ぐうたび編集部マサです。トムラウシ温泉 国民宿舎東大雪荘からの帰り道、20kmほど走った場所で、気になるお店を発見。なかなかこれるところじゃないから「行くなら今しかない」と思い、立ち寄ってみることにしました。実は前日、東大雪荘に向かうときから「えぞ鹿肉」の旗が気になっていたのです。
自然体験交流施設「山の交流館とむら」
「えぞ鹿肉」の旗はあるものの、郵便局?でも「カレーライスあります」とも書いてある。よそ者が入っても大丈夫かな?と思いながら店先へ。
入口にこんなことが書いてありました。
「ここは新得町が管理をしてトムラウシ町内会で運営している自然体験交流施設です。カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれるこの地域を私たちは大切にし、魅力を伝えたいと思っています。また施設が提供する美味しいものを通じて皆さんが元気になれる場所として記憶していただければ幸いです。~管理人~」
恐る恐る中へ入ってみると・・・
まずは郵便局。すずちゃんのサイン入り「なつぞら」のポスターも貼ってあります。
奥へすすむと カフェみたい。トムラウシグッズも売っています。
暖炉の脇には、エゾシカの角が売っています。これはどうやって使うのか・・・。
右手には、駄菓子やカップラーメンなど食料が並んでいます。
オリジナル商品、「びすこってぃ」もお手頃価格で販売。
ここは、トムラウシ町内会の交流の場であり、トムラウシ唯一の郵便局 兼 お店 兼 カフェなのです。
トムラウシのお母さんたち手作り!絶品★鹿肉まん
折角なので、コーヒーでも飲んで一休みしていこうと思いメニューをみると、鹿肉サンド、鹿肉まん、ビーフカレーが。さっき、東大雪荘で朝食を食べたばかりだから、ここは軽く 鹿肉まんでしょ。それにしても、鹿肉まん300円はちょっとお高めかな。
コーヒーはお店の方おすすめのコスタリカ。
じゃ~ん!えぞ鹿まん、ビッグです!これは300円納得。
中はこんな感じ。食べてみると行者ニンニクが入っていて餃子のような餡とちょっと甘みのあるもっちりした皮が絶妙で美味しい!もう1つ食べたいとおもっちゃいました。
コーヒーは、注文を受けてから豆をひき、大雪の水を使ってハンドドリップで入れているそうです。これも美味しい。コーヒーはテイクアウトも可能です。
この缶詰、東大雪荘にも新得町のセブンイレブンでも見かけました。よーく見てみると、ドリームヒル・トムラウシという会社が製造していて、なんとその会社はここの隣にあるんだそうです。
今回は頼まなかったけど、鹿肉サンドも興味深い。十勝産小麦を味わってほしいということで、砂糖や牛乳、バター、卵は使わず地域住民が手作りしているパンに、ドリームヒル・トムラウシの鹿肉が挟んであるということで、これも食べて見たかった~!
ここで生産されているえぞ鹿肉の焼肉やハンバーグ、サラミなども販売しているんです。クーラーボックスを持っていたら買って帰れたのに~。きっと美味しいんだろうな~。
ところで、ここまで紹介した写真の中で、「宮下奈都さん」という方の名前がチラチラと出てきたことにお気づきでしょうか?トムラウシで行っている山村留学制度を利用して、2013年から1年間、当時小学生と中学生の子供3人+夫婦の5人でこの地で暮らした作家さんです(代表作は映画化もされた『羊と鋼の森』でここでの暮らしがきっかけとなって執筆された小説)。
この宮下さんがここで暮らした1年間の様子をエッセイとして書き記し出版されたのが「神さまたちの遊ぶ庭」。後日、本を買って読んでみたのですが、宮下家の子供たちがこの地で生き生きと暮らしている様、先生や村の人々の温かさ、そしてトムラウシに生息する動物たちや自然の中で暮らすことの醍醐味などにとても感動しました。そしてまた、トムラウシに来たいと思いました。
実際、この本や「羊と鋼の森」を読んだ宮下さんのファンの来館も多くなったことがきっかけで、一時期やめていた食事の提供を再開したそうです。
今、この店の管理人をされている方も山村留学がきっかけでこの村に来て、そのまま住んでいるらしく、そういう方は何人もいらっしゃるそうです。
こんな世界があることを知ることができて、この店に立ち寄って本当正解でした!
因みに、ここが山村留学している子供達が通う「富村牛小中学校」で、この「とむら」の目の前にあります。エッセイを読んだ後だと、とても親近感がわきます♪
でも、トムラウシ温泉 国民宿舎東大雪荘からここまで20km離れていますが、同じトムラウシ町内会なんですよ。トムラウシってとっても広い!
TEL 01566-5-2000
営業時間
夏季(5月~10月)/8:30~18:00
冬季(11月~4月)/9:00~17:00
食堂/11:30~14:00
※天候により早く閉館する場合がございます。
定休日 夏季/無休 冬季/土・日・祝日)
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