毎年恒例年明けの企画「札幌ラーメン最新事情」シリーズ!
時代は平成から令和になりましたが、令和2年&西暦2020年の今年も書かせていただくことになりました!
本企画は「新店を中心にその年の旬なキーワードを探す!」というコンセプトで毎年続けてきています。
もちろん新店だけでなく、そこからクローズアップされたキーワードに沿って人気店や老舗店なんかも随時取り上げ「札幌のラーメントレンド」を探っていこうという試みです。
さて、令和元年はどんなお店が登場しどんなジャンルがトレンドだったでしょうか!
全5回で毎週水曜更新予定です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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『札幌ラーメン最新事情2020』
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さて、第一回目は「二郎系やがっつりボリューム系」にスポットを当てたいと思います。ラーメン二郎は「モヤシや野菜などのてんこ盛りのボリューミーなラーメン」で各地にその支店もあります。二郎系ラーメンとはその特徴的で独特なスタイルの影響を受けたお店の総称だと思ってください。
非常に中毒性が高いお店が多いですが、好き嫌いの分かれるジャンルでもあります。以前にも二郎系の特集を組んだことはありますが、昨年はまたこのジャンルが活気づいていたように思います。
ちなみに私の中では「人にはあまりオススメしない」ジャンルでありながら「自分はこっそり並んでいることが多い」お店だったりします。
まだ経験していない方、今回ご紹介するお店にもしハマってしまっても私は一切関知いたしませんのでそのつもりで読んでください(笑)。
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夢を語れ 札幌
まず最初にご紹介するお店は「夢を語れ」というお店です。
語らず・語りたり・語り・語るとき・語れども・語れ!
らりりるれれ?
なんかその昔「ラ行変格活用」とか習った気がするけど怪しい^^;
それにしても「語れ」って”命令形”で終わるって、すっごい店名ですよね^^;
それだけでも十分にインパクトがある。
はい、どっかーん!!
迫力あるなぁ。
もういっちょ横からどっかーん!
本企画一発目の画像にふさわしいインパクトのある画像からスタートではないでしょうか。
さて、「ラーメン荘 夢を語れ」(Yume Wo Katare)の本店は京都の人気ラーメンエリア一条寺に2006年にオープン。
その店主さんは足立区西新井の「マルジ」(現ラーメン富士丸)という二郎系のラーメン店にいらした方。
実は私は東京在住当時よく通ったお店だったりします^^;
その「夢を語れ」が札幌に上陸するってんだから個人的にもオープン前からソワソワしてたりして。
ということで、早速いただきました!
スープはパンチがあり、二郎系ラーメンファンなら誰もが納得の濃くて美味しいスープ。
ニンニクの風味が加わるともうたまらない!
平打ちの麺はややしっとりしており、ボリュームの割に食べやすい。
これはめちゃくちゃ美味しい!!
自分の中に潜んでいた野生本能が箸を動かすっていうの?
心の中で「うぉーーー」とか言いながら食べ進む感じ(笑)
オプションで卵(50円)を注文して、途中ですき焼き風に卵にくぐらせて食べるのが自分流。
一度やってみて^^
圧巻は「豚」と呼ばれるチャーシュー。
私としてはチャーシューでも豚でもなく敬意を込めて「肉塊」と呼びたいね。
ところがその肉塊ならぬ豚、すごいボリュームなのだが、ほろほろと繊維状に崩れてくれるので思った以上に柔らかくて食べやすい。
そして何より肉の持つ旨味と染み込んだ醤油ダレの美味さは至福。
夢を語る代りに心の中で「うおーーー」と叫びながらガツガツと夢中でいただきました^^;
野獣から人間に戻りふと気が付くと麺と具は完食^^;
あれ?いつの間に・・・ってぐらい夢中でいただきました。
店名は「俺よ太れ」・・・だったっけ?
あ、失礼失礼。
「夢を語れ」でしたね。
ボリュームはすごいし、行列も長いので行くのには覚悟がいるのだが・・・。
二郎系好きな方ならば並ぶ価値はあると思う。
「君も太れ」という言葉と共にオススメします!
【夢を語れ 札幌】
住所/札幌市東区北15条東2丁目1-40
営業時間/11:00~14:00 17:00~21:30 ※水曜は夜営業のみ
※日曜日はラーメンの提供はありませんが、2020/2/1より豚丼の提供を開始予定。詳しくはtwitter(@YumekataSapporo)で!
らーめん孝一郎
次にご紹介するのは2019年2月に小樽から札幌に移転してきた「らーめん孝一郎」。
小樽の人気店であることは知っていたしすごく気になっていたのですが未訪問でした。
気になっていた理由は「普通のラーメンも美味しいけれど、『コウジロウ』という二郎系のラーメンが特に美味しい」との評判を耳にしていたから。
札幌に移転してきてくれてありがとう^^
ということで噂のコウジロウを注文!
はい、ちゅどーん!
もう見るからに破壊力がありそうですね^^;
さらに!
コチラのお店にはもう一つの破壊アイテムがあります。
なんと、ライスが無料というサービスっぷり!
