『札幌ラーメン最新事情2013』の今週は2回目です。
今回のテーマは「セカンドブランド」というテーマでご紹介したいと思います。
本日も「札幌ラーメンコンシェルジュ」こと大石がご案内役を務めさせていただきますm(_ _)m
ラーメン店における”セカンドブランド”とは「本家のラーメン」とは全く違うコンセプトや味で「別な店名を掲げて」勝負しているお店・・・ということになるでしょうか。
お店の場所は別な店舗を構えるケースもありますが、時間帯や曜日で別ブランドで提供をしていることもあります。
例えば本家では「札幌味噌ラーメンの専門店」を出しながら、同じ場所で休日の夜だけはセカンドブランドとして「福島の醤油ラーメン」で勝負しているなど、ユニークなものも存在します。
そして、今セカンドブランドのお店が札幌でも熱いのでいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
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山嵐天上天下龍我独尊
まず一軒目。
長い名前ですね(笑)
平岸の人気店「山嵐」のセカンドブランド(※)です。
(※注:厳密に言えば、山嵐には『黒虎』(札幌市中央区南三条西1-2-1 チトセビル1F)というセカンドブランドがあり、夜は同じ場所で『雷文』というセカンドブランドのセカンドブランド(?)が存在するので・・・。
フォースブランドという事になるかな(^^;)
山嵐と言えば豚骨スープに背脂の浮かぶ白スープを思い浮かべる方も多いことでしょう。
臭みの全く無い豚骨スープが身上の山嵐。
はい!そしてこちらが山嵐天上天下龍我独尊の「豚骨タンメン(白タン)」です!
びっくりするほどの野菜・・・。
鍋で炒めた後に投入される山嵐自慢の豚骨スープ。
その豚骨の甘みに野菜の旨味が加わると、実にマイルドでコクのあるスープになるんです。
そしてこちらがワタクシのイチオシ、「豚骨タンメン(赤タン)」です。
ギョッとするほどたっぷり振りかけられた唐辛子。
さぞや辛いだろうと思われるかも知れませんが、実はこれ「韓国産唐辛子」で見た目ほどには辛くないんです!!
豚骨・・・野菜・・・それぞれの美味しさをシャープにまとめてくれる唐辛子。
おっと。ブログを書いていると自分で食べたくなってしまった(^^;
汗をかきながら極太の麺をワシワシとすすると、疲れたカラダだって元気復活。
オススメの一杯です。
ちなみに、雷文で人気のあぶら中華そばも人気メニュー。
煮干の香りと細麺の相性が抜群です。
もうひとつ忘れちゃならないのが「藤野ザンギ」!
写真じゃ伝わりにくいですが、ものすごく大きなザンギ(※北海道の鶏のから揚げです)が3つで250円。
特性のタレをかけていただくと・・・・。
いかんいかん。
これ以上記事を書いていると、ホントにブログ作成を放り投げてお店に走ってしまいそうだ。
【山嵐天上天下龍我独尊】
住所:北海道札幌市南区藤野3条2丁目1-52
営業時間:11:30~16:00 17:00~23:30
定休日:月曜日
TEL:011-592-0005
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夜そばふくしま
続いてご紹介するのは「夜そば ふくしま」です。
こちらは味噌らーめん専門店の看板からもわかるとおり、昼は味噌ラーメンが人気の「狼スープ」のセカンドブランド。
アッツアツのコクのあるスープは札幌の味噌ラーメンファンならご存知のお店でしょう。
そのこってり味噌ラーメンとはある意味対極にあるようなラーメン・・・。
それがコチラ「ふくしま」のラーメンだ。
鶏がらをじっくり煮込んで取られたスープは実に優しい味わい。
醤油がややキリッと立った印象のスープはシンプル・イズ・ベストという感じかな。
店名からもわかるとおり、こちらのお店は福島県は白河市の流れを汲む味だ。
店主が修行をされたのは白河ラーメンの人気店「やたべ」というお店とのこと。
実はここの店主。
ボクシングのライセンスを取るために単身タイに渡ったというユニークな経歴を持つのだが・・・。
日本に帰国直後、福島で出会った白河ラーメンに感動し、修行をしたというからこれまたユニーク。
少なくとも札幌市内では誰もが認める人気味噌ラーメン店の店主なのに、ボクシングだったり白河ラーメンだったり・・・。
勝手な想像であるが「今の現状でヨシとしない」向上心の塊のお方なのじゃないでしょうか?
