■目次
洞爺湖町(とうやこちょう)はこんなところ
北海道の南西部に位置する洞爺湖町は、美しい湖と海の幸豊富な噴火湾、そして数十年ごとに噴火を繰り返す有珠山に囲まれた風光明媚な町です。温暖な気候に恵まれ、交通の便もよく、北海道有数の観光地として古くから多くの人に愛されています。
洞爺湖町の「美味しい」を届ける「ピュアフーズとうや」に注目!
洞爺湖町がまだ洞爺村だった頃のこと。地元の野菜で漬物などの加工品をつくっていた「洞爺村つけもの研究会」が、農業改良普及センターの協力を得て特産品づくりに取り組みはじめました。
注目したのは道内一の生産量を誇る大葉赤紫蘇。鮮やかな色はもちろん、優れた効能を活かしてシンプルにおいしい赤しそジュースが完成しました。「えぐみが少なく子どもでも飲みやすい」と評判は上々。事業として本格的に製造販売することになり、村民50名が出資して平成12年に「有限会社ピュアフーズとうや」が設立。
現在は赤しそジュースをはじめとした、漬物やお菓子など加工品と、洞爺湖町で栽培される季節の野菜およそ200種類を、旬の時期に全国へお届けしています。
橋本さんに聞きました!
『3名の契約農家さんと3名の加工スタッフ、計6名の少数精鋭で作っています。
露地栽培で育てた葉を、6月下旬から8月いっぱいまでかけて、形のいいものだけを選んで収穫し、煮出して搾汁したものを冷蔵保存しています。ジュースは濃縮エキスに砂糖とリンゴ酢を加えてつくります。年間約3トン、500ml瓶で1万本弱生産しています』
『やっぱりお客様の声を聞けたときですね。「いろんなしそジュースを試したけど、とうやの赤しそジュースが一番飲みやすくて美味しい」と言っていただけると、よしがんばろう!と思います』
『大葉赤紫蘇の生産者が減っていることですね。
今はまだ、3名の契約農家さんが元気に頑張ってくれていますが、これから先も一定の生産本数を維持していくためには、新しい作り手を探さなければなりません』
『それともうひとつ、夏の暑い時期に葉を煮出す作業も大変なんですよ。収穫した葉はそのまま保管しておけないので、すぐに煮出して搾汁します。夏の煮出し作業は本当に暑さとの闘いです。農家さんと同じで加工も3人体制なので、夏バテなんかしていられないんです』
真夏の作業、大変な様子が目に浮かびます。栽培も加工も生産者さんの頑張りによって、美味しさが守られているのですね。
色鮮やかで爽やかな飲み心地「とうや赤しそジュース」に注目!
『洞爺湖町の「大葉赤しそ」は、他の産地に比べて葉の香りが良く、ジュースにするとえぐみが少ないと言われています。えぐみが少ない一番の要因は、一枚一枚手摘みして、茎を混入させないようにしているからなんです』
赤しそに含まれるポリフェノールは、抗アレルギー効果に優れ、喘息や花粉症、疲労回復、動脈硬化の予防に効果が期待できるそうです。
『我が家は弟が喘息だったので、祖母が自家製のしそジュースを作って飲ませていました』
橋本さんのご家庭でも作られていた馴染みのジュース。昔から親しまれていた地域の食文化が広まっていくのは、素敵なことですね。
『原料となる赤紫蘇の品質です。良質な赤しそを栽培するために、契約する農家さんが一粒ずつタネをまき、芽が出たところで一株ずつ畑に植えて、収穫するときは葉を一枚一枚手摘みしています。
もっといえば、前年に収穫した葉の中から、大きくて形や香りがよいものだけを選抜してタネを取るところからこだわって栽培しています』
厳選したタネから栽培される赤紫蘇は、大人の手のひらくらいあるそうですよ!
おすすめ返礼品 濃縮赤しそジュース「ビエンナーレ」2本入り
洞爺湖町の特産品「大葉赤紫蘇」を使用した色鮮やかな濃縮ジュースです。余分な茎や枝が入らないよう、丁寧に手摘みした葉だけを使っているので口あたり爽やか。えぐみが少なく小さなお子さんにも飲みやすいと評判です。
橋本さんイチオシの飲み方は?
『定番ですが水や炭酸で3~4倍に薄めて飲むのがおススメです。焼酎などお酒と割るのもいいですし、牛乳やヨーグルトとも相性がいいんです』
洞爺湖町のここが好き!
『まちの人の温かさですね。洞爺湖町は古くからの観光地で、いろんな人が訪れるせいか、まちの人が誰に対してもオープンなんです。洞爺湖町を離れていた時期に、人との関わりで寂しい思いをした経験があるので、このまちの人が見知らぬ人にも分け隔てなく接している様子をみると、やっぱりいいなって思います』