ぐうたび編集部マサです。先日、網走市の能取湖の畔にある料理宿「かがり屋」に行ってきました。
能取湖は、日本屈指のサンゴ草の群生地があることで知られていますが、9月にはあたり一面が赤色で埋め尽くされ、多くの人々がこの光景を見に訪れる場所です。
そして、網走といえば「きんき」が有名です。赤色の魚の中でも最上級と言われている魚ですが、水揚げ量の半分以上が北海道で、更に網走では延縄(はえなわ)漁で、魚に傷をつけないように漁獲し、鮮度の高い状態で市場に出すことができ、「釣きんき」というブランドでも知られています。
「かがり屋」では、その「釣きんき」を、湯煮や唐揚げでいただけ、他にも新鮮な魚介料理がたくさん!その全貌をご紹介します。
長旅の疲れを癒してくれるほっとする空間がお出迎え
玄関を入ると、趣きある色合い、磨き上げられた床、そして帳場風のフロントがお出迎え。どこか懐かしく、そして「ほっ」とできる空間です。
実は、「かがり屋」には100年近くの歴史があります。現オーナーは3代目で、1代目は
1920年代前半に網走市卯原内にて「松下旅館」を開店。続いて2代目は1968年に現在の能取湖畔にて「能取湖荘」を創業し、そして現オーナーが2006年に「さんご草の郷 能取の荘 かがり屋」と改名し継承。現在は、息子さんである4代目とともに、「オーナー自らが心づくしの料理で旅人をもてなす」を信条に日々腕を振るっています。
さあ、それでは、オーナー自慢のお料理をいただきましょう。
かがり屋の一番人気のお料理<贅ーZEI LITEー>の全貌をご紹介!
今回のコースは、「贅-ZEI LITE-」というコースで、かがり屋イチオシの「贅-ZEI-」というコースをボリュームダウンしたという内容なのですが、それでもかなりのボリュームです!
まずは、オホーツクの旬魚介酢の物と季節の珍味。
続いて、旬の天麩羅。海老やナスなど、サックサクでボリュームたっぷり。
新鮮な刺身盛り合わせ。食べ進めていくと、ホタテの貝柱の下からホタテの耳が出てきました。帆立の耳って、本当に新鮮じゃなきゃ刺身で食べられないですよね。
次は、産地厳選 牡蠣の酒蒸し(春夏:厚岸産、秋冬:サロマ産)と、茹で蟹。蟹の種類は時期によって異なるそうですが、今回は毛蟹です。
そして、お待ちかねの・・・
きんき料理の登場です。
まずは唐揚げから。甘酢あんで頂きます。私は、頭からしっぽ迄、余すところなく、骨も丸ごとぜ~んぶ食べちゃいました!カリッとしていて美味しかった~!
続いて、私が一番食べたかった
網走産釣きんきの湯煮。自家製ポン酢がかかっています。
脂がのっていて、トロッとふっくら。やはり地元の釣きんきはひと味もふた味も違う!骨についている小さな身さえも残すものかと、頭からしっぽまで、ぜ~んぶキレイにいただきました!
湯煮をいただき始めたころに、あさりとホタテの海鮮蒸し鍋が出来上がり。
この他に、濃厚ダレと脂の旨みが絶妙な、真狩産ハーブ豚のしゃぶしゃぶ(写真右手の鍋)、道産米のおぼろづきを使用したほかほかご飯、マスの香の物、そしてデザートは網走牛乳を使用した手作り特製クレームブリュレ。
これが、<贅ーZEI LITEー>の全貌です。
冒頭でも説明しましたが、<贅ーZEI LITEー>は、<贅ーZEIー>をボリュームダウンさせたコースです。もし、この内容でちょっと足りないかなという方は、<贅ーZEIー>コースのプランで予約してくださいね。他にも、きんきのしゃぶしゃぶが食べられる<華ーHANAー>コースもあります。
9月が見頃。 目の前に広がる日本最大のさんご草群落地
能取湖のサンゴ草の群生は日本最大級といわれています。9月にはこのサンゴ草が絨毯のように一面赤く染まり、その様子は圧巻!ピークの頃には今年で56回目となる「能取湖さんご草祭り」が開催され、賑わいます。
かがり屋旧館にある展望風呂からは、この能取湖の美しい景色を眺めながらお湯に浸かることができます。お湯は光明石の人工温泉で、柔らかくて湯触りがよく、そして湯冷めしにくいのが特徴です。館内には貸切露天風呂(窓開閉式)も二つあります。
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