こんにちは、ぐうたび編集長 前野未来です。
最近すこし仕事が立て込んでいたので、こぢんまりとした宿に癒しを求めて、湯の川温泉「笑 函館屋(えみはこだてや)」へ。こちらは、ぐうたびの看板企画「大満足★1万1000円(税込)」のなかでも、特にお食事評価が高い人気のお宿です♪
■目次
囲炉裏を囲むラウンジでスパークリングワインを
フロントでチェックインを済ますと目の前には、まるで別荘のように居心地の良いラウンジが広がっています。
1階にはレストランや大浴場もあって、それぞれの位置が近いので移動の煩わしさを感じないのも嬉しいところ。
ラウンジでは、スパークリングワインが飲み放題!さらに函館牛乳のソフトクリームや函館の老舗「美鈴珈琲」も無料でいただけます。これは、いてしまいますね~。
私はすっぽりと包まれる釣り椅子が心地良くて指定席に。後ろに見えているテラスも外の爽やかな風が感じられて気持ちいいですよ。
提供:チェックイン~22時
熟練の職人が握る本格寿司★前菜から日本酒がすすむ~!
夕食会場に入ると「いらっしゃいませ!どうぞ!」と威勢のいい声が迎えてくれました。ここは、完全にお寿司屋さんですね!私はカウンター席に通して頂きましたが、仕切りのあるテーブル席もあります。
本日お寿司を握って下さるのは札幌の有名寿司店で10年以上の修業を積んだという、諸井さん。ホテルに職人さんは2人いらっしゃって、交代で立っているのだそう。
はい、前菜からすでに日本酒をいただいています。お料理がお酒のアテにぴったりな味付けばかりで、ビールを飲む手を一度止めて注文したのです。
地元で採れたワラビの醤油漬けは今まで水煮しか食べたことがなかったので、シャキシャキ食感に驚き!レアに仕上がったマグロのカツはごま油の風味がますます食欲をそそります。
特に、手前のイカの梅肉ソースがさっぱりして、日本酒によく合う!お行儀が悪いことを謝罪のうえで、お料理が進んでも横において大事につまんでいたら「食感を加えても美味しいですよ」と白ごまをかけてくれました。これもまたグー!さすが♪
続いて、温かいお料理が運ばれてきました。上品な味付けだけど、昔おばあちゃんの家で食べたような親しみを感じる北海道らしい料理。どれもこれも辛口の日本酒にぴったりでスイスイ進む。
特にこのぽっぽ焼きは小さめのイカで、そのままかぶりついて食べて下さい、とのこと。かしこまってなくて、いいですねぇ。
さて、お次はお待ちかねのお寿司。
諸井さん「お腹具合はいかがですか?」
前野「パンパンです」←イカ丸ごと一匹がきいてます
ということでシャリを少なめに握ってくれました。
きました~!美しい~!
このビジュアルを目にした瞬間、突如お腹に余白が生まれました♪全然食べられます!
口の中でほろっとくだけるシャリが絶妙~。さすが職人技。想像以上のレベルに驚きです。
わ~贅沢!大トロ、中トロ、赤身、漬け、おいしい~!とろける~!
前野「諸井さん、このマグロはもしかして戸井産ですか?」
諸井さん「静岡産の本マグロを使用しているんです。確かに戸井産は有名ですけど、静岡産のものは年中、安定して質の良いものを仕入れることができるんですよ。」
確かにさしがきめ細やかで、大トロの脂がしつこくなくて美味しい。
ここで、さらりとアワビが登場。高級魚介があまりにも普通に出てきて驚く。笑 アワビ、大好物です~♪生のホッキも北海道ならでは♪
カニ、小ぶりのボタン海老(二尾のせ)、イクラ、巻物と、こんなに豪華なお寿司付きで1万1000円(税込)ですと・・・!?本当にありがとうございます!!
しっかり告知させて頂きますよ!みなさまご予約はコチラです!!