ライスが付くラーメン店ってのは少なくないが、「二郎系」のラーメンでライスって実はすごいこと。
この山に登るだけでも大変なのにライスという荷物を背負っての登頂は大きなハンデだ。
・・・って、だったら注文しなきゃいいのにね^^;
まずはスープ。
豚骨の旨味の効いたコクのあるベースのスープにキリリと立った醤油の風味。
これ、かなり美味しい!
ワイルドでパワフルなんだけど、実は繊細な旨味を秘めている。
良い意味で裏切られた!
例えるなら街で評判の乱暴者のやんちゃ野郎、実は彼の部屋はチリ一つ落ちていない整理整頓された部屋だった・・・って伝わらないね(笑)^^;
極太の軽いウエーブのかかった麺。
これまた美味い!
どうやら道産小麦を使用しているらしい。
表面はツルツルとして食感も美味!
ニンニク・ヤサイ・アブラ・カラメといったトッピングが無料。
ニンニク君「おい!押すなよ」
キャベツ君「悪い悪い、もやしが押してくるんだよ」
モヤシ君「下から麺の野郎が押してくるからしょうが無いだろう!」
ってな会話が交わされている。
もうねドンブリの中のおしくらまんじゅうがスッゴイの!^^;
そして何と言っても圧巻なのがチャーシュー!
柔らかくてトロトロなのはもちろんだが、しっかりと旨味が中に閉じ込められている。
炙られたチャーシューは表面に香ばしさもあってかけた手間の分美味しく仕上がっているね。
メニューのキャッチコピーに書かれた「ボリュームだけじゃない」の言葉通り、実に美味しいラーメンでした。
そしてご自身が「ラーメン二郎が好きだから作った」というだけあって、丁寧な作りに「愛」を感じました。
まぁ唯一ケチをつけるとしたら店名かな。
「”二郎”が好きでリスペクトしている(親孝行の”孝”)という意味を込めて」孝一郎って店名にしたんだろうね。
すぐ想像がつくよ。
・・・・
え?(*o*)?
本名が「横井孝一郎」さんっておっしゃるの!!(*o*)
本名孝一郎さんが「孝一郎」で作る「コウジロウ」。
愛だけじゃなくこの店でこの味を提供するのは運命だったのかもしれないね?
おみそれしました。
そして美味しいだけじゃなく終日ライス無料ってのは実に太っ腹なサービスですね。
最初このハンデを背負ってあの山を登り切れるか不安だったけど、美味しいチャーシューやらキリっとしまったスープやらでご飯もススムススム。
ハンデどころか山登りのちょうど良い気分転換にもなりました^^
スープこそ飲み干せなかったけど無事登頂!
二郎系ラーメンにライスのWパンチでお腹はパンパン!!
「ライス無料」という太っ腹なサービスに、食後は私のお腹が太っ腹になりましたとさ^^;
【らーめん孝一郎】
住所/札幌市北区北21条西4丁目2-41
営業時間/11:30~14:00 17:30~21:00 ※水曜は昼営業のみ
定休日/日曜日
TEL/011-792-8424
らーめん てら
続いてご紹介するのは琴似のらーめんてら。
実はこちらのお店、2012年に一度ご紹介しています。
札幌の二郎系ラーメンで最も歴史のあるお店。
2019年9月に同じ琴似エリアからこちらの場所に移転されリニューアルオープンをいたしました。
人気の二郎系メニューの「極太にんにく醤油」は健在。
もちろん「ヤサイ・カラメ・アブラ・ニンニク」などの無料トッピングもできます。
はい、出ましたドーン!
無料トッピングは「ヤサイ・ニンニク」にしてみました。
横からもドーン!
迫力がありますね~。
てら(寺)というよりまるで五重塔並みの高さに圧倒されます。
命名「極太にんにく醤油五重塔」!
高さだけじゃない、みっちみちに詰まった具材も圧巻。
そのみっちみちの具材をかきわけながらスープを一口・・・。
確かに濃くてパンチがありながらとっても飲みやすいスープ!
あ、あくまで「二郎系」というカテゴリーの中でですけどね^^;
はいこちらが「極太にんにく醤油」の一重目(?)「極太」部分です。
文字通り極太の麺は一見すると人を寄せ付けないような迫力がありますが、実はとても食べやすい。
ムッチリとした弾力と食感はクセになるね。
で、こちらが「極太にんにく醤油」の一番上である五重目(?)の「にんにく」部分です。
スープに溶くとニンニクのパンチが食欲中枢を刺激してくれます。
ちなみに、二郎系のラーメンを食べる時に「天地返し」というテクニックがあります。
麺を下から引きずり出して上に持って来ると同時に野菜を下に沈めてスープとなじませる高等テクニック!!
・・・いや、別に高等テクニックじゃないけどね^^;
五重塔崩壊・・・じゃない、天地返しをした状態。
食事の仕方で野菜から食べるのが良いという「野菜ファースト」が流行っていますが、それに反する食べ方だけどこれが美味しい^^
見て、この迫力あるチャーシュー!
