シリーズ「札幌ラーメン最新事情2015」
いよいよ残すところあと2回!
4回目の今回は「汁無し」をキーワードに数店をご紹介してみたいと思います。
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数年前には「ラーメンはスープが主役」とか「スープが命」と掲げているお店が多かったように思います。
(※すみません・・。今もあるかも知れませんが・・・・。別に否定をしているわけではありません(^^;)
その背景の一つには
『今ほど麺のバリエーションが無く、スープの違いの方がわかりやすかったから』
ということがあったのではないでしょうか。
ところが、ここ最近は道産小麦の品種改良や流通量のアップ、製麺技術の向上などにより麺のバリエーションが格段に増えてきました。
今はラーメン(汁ありのタイプ)に於いて「麺の美味しさ」が作り手にも食べ手にも、重要な要素と認識されていますよね。
さて、そんな麺の美味しさを楽しむ一つの食べ方として・・・・油そばや混ぜそばなどと言われる「汁無し麺」が徐々に脚光を浴びてきているように思います。
今年は「汁無し」が来る・・・・かも(^^;
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ちょっと弱気な書き方でスタートしてしまいました。
というのも、油そばやまぜそばというジャンルは決して新しいものではなく、古くからファンもいました。
そして、それらを提供するお店も決して少なくはありませんでした。
でも、昨年の流れを見ていると・・・ブームの予兆を感じずには入られないのです(^ー^)
未体験の方はコレを機会に是非一度お試しあれ!!
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たおか
最初にご紹介するのは「油そば専門店 たおか」です。
本店は平岸にあり、2011年10月にオープン。
それからわずか3年の昨年2014年8月に3店目となる店舗を北24条駅近くにオープンさせました。
たった、3年で3号店・・・。
ファンが増えている証拠ですね(^ー^)
メニューは油そばのみ!!
そこに野菜やら卵やらチャーシューやらをトッピングするスタイルして楽しむタイプです。
並盛と大盛が値段が同じってのもありがたですねぇ(^ー^)
せっかくなので「大盛」で注文しちゃいましょう(^ー^)
写真は「野菜盛りに温泉卵をトッピング」したもの。
卓上に並ぶ調味料。
このお店では「酢」と「ラー油」を最初に投入することを薦めています。
温かいうちにかけるのがコツとのこと。
最初はどれぐらいかけていいかわからないから、自分のベスト調理を見つけるまでは少しずつ足しながらでもいいかも知れませんが・・・。
一発でビタッと味が決まると、なんだか嬉しいんだよね(笑)
既に何度か食べている自分は酢は多めの5回転。ラー油も多めの5回転!
個人的には温泉卵はベストトッピングだと思っている(^^;
50円玉がお財布にあったら、迷わずレッツトッピング!!
酸味のファーストインパクト、ラー油の辛さ・・・そしてそれを中和してくれる温泉卵。
バカうまです(笑)
やや太目の緩やかなウエーブの麺はもっちりした食感。
美味しい(^^)/
蕎麦を食べた後にはそば湯があって、すしを食べた後にはお茶があって・・・。
もちろん、ラーメンの最後にはスープがあって・・・。
個人的に汁無し系がちょっと物足りなく感じるのは、最後にスープが無いこと。
なんと、こちらのお店は冬季限定でスープが一杯無料サービス!!
これは食べ終えた後の満足度が違うなぁ・・・。
ジャンクだけど、ハマるとクセになる油そば。
「専門店」を謳うだけあって安心安定の美味しさがあります。
さて、こちらのお店・・・に張ってあったポスター・・・
お!!おおおっ!!
なに!!ラーメンに比べカロリーが低いとな!!!
なんというステキ情報なんでしょう(笑)(^ー^)
大盛じゃなくて倍盛でも良かったか!!
・・・という、発想が良くないんだよね。
どこまで行ってもヘルシーにな食生活にはならないのであった(-_-)
【たおか 北24条店】
住所:北海道札幌市北区北23条西3-2-26
営業時間:11:00~翌0:30
定休日:火曜日
TEL:011-374-6935
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のるど
続いてはこちら「のるど」というちょっと変わった店名のお店。
2014年9月オープンのお店です。
カフェ風のおしゃれな店内。
カップルにもオススメな雰囲気ですね(^ー^)
二段仕込醤油にぼし醤油や天然塩・・・そしてトマトラーメンにカオソーイ(*o*)
そそられるメニューが並ぶなぁ・・・。
いやいや、今日は「汁無し」の取材だった(^^;
ということで、汁無し担々麺!
