こんにちは、ぐうたび編集長 前野です。
紅葉ももう終わりを迎える10月後半の登別温泉へとやってきました。北海道を代表する登別温泉は「温泉のデパート」とも呼ばれる豊富な泉質はもちろんのこと、間欠泉が吹き出す地獄谷とその先の遊歩道や源泉、情緒ある温泉街など、見どころスポットが沢山ある魅力的な温泉地。
本日は、その中でも閑静な場所に建つ、老舗の料理宿「御やど 清水屋」にお世話になります。
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■目次
登別温泉の閑静な場所にたたずむ純和風の料理宿
老舗が集う登別温泉の中でも、純和風の料理宿として愛されてきた「御やど清水屋」。宿の前で立ち止まっていると、仲居さんが駆け寄ってきてくれて、私の荷物を運び入れてくれました。
靴を脱いで畳の間でチェックインを行います。思わず「ただいま~」と言いたくなる畳の安心感。
硫黄の香りがただよう温泉街を歩いてきたので、登別温泉らしい純和風の設えに、さらにテンションが上がります。
気さくな仲居さんとの会話に心和む、居心地のいい時間
お部屋は高層階6Fの和洋室です。和室スペース8畳に、さらにテーブルセットのスペースがあるので悠々と寛げる広さ。仲居さんがお茶を淹れてくれたのでまずは一息。
お茶を淹れて頂くほんの短い時間、気さくにお話ししてくれる中居さん。ほど良く砕けた会話が旅路の疲れを癒してくれます。
お部屋を出て行ってしまうのが寂しくて、「いえいえ私なんて」と謙遜しているのに強引に撮らせて頂いた一枚。笑
廊下の向こうには独立したベッドルーム。お部屋の配色も落ち着いていて、ぐっすりとよく眠れました。
お部屋食で白老牛、松茸、道産魚介のお造りなど贅沢会席を
さて、待ってました!夕食です♪時間になると仲居さんが卓上を拭いて、お料理を並べてくれます。その手際がまた良いんですよね。つい見とれてしまいました。
最初に用意されるのは、食前酒、先付、前菜、御造り、陶板焼き、土瓶蒸し、魚料理の7品。いい感じに土瓶蒸しから湯気が出ています。
どうですか!道産魚介のお造りの輝きとボリューム!どれも脂がのっています。
土瓶蒸しはすだちを絞って。深く優し~く身体に染みわたる松茸の旨みと香りを、すだちの爽やかさが引き立ててくれます。
ミディアムレアがおすすめ、という白老牛の陶板焼きは刺しが入っていてとっても柔らか。脂が甘くて美味しい。
じっくり味わっているうちに次のお料理が。お料理が美味しいほど、つまんでは飲み、つまんでは飲み、と時間がかかってしまうのが悪い癖です。
「いつまでも片付かないですよね、ごめんなさい!」と謝りつつ、ここで日本酒「久保田の千寿」をしっかりと注文。はい、お酒の減りは早い方です。
かわいいひょうたん型のお銚子。キリッと冷えた日本酒は透明の器で頂くのが一番美味しい、というのが持論です。うん、最っ高。お造りに合う~!
日本酒の品ぞろえも甘口から辛口まで6種類、さらに宿オリジナルの生酒もあって、選択肢が多いのがうれしいところ。
右のお皿は炙り秋刀魚の魚奉書巻きといって、和紙に見立てた大根で秋刀魚を巻いた物。お酢であっさりと〆られた秋刀魚は臭みが全くなく、程良い酸味の後に旨みがじゅわ~っと広がります。久しぶりに身の厚い、美味しい秋刀魚に出会えて感動。ミョウガとキュウリもいい歯応え。
「もうお腹いっぱい、っていうお客様でも大体完食されますよ」とよそって頂いた炊き込みご飯。
ごはんがもちもちで、帆立エキスとコーンの甘みが絶妙!これは完敗。こんなに沢山食べられないと思ったのに、例にもれず私も完食。
わぁ~食べた~!と、そのままひっくり返って畳にごろごろ。部屋食って最高。
昔、母に「食べてすぐ寝たら牛になるよ」とよく言われました。今ならなってもいい。この余韻にずっと浸れるなら私は牛になりたい。
源泉100%かけ流し!硫黄泉の濁り湯をこころゆくまで
大浴場は男女入替制で、露天風呂は片方のみ。21:00~21:30と早い時間で入替をするので、男女ともに明るい時間と夜の両方の時間で、露天風呂を楽しむことが出来るんです。
こちらは泉質が多い登別温泉のなかでも、人気の高い濁り湯の硫黄泉。ゴツゴツとした岩肌と濁り湯は、まるで地獄谷のよう。夜はさらに幻想的です。
朝食もお部屋食で。上げ膳据え膳、何もしない贅沢
さて、嬉しいのが朝もお部屋食だということ。上げ膳据え膳、ただ座っているだけで何もかも用意されるって、なんて優雅な気持ちだろう。
「ごはん食べ過ぎちゃうおかずなので、おひつにたっぷりごはん入れておきましたよ」と、また仲居さんの予言通り。焼き魚にたらこ、清水屋自家製の青のりなど、ご飯がすすむおかずがいっぱい。しっかりおかわりを頂いて大満足です。
窓の向こうには気持ちの良い朝の景色。
人柄を感じる気取らない接客に、胃袋だけでなく心もガッツリと掴まれて、やっぱり人との触れあいっていいな、と心が温かくなる旅でした。
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