【札幌ラーメン最新事情2012⑤】札幌に根付いた!?「つけ麺」の注目店は?(後編)

麺屋高橋

シリーズでお伝えしている「札幌ラーメン最新事情2012」
今回は最新事情その5「札幌に根付いた!?「つけ麺」の注目店は?(後編)」です。

最新事情その4~前編~では、札幌のつけ麺シーンで欠かせないターニングポイントとなる出来事を書きましたが、その続き・・・。
後編ではそれらのお店に影響を受け、新たに札幌で生まれた新しいつけ麺に関して触れてみたいと思います。

2007年5月~6月にかけて麺処まるは→麺eijiと札幌のつけ麺シーンでは欠かせない出来事があったことは前編でお伝えしたとおり。

実は、今回登場する3軒は「東京のつけ麺を食べずにメニュー開発をした」というのが重要なポイント!

つまりまるはやeijiといった、札幌のつけ麺を食べたことが刺激になって生まれた「純札幌生まれつけ麺」を中心に取り上げてみたいと思います!
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凡の風


2007年7月。今度は凡の風で新たなメニューが登場しました。

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オープンは2006年5月ですからオープンから1年少し経ってからの出来事ですね。

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新メニューとして登場したのが「つけ麺塩 南印風」。

なんと全国的にも珍しい、塩をベースにしたつけ麺を開発したんです!

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東京では魚介豚骨つけ麺がブームだったこの当時。
もし、店主さんが独自メニュー開発の前にブームのつけ麺を食べ歩いていたら、もしかしたらこのメニューにはたどりつかなかったかも知れない。

凡の風の一つの特徴である、鶏のクリアなスープ。
まずはそれがありき!だったのでしょうね。

それを生かしつつ、つけ麺らしいインパクトを出すためにバジルなどの香味野菜を加え、カレー系(ガラムマサラ系?)スパイスをピリッと効かせたオンリーワンな味わい。

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麺もどこか札幌らしさを残した、さがみ屋製麺が開発した縮れの麺を使っていた。
前編で書いた製麺会社が意欲的につけ麺に取り組み始めた頃と合致する。

この塩つけ麺。
ベースのスープを壊さず、それでいてつけ麺らしくきちんと仕上げたまさに逸品。

凡の風005.jpg

ちなみに、スープ割をお願いすると新たにベーコンを加えてくれて、これまた新鮮な味わい。

オプションでここにライスを投入したり、麺を投入したりもできます。
実はこれがどちらも捨てがたい!

・・・食べ過ぎ注意!(-_-;

 

【凡の風】
札幌市中央区南8条西15丁目1-1
ブランノワールAMJ815 1F
営業時間:11:00~20:00(スープなくなり次第終了)
水曜定休(祝日の場合は翌日
TEL:011-512-2002
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麺屋高橋


続いては2008年10月にオープンしたこちらのお店。麺屋高橋です。

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こちらも凡の風同様、東京のつけ麺に影響を受けずに作られたつけ麺。

高橋005.jpg

ただ、ジャンルで言うと「魚介豚骨」というジャンルになってしまうため『同じじゃないの?』という声が聞こえてきそう(^^;

いやいや!
個人的には煮干の存在感が違うし、やっぱりこれは麺屋高橋のオンリーワンな味に仕上がっていると思っています。

takahashi.jpg

その特徴を現すメニューの一つがこれ。
辛つけ麺。

スープにも煮干の風味がしっかりついているのだが、この辛いオイルにもしっかり煮干の風味がついている。

煮干ラー油とでも言うのかな?
これがまたイイ仕事をしてくれる。

辛さと煮干の風味が後を引く。

高橋002.jpg

ベースのスープはこれでもか!ってぐらい濃厚なスープ。

高橋001.jpg

その濃厚なスープは間違いなく病みつきになっちゃうでしょうね。

【麺屋高橋】

札幌市豊平区月寒東1条19-2-72
伸光ビル 1F
営業時間:
[月~金] 11:30~15:00
18:00~21:00(L.O)
[土・日・祝] 11:30~20:00(L.O)
水曜定休(祝日の場合は翌日休)
TEL:011-303-7688
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麺やけせらせら