それを感じたのがこの麺。
一つ一つ手もみされたこの麺の食感・・・。
一朝一夕にできるようなものじゃないよね。
美味しくて、なんだか気持ちが伝わってくる麺。
魂が詰まっている・・・・というとちょっとキザかな(^^;
東北を襲った大震災の直後から修行をしたそうだが、習うほうも教えるほうも色んな思いがあったんじゃないかな。
あっさりシンプルなラーメンなのに、奥深い味わいなのはそんなものもドンブリの中に入っているのかもしれないね。
実に癒されるラーメンだ。
休日の夜だけの営業というのがちょっとハードルが高いかも知れないけど、癒されたい方にはオススメです。
是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
【夜そばふくしま】
住所:北海道札幌市中央区南11条西1丁目5-1
営業時間:17:00~20:30
※営業日は土日祝日のみです
TEL:011-511-8339
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ニボシラーメンAg
最後にご紹介するのはmen-eiji HIRAGISHI BASEのセカンドブランド、ニボシラーメンAgです。
実はこちらのお店、本家men-eijiが多忙により現在は休業中なのだが、昨年間違いなく一番話題を集めたお店なので取り上げたいと思います(^o^)
この銀色の外観。
目立ちますよね~。
店名のAgはもちろんeijiから来ているのですが・・・。
Agは化学記号で「銀」を表しますよね。
そのAg=「銀」とニボシのうろこ=「銀」を表しているんですって!
なるほど納得!
ニボシラーメンの店名からわかる通り、スープのベースは煮干!
この煮干って食材は日本人にはなじみが深い反面、非常に扱いの厄介な食材。
「火加減や時間などによって味わいがガラリと変わってしまうし、味を濃く出そうとするとエグミも出てしまうし・・・。
新しいお店で簡単に扱える食材じゃないと思うんだよなぁ・・・」
なんてな事をちょっと思いながらの初訪問。
うめぇ(*o*)
なにこれ?
煮干ってこんなにおいしかったっけ?
しっかり濃いスープなんだけど、味わいはあくまで優しい。
そしてこの麺。
「粉KONA倶楽部」なる自家製麺のブランドを立ち上げてしまったというmen-eiji。
味わいと香りがいいのはもちろん、ひとつひとつ手もみされた縮れ具合が実に楽しい食感を生んでいる。
すする時の唇が幸せ~(^o^)
そしてもう一つ秀逸なメニューがコレ。
ゴンブトニボシ醤油なるメニュー。
音の響きからして「ワイルド」な感じだよね(笑)
写真はゴン盛!
わかりにくいけどとんでもない量です(^^;
そしてとんでもない衝撃を受けたのがこのゴンブト麺!!
見た目はワイルド・・・。
平打ちにしているから、太さはあるのだが、きっちり「すする」事が出来るギリギリの太さ。
これ以上厚みがあるとすするというよりワシャワシャと口に押し込んで食べることになりそう。
そして口の中にたっぷり入った麺はその太さゆえに長く咀嚼をする必要がある。
そうすることで口の中に小麦の美味しさが広がるんだよね。
ワイルドどころか実は計算しつくされている麺なんじゃないかな。
スープは麺に合わせてやや甘さを強調しているが、ニボシの良さがちゃんと伝わってくるのもイイね。
うーん・・・休業中というのが残念。
本家men-eijiのスタッフさんが充実したら再開してくれると思うので、早く復活して欲しいところ。
ちなみに再開が待ちきれないアナタ!!
ご安心ください(^o^)/
本家men-eiji HIRAGISHI BASEではこのゴンブト麺を使った「ゴンブト味噌」なるメニューがあります(^^)
こちらも素晴らしい一杯なんだけど・・・・
今日のテーマは「セカンドブランド」なので、その美味しさは是非ご自身で足を運んで味わってみてくださいませ。
【AG】
住所:北海道札幌市豊平区3条9丁目9-18
※現在は休業中。以下は当時の営業時間と定休日です
(営業時間:11:00~15:00 17:00~19:00 ※スープがなくなり次第終了定休日:第3火曜日・水曜日)
TEL:非公開
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さて、「札幌ラーメン最新事情2013」その2はいかがでしいたでしょうか?
その他にもつけめんShin.のセカンドブランド「拉麺 Shin」や「にぼShin.」。
豚キングのセカンドブランド「チャルメラ番長」など注目のお店があるのですが・・・。
今回もスペースの都合で住所だけでご勘弁くださいm(_ _)m
掲載できなかったお店
【にぼShin.北24条店】
住所:北海道札幌市北区北23条西8-3-19
営業時間:11:00~15:00 17:00~21:00
定休日:月曜日 (祝日の場合は翌日)
TEL:011-738-6616
【拉麺 Shin (シン)】
住所:北海道札幌市厚別区厚別中央2条2丁目3
営業時間:11:00~16:00 17:00~23:00
定休日:月曜日
TEL:011-895-8000
【拉麺 Shin エスタ店】
住所:北海道札幌市中央区北5条西2-1 札幌エスタ 札幌らーめん共和国 10F
営業時間:11:00~22:00
定休日:年中無休
TEL:011-213-2010
【チャルメラ番長】
住所:北海道札幌市中央区南6条西4丁目 銭松ビル 2F
営業時間:22:00~04:00
定休日:水曜日
TEL:090-8428-5291
【札幌ラーメン最新事情2013】
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