四方が海に囲まれた北海道には、絶景を一望できる多くの岬が存在します。
広大な海の景色を楽しめるのはもちろん、岩場の荒々しさや季節によって咲く花々など、自然を様々なかたちで感じることが出来るのが岬の魅力ではないでしょうか。
今回はぐうたび編集部おすすめの北海道の岬をエリア別にご紹介します。
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道央エリアの岬
断崖絶壁の荒々しい岩場と、遠くまで見渡すことのできる広大な海の景色が迫力満点。遊歩道を歩き岬の先端まで行くと、よりその迫力を味わうことが出来ます。
岩場でくつろぐアザラシが見られるかも!「襟裳岬」/えりも町
海に突き出すダイナミックな景色に感動!晴れた日にはアザラシウォッチングも
北海道の中央南部を南北に貫く日高山脈。全長約150kmに及ぶその山並みの最南端、太平洋に突き出すようにあるのがこの襟裳(えりも)岬です。
周囲は高さ60mに及ぶ断崖で、遮るもののない眺望とダイナミックな景観をつくりだしています。
また襟裳岬は、絶滅危惧種に指定されるゼニガタアザラシの日本最大の生息地。展望台はウォッチングポイントとしても有名です。
シャコタンブルーの大海原が美しい「神威岬」/積丹町
シャコタンブルーと呼ばれる大海原にそそり立つ荘厳な神威岩
駐車場が完備された神威岬自然公園から斜面を上り、チャレンカの小道と呼ばれる遊歩道を歩くこと約20分で神威(かむい)岬の突端に辿り着きます。
そこでは目の前に遮るものが一切ない水平線が広がる圧巻の景色。
神威岬の先端に見える神威岩は、その特徴的な形から「
6月~7月頃には可憐なエゾカンゾウの花々が彩りを添えます。
神威岬の突端まで続く遊歩道の途中には「女人禁制の門」がありますが、もちろん女性も通れますよ。
展望台までの遊歩道で森林浴を楽しむ「黄金岬」/積丹町
青く澄んだ日本海や自然がつくりだす海岸線の美しさに感動
美国港の先から海へ突き出している黄金(おうごん)岬。
展望台には、岬の正面にある宝島に伝わる悲恋伝説が由来の、自然遊歩道「チャシナの小道」を通って行くことが出来ます。
展望台から見渡すコバルトブルーの日本海と険しい断崖絶壁が続く海岸線は、感動の絶景。また美しい朝日を見ることができる名所としても知られています。
美国のシンボルである宝島は、上空からみると可愛らしいハートの形をしています。
透き通った美しい海に感動「積丹岬」/積丹町
神秘的なシャコタンブルーの海が眺められるビューポイント
積丹岬エリアにある島武意海岸は「日本の渚百選」に選ばれたほど美しい海岸。
神秘のシャコタンブルーといわれる人気の景勝地です。展望台から眼下に見る、ダイナミックな岩場や岩盤まで見えるほど透明度が高い青い海は必見!
自然遊歩道を進むと見えるのが、沖に向かってすっと立つ「女郎子(じょろっこ)岩」。着物を着て子供を背負った女性の姿に似ていることから名づけられた岩です。
丸い地球を実感できる「地球岬(チキウ岬)」/室蘭市
地球が丸いことを実感できる「室蘭八景」のひとつ
断崖絶壁の上に建つチキウ岬灯台は1920年に点灯されたもので、今も船舶の夜標として活躍しています。
灯台と噴火湾を見下ろす高台にある地球岬展望台からは、天気が良ければ駒ヶ岳、恵山岬まで見渡せます。
名前はアイヌ語で「断崖」を意味する「チケプ」に由来します。「チケプ」から「チキウ」となり、そして「地球岬」となりました。
道南エリアの岬
岬にある記念碑や花畑など、思わず写真に収めたくなるスポットがあります。また道南エリアには、天気のいい日には青森県まで見ることが出来る岬も!
