲炉裏料理

▲具材はすでに火が通っているため温める程度に炙ればOK

ヤマメに添えてあったレモンをかけて……ふっくら肉厚な背中にかぶりつく!幸せ。白老牛のローストは炙ることで脂がとろけて旨味が倍増。

朴葉焼き

▲この見た目、どうですか!

北海道らしいジビエのエゾシカ肉は、炭火で少し焦がした味噌の香りと朴葉の香りが食欲をそそります。

ぐうたび副編集長・いっし~
火ばさみで炭をずらして火加減を調整するのも囲炉裏料理の醍醐味。おいしさに加えて楽しい。なんて人の心に響く夕食なんだろう!

焼き物の後は、北海道産鶏肉&愛別町産なめこ・冬野菜のみぞれ鍋と、北海道ブランド米「ゆきさやか」釜炊きご飯をいただきました。

ぐうたび副編集長・いっし~
「ゆきさやか」ってあまり聞かない品種ですよね。ゆめぴりかを凌ぐ食味とも言われる、道北から道南にかけて一部農家でのみ栽培されている希少なお米なんです。雪のように白く、つやつやとしたお米。少し長めの形で、よく噛んで味わいたいおいしさです
by北海道フードマイスターより

趣向を凝らした和デザートで締め

そして最後のデザートへ。

デザート

▲パウンドケーキに乗っているのはカリカリ香ばしいキャラメリゼされた蕎麦の実

幌加内そばのパウンドケーキ、抹茶パンナコッタ、生麩&アイスクリームです。もっちもちの生麩は少し塩味があって、黒蜜がかかった甘いアイスクリームと意外に合う!ちょっとクセになりそう♪

ぐうたび副編集長・いっし~
最後の飲み物にはコーヒーや紅茶もあったのですが、やっぱり和で締めるしかないでしょ!ということでゴボウ茶をセレクト。大満足。ごちそうさまでした!

※「北番屋」は2024年2月から金・土のみの営業となります

男女入れ替えで3つの大浴場を満喫

朝陽亭の大浴場はなんと3つもあるんです。しかもそれぞれが特徴を持っているので、できれば夜と朝で分けて制覇してほしい!

ということで、すべての大浴場を回るために、夜は壮大な峡谷美が望める7階の「天空露天」へ。

雄大な峡谷を望む7階の大浴場

7階の大浴場

▲「朝陽山」には枡の浴槽の内湯が2つあります ※出典:朝陽亭公式サイトより

7階にある大浴場は男女入れ替え制。この日の女性は夜が「天空露天 朝陽山」、朝が「展望大浴場 黒岳」でした。

「展望大浴場 黒岳」からは氷瀑まつり会場が見えるので、花火が上がる時間帯を狙って入る人も多いそう。

サウナは「展望大浴場 黒岳」のみ。カラカラのドライサウナルームには小窓がついていて、そこから山と空の風景を眺めることができます。

ぐうたび副編集長・いっし~
サウナ→洗い場→水風呂の動線がよかった!休憩用のイスは2脚、こちらも景観の良い一面ガラス張りに面して配置されていて、景色を堪能しながらサ活ができます
展望大浴場「黒岳」 天空露天「朝陽山」
月・水・金 火・木・土・日
13:00~3:00 男性 女性
4:00~9:30 女性 男性

 

眺望は無いけど雰囲気バツグン!幻想的な2階の大浴場

2階大浴場

▲約1km離れた山中にて74℃で湧き出る湯元「ササの湯」からお湯を引いている ※出典:朝陽亭公式サイトより

間接照明が幻想的な2階の大浴場「癒しの湯 桂月」にも夜のうちに入っちゃいます!

浴場の扉を開けるとまず感じるのは強い硫黄の匂い。金屏風のような広い浴槽に、枯山水風の小さな庭を眺めながら入れる浴槽、それに打たせ湯、20名が一度に入れる大きなドライサウナがあります。

ぐうたび副編集長・いっし~
7階とはまったく趣が異なっていて面白い!枯山水は屋外にあるので、この日は雪が降り積もっていました。これもまた風情があっていいですね

日帰り入浴の人気が高いのにも納得です。日帰り利用でも2階と7階の大浴場を両方とも利用できるという太っ腹!ロビーのウェルカムドリンクも利用していいそうです。お得ですよね♪

癒しの湯「桂月」
営業時間 13:00~3:00、4:00~9:30

 

北海道産食材にこだわった朝食バイキング

おはようございます。朝は「山の料理茶屋 早紅葉」でバイキングです。

早紅葉の会場

▲席は雪化粧の木々が見える窓側と、紅葉の装飾が上品な奥側に分かれています

メニューには和洋どちらもありますが和食が多め。ホテルの“和”の雰囲気と合っていていいですね。

ぐるりと会場を回ってみると、北海道産食材にこだわりを感じるメニューが目に付きます。野口観光グループの自社農園「のぐち北湯沢ファーム」のトマトジュースを使った料理もありました。

朝食

▲北海道産鮭の塩焼きのトッピングにはじかみが用意されていて嬉しい!ビジュアル大事

どれも濃すぎず薄すぎず、食べやすい味付けです。焼き魚もしょっぱすぎず私好み。

生産量日本一で有名な幌加内町のそば粉でつくった自家製麺のお蕎麦、刻みタマネギたっぷりのオニオンスープカレー、北海道産カボチャのコロッケなどがありました。

ぐうたび副編集長・いっし~
個人的にいいなぁと思ったのが、ガラスのポットに入った温かいお茶が「変わり茶(北海道産黒豆)」「ほうじ茶(鹿児島茶)」「玄米茶(狭山茶)」の3種類も用意されていたこと。湯呑に入れて、茶托に置いて、丁寧な朝ごはん♪

最後は温泉卵でつくる卵かけご飯で締め!(これにハマってる)ごちそうさまでした。

層雲峡 朝陽亭へ泊まりに行こう!

層雲峡温泉にある「層雲峡 朝陽亭」の宿泊レポートでした。いかがでしたか。“和”のこころを大切にした、懐かしい日本の温泉宿を満喫する1泊2日でした。

宿泊者は車で約4分のところにある姉妹館「朝陽リゾートホテル」の温泉にも無料で入ることができます!「湯めぐりシャトルバス」が運行していない日でもスタッフさんにお願いすれば快く送迎してくれるので、気軽に湯巡りを楽しんでください。

日帰り入浴
利用時間 受付13:00~19:00 ※入浴は20:00まで
利用料金 大人1200円・小人600円
レンタル料 バスタオル・タオル 各300円

 

また、土曜日限定で隠れた道北グルメを提供するウェルカムサービスも実施中です。

ウェルカムサービス

▲過去に実施したウェルカムサービスの様子 ※画像はホテル提供

地元で愛される老舗の一品や郷土料理などが週替りで登場。道北の食の魅力を発信しています。

朝陽亭スタッフの皆さま
スタッフ一同、皆さまのご来館をお待ちしております!

 

WRITER/石原 亜由美(ぐうたび北海道副編集長)

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