縦も横も同じぐらいあんじゃね?ってぐらい分厚いカット!
これがまた柔らかくてしかも肉の味しっかりで美味し!
天地返しで底の方に沈めておいた野菜君達もちょうどいい感じにしっとり仕上がっています^^
底からズルズルと引きずり出していただきましょう^^
二郎系のラーメンって個人的にはその量と濃さでスープを飲み干せないのですが・・・。
コチラのお店の「極太ニンニク醤油」なら飲み干せちゃったりします。
量は多いのに美味しくて食べやすいのが嬉しい!
余談ですが、ミッチミチのどんぶりの底から麺や野菜を引きずり出して食べるのは中々にしんどいんですよ。
指の付け根が筋肉痛になりますので要注意(笑)
お腹を空かせるだけじゃなく、指の付け根も鍛えてから食べに行くといいかもね^^b
【らーめん てら】
住所/札幌市西区琴似1条1丁目3-8
営業時間/11:00~15:00(LO 14:45)、17:30~21:00(LO 20:45)
定休日/木曜日(祝日の場合は金曜)
TEL/011-612-8277
汁なし 六鶴
最後にご紹介するのは「汁なし 六鶴」というお店。
今回のテーマの中で唯一の「汁なし」のお店です。
2019年6月にオープン。
北大が近くという事もあり、その味とボリュームを求めて多くの学生さんが訪れているようです。
さて、こちらのメニュー、基本の「汁なし」の他に「ヤサイ」「黒」「テキサスカレー」などがありますが、今回はオススメの「ヤサイ」を注文。
というのも「ヤサイ」を注文した方は無料トッピングができるというメリットがあるんです。
※この日は「鶴の恩返し」イベントで通常価格よりお安く提供していました!
写真の価格は通常価格と異なります。
そう、いわゆる二郎系のオーダーと同じように「野菜・ニンニク・背脂」なんかが増せちゃうんですよね!
ということで、今日の注文は温玉野菜!
普通~大盛まで無料で選べる麺量は「中盛」をチョイス。
無料トッピングは野菜増し・ニンニクと背脂はふつうにしました。
どーん!!
野菜増し・・・・ド迫力!
ちょっと怯むぐらいの量がやってきました。
麺量中盛も想像以上に多い^^;
「美味しい食べ方」が”指南”されていますね。
『壱:底のたれが絡むように、しっかりとかき混ぜ・・・・。』
ふむふむ・・・。
って、このボリューム!
底からかき混ぜるのは”指南”ならぬ”至難”の業^^;
かき混ぜはちょっと足りないけどとりあえず底から麺を引きずり出して一口・・・。
うま^^!
よいしょよいしょ。
がけ崩れに注意しながら一生懸命混ぜる。
やっぱり底からきっちり混ぜるとうまさ倍増!
やや透明感のある滑らかな麺。
モッチモチの食感が美味しい^^
自分好みにチューニング。
酢だったり・・・。
ラー油だったり、醤油ダレだったりを足しながら自分好みにチューニング。
野菜を増した分ちょっと酢とラー油を多めに効かせたのが私の好みにズバリとハマル。
標準でチャーシューは乗っているが、メンマ・キクラゲ・コーンetc.豊富な有料トッピングもあるので色々乗せてみるのも楽しいかもね。
ボリュームがあっても途中で食べ飽きないように卓上の味変アイテムも豊富。
後半ニンニクと辛みを投入していただきました!
パンチが加わりさらに食べるスピードが加速!!
ちなみにこちらのお店、先に書いた通り「ヤサイ」をオーダーすると「ヤサイニンニクアブラ」なんかが増量できる点はお作法としては二郎と似ているが、お店側としては「二郎系ではない」とのこと。
確かに麺やタレの味付けには六鶴オリジナリティを感じるし、「黒」とか「テキサスカレー」という独自のメニューもユニーク。
気になる方は色々と試してみて欲しい。
ところで、鶴の恩返しって最後お爺さんが「覗いちゃダメ」と言われる機織りの姿を見ちゃうことで鶴が去ってしまうってお話でしたよね?
子供の頃は「ダメって言ってるのになんで覗いたの?」と疑問に思ったものでしたが・・・。
「これ以上太っちゃダメ」と言われているのに中盛にしたり野菜を増したりする自分。
今ならお爺さんの心境が良くわかるなぁ。
【汁なし六鶴】
住所/札幌市北区北21条西4丁目ドミール21 1F
営業時間/11:00~22:30(LO)
定休日/不定休
TEL/011-757-2625
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ドンブリに山のように盛られた野菜を見ると闘志がわいてきますよね。
美味しいだけじゃなく、「やる気」や「元気」も与えてくれるような気がします。
ということで、「やる気」「元気」がみなぎった状態でスタートした、札幌ラーメン最新事情2020!
第一回目は「二郎系やがっつりボリューム系」にスポットを当ててみました。
この「やる気」と「元気」を維持したまま残り4週間も本特集にて美味しい札幌のラーメンをご紹介できればと思っております。
お付き合いの程よろしくお願いいたします。