文学ファン必見!石川啄木一族の墓がたつ「立待岬」/函館市
潮風に吹かれながら津軽・下北半島を一望、啄木ファン必見の岬
津軽海峡に突き出た立待(たちまち)岬は、晴れた日には津軽半島や下北半島までを望む雄大な景色が魅力。
海抜約30mの断崖がそそり立ち、岬の先端に立つと海に浮いているような気分を体験出来ます。
また、岬の周辺には与謝野寛・晶子夫妻の歌碑や石川啄木とその家族が眠る「石川啄木一族の墓」があり、多くの文学ファンが訪れる岬としても有名。
北海道最南端の碑で記念撮影!「白神岬」/松前町
晴れた日は本州も望める北海道最南端の絶景ビュー
北海道最南端に位置する白神(しらかみ)岬は、松前矢越道立自然公園に指定され、対岸の青森県までの距離はわずか20kmほど。
天気の良い日は青森県竜飛崎をはっきりと見ることが出来ます。
また春と秋には、北海道を通過して本州方面へと向かう野鳥の休息地ともなっていて、時期によって約300種以上の野鳥を見ることが出来ます。
鳥好きにはたまらない日本屈指の野鳥の飛来地でもあります。
SNS 映えするお花と星空も必見「サラキ岬」/木古内町
幕末に活躍した咸臨丸が眠る岬は、チューリップの名所としても人気
幕末に建造され、日本の船として初めて太平洋横断の偉業を成し遂げた咸臨丸 (かんりんまる)が眠っている場所として知られている名所です。
岬にはモニュメントや終焉の碑が建てられ、そこから函館山や青森県の風景を眺めることが出来ます。
春には約60種5万球の花に圧巻されるチューリップ園に変身し、お花見の人気スポットになっています。
道東エリアの岬
一番早い日の出を見ることが出来るのが特徴。また、ロケ地としても使用されている岬もあり、映画やCMのワンシーンに出てくる景色を見ることが出来ます。
北海道一早い初日の出を見られる!「納沙布岬」/根室市
北方領土が目の前に広がる本土最東端の岬
納沙布(のさっぷ)岬は、最も早く朝日と出会えるところとして有名な本土最東端の岬。
元旦には「納沙布岬初日詣」が行われ、北海道一早い初日の出を拝もうと多くの人が訪れます。
岬の先端には北海道最古の灯台が、納沙布岬のシンボルとして堂々と建っています。
北方領土が目の前に広がり、岬の周囲には北方領土早期返還を祈る像「四島(しま)のかけ橋」や北方館、平和の塔などが設置されています。
四季それぞれの全く違う顔をもつ「能取岬」/網走市
流氷見物の指定席!迫力満点の景色が広がります
能取(のとろ)岬はオホーツク海に突き出た岬で、北側にはオホーツク海が広がります。
「のとろ」という名前は、アイヌ語で「岬のところ」という意味で「ノッ・オロ」に由来しています。
映画のロケ地やCM撮影地としても知られる絶景スポットです。
背後に広がる能取湖は秋のサンゴ草で知られますが、真冬にはすぐそばまでせまり来る迫力ある流氷の風景を堪能することが出来ます。
突端近くまで進むと、ほぼ360度流氷に囲まれているような不思議な体験が出来ます。
先端まで続く遊歩道を辿って荒々しい自然を感じる「霧多布岬」/浜中町
海に向かって連なる岩礁が、荒々しくも美しい岬
霧多布(きりたっぷ)岬の正式名称は湯沸(とうふつ)岬です。トッカリ(アザラシ)を見かけることからトッカリ岬とも呼ばれています。
標高40~60mのテーブル型をした霧多布半島の東側、太平洋の荒波に突き出るように位置しています。
展望台からは3km先にアザラシのいる帆掛岩、浜中湾越しに奔幌戸、貰人の絶壁、海岸線等を見ることが出来ます。
また、映画「ハナミズキ」にも登場し感動的なシーンの舞台にもなった、「湯沸岬灯台」が遠くに見えるので、映画を見た方は要チェックです。
巨大な落石岬灯台が目印「落石岬」/根室市
太平洋の荒波が迫力満点の岬
落石(おちいし)岬は根室半島の付け根の部分にある、太平洋に突出した岬です。
自生の南限地として国の天然記念物に指定されているサカイツツジが、散策道に一面に広がり、6月に見頃を迎えます。
響き渡る波濤の轟音と断崖に打ちつけるダイナミックな荒波は迫力満点の風景。
岩礁の上で日向ぼっこしているアザラシやラッコの姿も稀に見ることが出来ます。
道北エリアの岬
海と夕日の風景がとても幻想的。うっとりするほど美しい夕日のスポットがおすすめです。
代表的な観光スポット「宗谷岬」/稚内市
日本最北端の地碑が建つ、まさに日本のてっぺん!