店内の雰囲気同様、おしゃれな盛り付け。
立体的なビジュアルに様々なカラーがいいね。
さて、こちらの最大の特徴は「麺」
登別の「望月製麺」から取り寄せている麺は道産小麦の「ゆめちから」100%の麺。
超強力粉のこの小麦が実にイイ(^o^)
しっかりした食感にほのかな甘み・・・。
濃厚な担々麺のタレに負けない、味のある麺ですね。
ゴマのコクにナッツのアクセント・・・。
自家製ラー油の香りと辛さも美味しい。
オリジナルラー油から感じる辣(ラー)の唐辛子の辛さだけじゃなく、麻(マー)な花椒(四川山椒)の痺れるような辛さのバランスもイイ。
ほのかに痺れる辛さは誰もが食べやすい辛さだと思いますが・・・・。
個人的にはちと物足りないかな?
じゃじゃーん!
実はこちら、花椒を自分で足すことができるんです!
ホールタイプをその場で粉にしてパラパラ・・・うーん(^^)いい香り。
実にバランスの良い担々麺です。
満足してご馳走様・・・・。
あれ?(*o*)
どうしても食べたくて追加しちゃった「ミネラル天然塩」の小さいラーメン。
小さいラーメン(500円)ってのはこういう時に危険・・・いや、ありがたいよね(^^;
こちらの麺も道産小麦。
「きたほなみ」を使ったつるつるの麺。
あーなるほど。
こちらは少しはかなげな印象のある、繊細さを感じる麺。
担々麺の「ゆめちから」とは違う2種類の麺は食べ比べると良くわかりますね。
是非皆さんも食べ比べをしてくださいな。
「小さいラーメン万歳!」です。
ととと・・・小さいラーメンの特集じゃなくて「汁無し」の紹介でしたね(^^;
【のるど】
住所:北海道札幌市北区北18条西5丁目1-7
営業時間:11:00~15:00 17:30~21:00
定休日:水曜日
TEL:011-312-3561
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油そばの店 らふ家
続いてはこちら。
2014年7月オープンのらふ家です。
中央区南2条西4丁目という札幌市街のど真ん中。
買い物ついでにちょっと油そばでも・・・・なんて気軽に立ち寄れるのがいいですね。
席数は6席とこじんまりとしたお店ですが、おしゃれで落ち着ける雰囲気のお店です。
さて・・・ウリの油そば。
チャーシュー・メンマ・海苔・刻みたまねぎ・青ねぎ・・・そして揚げエシャロットと中央にピンクのナルト。
油そばファンには見た目からそそられるビジュアルですね(^^)
平打ちの麺は食感が楽しい(^o^)
「これぞ油そば」というスタンダードな味わいながら複雑な旨みが口の中に広がります。
豊富な具材のおかげもあるのでしょうが、タレにの独自の工夫がこの一杯の決めてですね。
スタンダードだけど、奥深くて複雑な味わいは油そばファン必食です(^^)
卓上には特製のラー油、醤油ダレ、酢などが並んでいるのでご自身で必要に応じて味のチューニングができます。
油そばが非常に美味しいので、まずはそちらを食べていただきたいのですが。。。
実はこちらのお店はもうひとつ「辛まぜそば」なるものがあります。
辛さは調整可能なのですが、写真は無料で一番辛い「3」という辛さ。
(※ここから先は1辛毎に50円の別料金がかかります)
たっぷりのニラの風味と唐辛子の辛さが食欲を刺激してくれます(^^)
辛っ!美味っ!辛っ!・・・
なるほど、これはハマるわ・・・・(^^;
え?「油そば」と「辛まぜそば」どちらを食べるか迷うって?
そんな風に迷った時は「両方食べる!!」というのはどうでしょう?(^ー^)b
私は良くやりますけど・・・。
え?そんなに食べられない?
・・・そうですか(-_-)
では「大盛(1.5玉)」「特盛(2玉)」が無料ですから、残念(?)ですがそちらを楽しんでください。
ちなみに、店主さんのオススメは「油そば」とのこです。
【油そばの店 らふ家】
住所:北海道札幌市中央区南2条西4丁目oyoyovalley2F
営業時間:11:45~16:00 16:10~22:00
定休日:月曜日
TEL:011-231-7200
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in EZO
続いてご紹介するのは「in EZO」です。
こちらのお店は煮干を使ったスープで有名なお店かも知れませんね。
煮干のエグミまで美味さに昇華させた「特にぼ中華そば」のスープはハマると病み付きになるはず。
でも、今日は汁無しがテーマ(^^;
煮干スープには今日はお休みいただきましょう。
見た目は写真の通りワイルドでしょ!
ゴロゴロと大量に乗ったチャーシューもワイルド!
卵の手前にあるのは「ニンニク」(※抜きも可能)がワイルドでしょ(^ー^)
そして極太メンマだってワイルド!
もうね。
ここまで来ると「ワイルド過ぎて胸焼けしそう」でしょ?
ところが!!
これが思いのほか軽やかで「さっぱり」といただけるんです。
中盛だと麺は300g!