最後にご紹介するのはコチラ。

コチラのお店の店主も前出の2店同様、つけ麺をメニューに加えるに際して札幌のお店だけを食べ歩いて作り上げたそうな。

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オープンは2008年9月。
開店直後から、鶏白湯スープが評判を呼んでいたお店。

それから遅れること10ヶ月。
2009年7月に満を持してつけ麺の提供を開始しました。

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つけ麺(醤油)とつけ麺(塩)の2種類を提供。

写真は「醤油」。
全粒粉を使った、やや色黒の麺が特徴。

こちらは小林製麺の特注麺。

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醤油つけ麺は鶏白湯スープに魚介を加えたタイプ。

お好みで魚粉を加え自分好みにカスタマイズできるのもイイ!

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つけ麺(醤油)ももちろん美味しいが・・・。

個人的に圧倒されたのがコチラのつけ麺(塩)!
醤油が全粒粉のちょっとワイルドな麺を使っているのに対して、こちらは優しい味わいの麺。

初めて食べたとき、これがまたすごく美味しいと思った!

凡の風のさがみ屋製麺の麺と同様に”札幌ラーメンらしさを少し残した”独自のつけ麺用の麺。
小林製麺と店主の努力のひとつのカタチと言って良いと思う。

けせらせら006.jpg

このお店の最大の特徴である鶏白湯スープが良く生きた味わい。

さらに隠し味にアンチョビを使うという店主独自の発想がスープをぎゅっと引き締めている。
これには驚いたのだが・・・・。

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さらにお店のオススメの食べ方として「麺にレモンを絞って食べてください」とな!(*o*)

これが驚くほど相性が抜群!
考えてみると鶏の水炊きなんかもポン酢で食べるし、鶏白湯スープと酸味って相性は抜群なんだよね。

店主のアイディアと完成度の高さに脱帽!

濃厚鶏白湯スープのつけ麺。
是非味わってみてください!

 

【麺や けせらせら】
北海道札幌市北区太平7-5-2-5
営業時間:11:30~15:00 17:00~21:00
木曜定休
TEL:011-771-5246

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ちなみに後編で登場した3店の店主は皆、その後東京はもちろん道外のお店に足を運び様々な種類のつけ麺やラーメンを食べ歩いています。

すごいのはその後でも「基本の軸はぶれていない」というところじゃないかな?

確かにスープがさらに進化したり、麺がさらに美味しくなったりしていますが、ベースの味や方向性は発売当初の考えを踏襲しているようです。

それぞれのお店が「自分の店の持ち味」を生かしたつけ麺を出したこと。
良い意味で「札幌のつけ麺にだけ影響を受けたこ」とがオリジナルの味を生み出すことになったのではないでしょうか?

また、店主のセンスや工夫はもちろんですが、それを支えた製麺会社の努力も忘れてはならないと思います。
様々な背景のもと、『札幌で生まれた札幌のつけ麺』。
間違いなくそれも札幌っ子に「つけ麺文化を浸透させた」立役者じゃないでしょうか?

とはいえ、札幌のつけ麺に関してはまだまだ歴史が浅いのも事実。

つけ麺大好きなラーメン室長としてはもっともっと多くの人につけ麺を知ってもらい、楽しんでもらいたいと思っています。

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前編後編に亘ってお届けした特集「札幌に根付いた!?「つけ麺」の注目店は?」いかがでしたか?

実はまだまだご紹介したいお店がありました(^^;;
あやうく禁断の「前編」「中編」「後編」の3部作にしそうになりました(苦笑)

リストアップして写真まで準備したのにお蔵入りした内容はこんな感じ。

・幻の山嵐のつけ麺
・山嵐の技を受け継いだFuji屋のつけ麺
・あらとんで修行を積んだ店主が作る蓮海のつけ麺
・無化調で挑むつけ麺工藤のつけ麺
・自家製麺の美味しさが際立つ春一家のつけ麺
・鶏白湯+煮干でオンリーワンを追求する侘助
・同じく自家製麺+鶏白湯で行列店の麺屋菜々兵衛

万が一反響がよければ、いつか番外編やこぼれ話としてご紹介できればいいな・・・なんて思っています。

けいすけ0002.jpg

by ラーメン室長

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WRITER/大石 敬(札幌ラーメンコンシェルジュ)

麺屋高橋

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