夏いちご生産日本一！浦河町「うらかわ菅農園」菅正輝さんに聞きました！

■目次

1 浦河町（うらかわちょう）はこんなところ
2 老舗いちご農家「うらかわ菅農園」に注目！
- 2.1 菅正輝さんに聞きました！
3 生産量日本一になった夏いちご「すずあかね」に注目！
4 おすすめ返礼品【令和5年1月より発送】毎月いちごが届くお楽しみ定期便(6ヵ月)
- 4.1 菅さんイチオシの食べ方は？
5 浦河町のここが好き！

浦河町（うらかわちょう）はこんなところ

日高山脈を背に太平洋に面した自然豊かな浦河町。夏は真夏日がないほど涼しく、冬は積雪が少なく穏やかで、移住先や長期旅行先として人気が高いまちです。

老舗いちご農家「うらかわ菅農園」に注目！

昭和39年創業、現在ビニールハウスは38棟あり、そのうち夏いちご6割、冬いちご4割を栽培しています。6月、7月のピーク時は、アルバイトも含め30人ほどのスタッフで運営する、浦河町を代表するいちご農家です。今や知名度が高くなった、浦河町のいちご栽培も、最初はたった4軒の農家さんでスタート。その中の一軒であり、まさに老舗農家さんの一人です。
2014年に夏いちご「すずあかね」の生産量日本一を達成した浦河町。「日本一で終わらない」、次世代の育成や産地としての競争力をあげるためには、たゆまない進歩のための取り組みが必要。「夏いちご日本一」の称号を、みんなで守っていかなければならないという使命感を持ち、挑戦を続けています。

菅正輝さんに聞きました！

いつからいちご農家に携わりましたか？

『平成20年に浦河にUターンし、父親の跡を継ぎ四代目となりました。』

北海道でなぜ冬いちごを栽培しようと思ったのですか？

『父親の代では、野菜といちごの両方を生産していました。私の代でいちご一本にし、夏いちごと冬いちごの栽培を始めましたが、当初は夏いちごがメインで、冬いちごは少しだけ。冬いちごを本格的に始めたのは5年ほど前からです。』
寒さに弱いいちごを、冬の北海道でも力を入れて生産しようと思ったのには息子さんの一言があったそうです。
『息子から「パパのいちご酸っぱい」と言われてしまい、一口食べたときに感動するようないちごを作りたい！子供に自慢できるような仕事をしたい！と強く思ったんです。』
生産量だけでなく、品質にこだわったいちごを作りたいという気持ちで、現在では「かおり野」「恋みのり」「やよいひめ」「桃薫」「おいCベリー」の5種類もの冬いちごを栽培しています。

四代目菅正輝さん

菅農園_看板

いちご農家さんの一年はどのように過ぎていくのでしょう？

『夏いちごは、3月上旬から植え始め、5月頃から花が咲き、6月上旬～11月末くらいまで収穫作業が続きます。冬いちごは5月頃から苗を作る作業に入り、8月のお盆明けに苗を植え、11月頃から花が咲き始めます。』夏いちごを収穫する前から、冬いちごの苗作りがはじまることに驚きました。
冬いちごは12月中旬から収穫が始まり、1～6月頃まで出荷作業があるそう。他にも、ハウスの手入れや、果肉を使った製品に使用するピューレなどの材料作りなど必要な作業は山ほど。1年中美味しいいちごが食べられることに感謝ですね！

仕事でやりがいを感じることは？

『食べてもらった人から「美味しい」と言っていただけること。』やっぱり、この一言に尽きますね。逆に「酸っぱかった」と言われるとへこんでしまうそうですよ。(笑)

生産量日本一になった夏いちご「すずあかね」に注目！

夏いちご「すずあかね」

「すずあかね」はどんないちご？

『「すずあかね」は、しっかりとした酸味に後から甘さが広がるジューシーないちごです。6月に収穫するものが一番大きいサイズに育ちます。』

いちご作りで一番大切なことは何ですか？

『いちごの大きさや甘さは、2か月前の日照時間が関係しているんです。夏場は、日が照ると葉などの成長がはやく、栄養が葉に分散され実が小さくなってしまうので気を使わなければならないんです。』
秋になると気温が低くなり、糖度は10度程度ですが酸味が気にならないいちごが出来るそうです。いちご栽培は気温がポイントなんですね。

大変なことはありますか？

『夏は害虫が発生してしまうのでおよそ10日間に1度は防除作業があります。冬は寒いので害虫は少ないですが、寒さや雪が降ると大切な受粉を担うミツバチが動かないため、ハウス内を暖房で8℃以上を保ち、ミツバチが働いてくれるようにすることも仕事のひとつです。』
季節ごとのケアがあるからこそ、どのシーズンにも自慢のいちごが出来上がるのですね。
一年中いちごの作業に追われているので、休みが少ないことが何よりも大変そうですよね。