一般的なラーメンが120g~150gぐらいが多い事を考えると倍以上(^^;
さっぱりと食べられる秘密のその1は「油」
油そばと言えば「ラード」などの動物系素材が使われることが多い中、植物系油を使用。
ニンニクの香ばしい香りで食欲を刺激してくれるけど、決して重くない・・・。
極力コレステロールを抑えたタイプを使用してくれているのも嬉しいですね(^ー^)
そして秘密のその2はこの麺。
特徴のある独特の縮れ麺。
実は加水率(水分の量)が一般の麺よりかなり多いんです。
西山製麺さんにレシピを渡して作っていただいている、ここだけの特注麺。
これを提供直前に揉む事で極上の食感が生まれるんですね。
美味しいだけじゃなく、「水分量が多い=食べ終えても、胃もたれしない」ってのもありがたいよね。
もうひとつ「さっぱり食べられる」秘密のその3がこの『特製昆布酢』
酸味の後に昆布の旨味が感じられるこの酢をお好みで使うと、箸がとまらなくなっちゃいます(^ー^)
でも、さすがに300gは多かったな・・・。
少し具材を残してしまった・・・。
はい!
もうお分かりの通りウソです(-_-)
実はこのメニューには「追い飯」なるものが付いてくるんですね(^o^)
残った具材にご飯を入れて再び混ぜると・・・・。
ほらね!
極上の「〆ごはん」になるでしょ(^ー^)
「たっぷり食べても、翌朝胃が軽いはずですよ」
とは店主さんの弁。
ホント、翌朝胃が軽くてびっくりでした!!
・・・でも、このところの取材続きで「体重はびっくりするほど重い」のであった。
【in EZO 本店】
住所:北海道札幌市中央区南1条西7丁目1-5南1西7ビル 1F
営業時間:11:00~22:00 ※15:00~17:30(おやつの時間)
定休日:不定休
TEL:011-231-3999(お問い合わせ専用番号)
050-5890-8159 (予約専用番号)
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175°DENO担担麺
さて、最後にご紹介するのは175°DENOの「新店舗」駅前通店です。
本店(札幌市中央区南1条西6丁目20 KYビル1F)は昨年のこちらの特集でご紹介しましたね。
早くも2号店オープンとは・・・
冒頭に紹介した「たおか」同様に勢いを感じるお店です。
こちらのお店で「麻(マー)な花椒(四川山椒)の痺れるような辛さ」に目覚めたと言っても過言ではない!
昔は花椒の痺れる辛さはあまり得意じゃなかったんだけど今では大好きになっちゃいました!!(^^)
麺は当初は東京の三河屋製麺から取り寄せていましたが、現在はさがみ屋製麺製。
北海道産「ゆめちから」を使用した麺は独特のコシと食感があって非常に「んまい」麺です!
そうそう。
担々麺全てに言えることですが、「麻の痺れる辛さ」ともう一つ同じくらい重要なのが「辣(ラァ)な唐辛子の辛さ」ですね。
この自家製ラー油が”香り”も”味”も素晴らしい。
辛いだけじゃなく、複雑な香りと旨味をまとっていて、ここの担々麺の決め手のひとつになっています。
実はお店で購入できるのですが・・・。
もはや拙宅では手放せない必需品(^ー^)
ラー油好きなら、是非ご自宅にも一本いかが?
ちなみに券売機・・・・。
よく見ると・・・・。
ドクロ・・・?
マル秘??
いつだって何かやってくれそうなお店ですね。
そうそう!!
必要な方には紙エプロンをサービスしてくれるのですが・・・。
食べ終えた後のハネっぷりを見ると、あってよかった、このサービスって感じです(笑)
クリーニングから下ろしたてのスーツがまたクリーニング行きになるところでした。
いや・・・。
クリーニングの心配より、買い替えの心配をそろそろしなくちゃならないのかも知れない(-_-)
【175°DENO担担麺 北2西3 駅前通店】
住所:北海道札幌市中央区北2条西3丁目 敷島ビル B1F
営業時間:月~金11:30~15:00 17:30~21:00 土・祝11:30~15:30
定休日:日曜日
TEL:011-211-4157
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ということで、「札幌ラーメン最新事情2015」の4回目、いかがでしたか?
思った以上に長い記事になってしまった(^^;
まぁ、ラーメンより汁無しの方が麺量も多いことだし、ボリュームの多い回ってことでお許しください(^^;
汁無しの「油そば」や「担々麺」はまだ完全に火がついているとは言えませんが・・・。
ハマる人が急増中なのは間違いないところ。
今年は目が話せないジャンルだと思っています!
意外とこれを読んでくれているアナタもハマっちゃうかも知れませんよ(^ー^)
【札幌ラーメン最新事情2015】
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