【札幌ラーメン最新事情2012⑥】いつまで続く?「二郎系」の人気

ら~めん山次郎

ラーメン二郎をご存知ですか?

本店は東京の三田にあり、お弟子さんの店は首都圏を中心に30店ほど展開されている人気ラーメン店です。

その特徴は

  • 極太のぼそっ(?)とした麺
  • 普通のラーメンの倍はある大量の麺とスープ
  • ぶたと呼ばれるゴロンとした大きなチャーシュー
  • 大量に盛られたモヤシやキャベツ
  • 濃い目の醤油味

といった感じのラーメンなのだが・・・。
これは言葉では中々伝えにくいのだ(^^;

で、そのラーメン二郎はどのお店も行列ができる繁盛店。

必然的にそれを模倣したり参考にしたラーメン店が出てきた。
それが所謂「二郎インスパイア」とか「二郎系」と呼ばれるラーメンである。

首都圏では古くから二郎系ラーメンが存在していたが、札幌ではここ1~2年の間にお店が増えてきた。

さて、今回はそんな札幌の二郎系ラーメンの中からいくつかピックアップし、勝手に個人ランキングを発表したいと思います!
あくまで個人的な好みだけでつけているランキングですのでご了承を・・・・。

第5位  ロクゴーガッツ

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北野に本店を構える「麓郷舎」というラーメン店の系列店のひとつ。

麓郷舎系列はどのお店も二郎系を提供しており「札幌の二郎系」と言えばこの系列店を思い出す方も少なくないかも知れませんね。

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見た目のインパクトは十分だが、このお店を5位に上げたのはこの量ではなく・・・。

写真の「トマ二郎」というトマトを使ったラーメンに対しての評価。

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札幌に限らず二郎系と呼ばれるお店の中には「ただ醤油ラーメンにもやしを大量に乗っければラーメン二郎になるんでしょ?」と安易に考えていそうなお店もあるのが事実。

でも、二郎はそんな単純な食べ物ではない!
と書きつつも、言葉では簡単に説明できないのがもどかしいのだが・・・。

とにかく、イチラーメン二郎ファンとしては「中途半端に真似て欲しくない」という思いがある。

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で、この「トマ二郎」であるが・・・。

はっきり書くと「全然二郎じゃない!」のである(^^;

ところが、「ここまで別物だと別な食べ物として楽しい」という思いになるから不思議だ。

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ラーメンにトマト?え?
しかもなにこの量?え?え?

なんて思っているうちにガツガツといっちゃうから不思議(^^)

本家二郎とは似ても似つかないけど、ここまで個性を発揮されたらアリかもね。

【ロクゴーガッツ】
札幌市中央区南3条西5-1-1
NORBESA B1F
営業時間:
[月~金] 11:00~15:00
17:00~23:00
[土・日・祝] 11:00~23:00
無休
TEL:011-233-0218

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第4位 らーめんてら

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札幌の二郎系ではもっとも古いお店になるのかな?

琴似が本店のらーめんてら。

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ここは通常の味噌塩醤油などの人気メニューのほかに「極太にんにく醤油」という二郎系メニューが存在する。

その見た目は最近登場した新しい二郎系に比較するとおとなしめの盛り付け。

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でもその麺もスープもやはりワイルド。

こちらのお店は苗穂に昨年支店をオープンした。
この支店が家族連れでも入りやすい、イイ雰囲気なのである。

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どうしても二郎系ラーメンは子供や女性には似合わないお店が多いのだが、こちらは抵抗無く女性でも子供連れでも入りやすい雰囲気。

家族で楽しめるのがいいですね。

二郎系ラーメンの英才教育ができちゃいますね。
目指せジロリンピックとか・・・・(^^;;

 

【らーめん てら 琴似本店】
札幌市西区琴似1条1丁目7-26
営業時間:
11:00~21:00
無休
TEL:011-612-8277

【らーめん てら 苗穂店】
札幌市東区苗穂町10-3-15
営業時間:
11:00~21:00
木曜定休(祝日の場合は翌日)
TEL:011-702-0011
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第3位 山次郎

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お店に入るといきなり「当店ムラあり」と書かれたポスターが目に飛び込んでくる。
いいのである!二郎系にはムラがあっても(笑)