わずか43km先にサハリンを望む「宗谷岬」は日本のてっぺん!
風が吹き抜ける岬の突端で、最北の地をかみしめたい、道北エリアの代表的な観光スポットです。
岬の周辺は公園として整備されていて、海沿いに立つ「日本最北端の地の碑」では記念撮影を欠かせない人気観光スポットです。
細い急な階段を上った高台には灯台や様々な碑、旧海軍望楼など歴史的建造物が建ち並びます。
公園周辺は6月下旬~7月までは丸いボール状に咲く「アルメリア」が見事に咲いています。
周囲の観光地とともに楽しむ「ノシャップ岬」/稚内市
胸にせまる美しさ!心に残る夕陽が見られるビュースポット
宗谷海峡に面したノシャップ岬は、東を見ればサハリンの島影と宗谷岬、すぐ目の前に利尻・礼文島を一望出来ます。
北海道で第1位、全国第2位の高さを誇る「稚内灯台」がシンボルですが、実は美しい夕陽が見られるビュースポットとしても有名です。
西海岸の「夕日が丘展望台」と並ぶ名所で、夕暮れ時はロマンチックな恋人たちのデートスポット。
天気のいい日には利尻富士の秀峰や花の浮島・礼文島、隣国ロシアのサハリンまで一望出来ます。
ノシャップ岬のシンボルのイルカのモニュメントが可愛らしい。
周囲には「稚内市青少年科学館」や「ノシャップ寒流水族館」があるので、たっぷり観光も楽しめますよ。
礼文島に行ったらまずはここ!「澄海岬」/礼文町
青く澄んだ海と、奇岩に囲まれた海岸線のコントラストが圧巻
礼文島で海を見るならまずは澄海(すかい)岬がおすすめ。
島の西北部にあるこの岬から望めるのは、海底を手ですくい取れるような、青く澄んだ海。
周囲は断崖絶壁ですが、その岩の間にはチシマフウロなどの高山植物も咲いています。
さらに岬から約6km離れた所にある「トド島展望台」もおすすめのビュースポット。
眼下には島の最北端スコトン岬と、その正面にぽっかり浮かぶ無人のトド島を見ることが出来ます。
日本最北限の岬!「スコトン岬」/礼文町
晴れた日にはサハリンまで見通せます
漢字では「須古頓岬」ですが、カタカナで表記されることが多い礼文島北端の岬。
「スコトン」という名前は、アイヌ語の夏の集落(スーコタン)に由来します。
測量の結果、宗谷岬よりわずかに南に位置することが分かりましたが「最北限」という紹介が一般的となっています。
海に細く突き出た岬のため、その最先端に立つとほぼ360度海に囲まれた感覚になれます。
岬の正面には無人の「トド島」が浮かび、晴れた日にはその向こうに遠くサハリンを望むことが出来ます。
港や宿からのアクセスが便利「ペシ岬」/利尻富士町
日本海、礼文島、利尻富士を見渡す標高93mの岬
鴛泊港のすぐ隣にある岬で、岬の先端近くに展望台が設けられています。
フェリーターミナルから歩いて10分位の所に展望台までの遊歩道があり、1時間ほどで往復することが出来ます。
展望台からは港に出入りするフェリーや利尻山を眺めることができ、シーズンには遊歩道で花々を楽しめます。
ただし遊歩道は一部急斜面になっていますので、特に悪天候時にはご注意ください。
また、ペシ岬展望台からも夕日を望めますが、ペシ岬より2.5kmほどの位置にある「夕日ヶ丘展望台」は、その名の通り夕日の名所です。
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