おいしいお寿司を握って下さった諸井さん。
お写真いいですか?と聞くと「待ってました!」とマスク越しでもわかる満面の笑みで、何枚も撮らせてくれました。
お爺様の影響で寿司職人の道を志したという諸井さん。修行を積んだ札幌を離れて、はじめて道外に移った際には、札幌から常連客が訪ねてきたこともあったそうで「驚きましたけど、本当にありがたかったですね」と語ります。
職人技術だけじゃなく、この屈託のない人柄にまた会いたくなる気持ち、分かります。諸井さんが笑うとパッと明るくなってこちらも笑顔になる。そんな暖かい空気を持っている方です。
最後のスイーツはカタラーナ。スイーツを堪能していると、「この後コーヒー飲みますか?」とわざわざラウンジからコーヒーを淹れて持ってきてくれました。
楽しい、おいしい時間はあっという間。お部屋で少し酔い覚ましをしようかな。
朝食がセットメニューなら海鮮ちらしを選ぶべし!
通常、朝食はバイキングですが、宿泊者が少ない日ということでセットメニューでした。
メニューは海鮮ちらし、オムカレー、カレーの3択。函館2泊目で海鮮尽くしだったわたしはオムカレーを選択。うん、卵トロトロ、カレーも美味しい、と食べていたら・・・
諸井さんが「昨日言おうか迷ったんですけど、職人が盛り付けする海鮮ちらしは一味違うんですよ」と、まさかの一言。カレーを食べている私に、選ばなかった海鮮ちらしについて熱弁します。
迷ったなら言って下さいよ諸井さん!笑 これは痛恨のミスだったか・・・?いや、カレーは美味しかった。でも名物のマグロの中落ちも食べるべきだった。次回はバイキングを狙って、リベンジ確定。
レトロな配色がオシャレ!デラックスツインルーム
お部屋は角部屋のデラックスツインルーム。通常の大満足★1万1000円プランだと、スタンダードツインCまたはDなのですが、今回は空きがあったということで特別にアップグレードしてくれました。ラッキー♪
シンプルな内装なのに、配色や小物がレトロな雰囲気を醸し出していてオシャレ。窓も大きくて、部屋全体が明るい。冷蔵庫には、ウェルカムスイーツの生キャラメルがありました♪
加水・加温なし!湯の川温泉を源泉100%かけ流しで堪能
大浴場は朝夕で男女入替制。露天風呂は岩造りで庭園風の趣き。この時は貸し切り状態でのんびり浸かれました。
こちらは湯の川温泉ではめずらしい、加水・加温なしの源泉かけ流し100%の湯。湯の川温泉と言えば「熱の湯」とも言われ、身体の内からじんわりと温まるのが気持ちいいお湯ですが、こんなに肌がしっとりするなんて知りませんでした。さすが源泉。つい、感動して長湯してしまいました。
こちらは脱衣所の履き物入れ。館内各所ではこちらのクマさんが黙食・黙浴の呼びかけを徹底しています。かわいい♪
いいなあと思ったのは、この「かごを持って入るシステム」。かごが無くなっているとしたら、今混み合っているので時間をずらし下さいね、という意味になります。
施設によってはタブレットで混雑状況を確認できたり、大浴場前にホワイトボードを掲示したりと入場制限も大変ですが、これならスタッフ側もお客さんも負担なく制限ができますね。小さいお宿を逆手にとってというか、考えられてるな~と感心しました。
ラウンジには「笑ツリー」が飾られていていました。スマイルの裏には沢山の願いごと。わたしも微力ながら祈りを捧げます・・・。
こういう手作り感いいですよね。お客さんを喜ばせようとして色々工夫している姿を想像すると、これぞ本物のホスピタリティだなって感じます。
日帰りの方向けに開放しているカフェでは、夏の限定メニューが登場しています。かわいいでしょう~♪
スイカのゼリーに自分でソフトクリームを絞って完成するパフェと、金魚鉢をイメージしたドリンクには白玉が沈んでいるんです。うーん、これは映えそう!
職人さんの明るい笑顔とスタッフさん手作りのおもてなしに、思わず笑顔になった、やさしい時間。思っていた以上に癒されて、心満たされる滞在になりました。
すこしお疲れの方もそうでない方も、ぜひ「笑 函館屋」でのんびり過ごして、癒されて頂きたいなと思います。