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で、ここは忠実に二郎本家の味と雰囲気を出そうとしているのが伝わってくる。

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オーション小麦というパンなどに良く使われる小麦を使った麺や、ワイルドなスープ。

オープン当初より随分二郎本家に近づいてきた感じがある。
まだまだ改良の余地はあるものの、楽しみなお店のひとつです(^^)

【ら~めん山次郎】
札幌市北区北13条西4丁目3-1
グローバルビル 1F
営業時間:
11:30~15:00
17:00~21:00
水曜定休
TEL:011-756-4800

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第2位 ブタキング

 

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札幌の二郎系の火付け役といったところだろうか。

東区の1号店に続き、昨年は大麻に支店もオープンした。

 

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その迫力のビジュアルももちろんだが・・・。

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札幌らしくスープのベースを味噌にしてみたり、ロール型のチャーシューを使ったりと、本家二郎の味わいを踏襲しながらオリジナリティを上手く組み入れているお店。

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行列必至のお店ではあるが、食べ終えた後の達成感と満足感はまさに二郎系と呼ぶにふさわしいお店。

未体験の方は一度経験してみては?
【ブタキング 札幌環状店】
札幌市東区伏古1条5丁目6-13
営業時間:
11:00~
食材が無くなり次第終了
(16:00-17:00程度)
定休日:心折れた日
TEL:011-792-0128

【ブタキング 大麻R12店】
江別市大麻中町50 番地 グランセリオ大麻 1F
営業時間:
11:00~
食材が無くなり次第終了
(21:00-22:00程度)
定休日:心折れた日
TEL:011-387-5767

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第1位 らー麺シャカリキ

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個人的には今の二郎系の中でもっとも「二郎らしさ」を味わえるお店だと思っています。

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圧巻のビジュアルはもちろんだけど・・・。

「味+雰囲気」の両面で上手く二郎らしさを取り入れている印象。

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もうひとつの評価ポイントは本家に比較してほんの少しだけ食べやすく調整された麺とスープ。

少し細めで食べやすい麺。
スープも二郎と同じベクトルなのだが、少しライトな仕上がりになっている。
食べやすいけどちゃんと二郎のベクトルを向いているのがいいところ。
二郎系未体験の人にこそ食べてもらいたい一杯です。

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で、話はここで終わらない。

実は「ライト」な二郎だけじゃ気がすまないと思った店主。
昨年新メニューの「続・シャカ豚豪快」というメニューを登場させた!

 

続シャカ豚.png

 

「豪快」の名にふさわしく、スープもさらに濃い目の味付けなのだが・・・。

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最大の違いは使用している麺。

上の写真は以前からある「シャカ豚」の麺。
下の写真が「続・シャカ豚2」の麺である。

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もはや麺をすするというより「ワシワシと噛んで食べる」のであるが、これがまたクセになる。

食べやすいシャカ豚の二郎系を選ぶか・・・それとも上級者向け続・シャカ豚2を選ぶかはご自由に。

【らー麺 シャカリキ】
札幌市白石区北郷2条5-4-14
営業時間:
[月~金] 12:00~15:00
17:00~20:00
[土・日・祝] 12:00~20:00
月曜定休(月曜が祝日の場合は翌日)
TEL:011-871-6333
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冒頭に書いたとおり、あくまで個人的な勝手ランキングです(^^;

そもそも二郎系ラーメンそのものに賛否両論あるのかも知れないけれど、札幌の人気のジャンルになっているのも事実。

とはいえ、この二郎系というジャンル。
見た目のインパクトゆえに、見た目だけを真似ている店も少なからずある。

個性も無くもやしを大量に乗せただけで「二郎系です」というメニューやお店が存在するのは残念に思う。

その事に危惧は感じるのであるが、札幌にも「本家と同じベクトルを目指したり」「個性を演出しようとしたり」と努力しているお店がちゃんとあること・・・。
やっぱり個人的にはこの先も「二郎系」というジャンルに期待しちゃいます。

ビジュアルだけでどん引きしちゃう人もいるかも知れませんが、まだの方は一度チャレンジしてみるのもいいかも!

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by ラーメン室長

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WRITER/大石 敬(札幌ラーメンコンシェルジュ)

 

 

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