「とうや水の駅」の近くで、オモシロ「洞爺郷土資料室」発見!

洞爺郷土資料室にあった放水車と消防隊のはっぴ

3月の上旬、編集部前野と洞爺湖温泉に宿泊した翌日、温泉街の反対側にある「とうや水の駅」へ!その近くで偶然見つけた「洞爺郷土資料室」が、と~ってもオモシロくて楽しめたので、ご紹介します!

まずは、水の駅で情報ゲット&お買い物♪

「とうや水の駅」には、洞爺湖町の産直コーナーと、観光情報コーナー、
そして、なぜか本場讃岐うどん食堂が!

洞爺湖温泉街から、湖を右手に眺めながら湖畔の細い道をぐるりと約20分。温泉街の反対側にある「とうや水の駅」へ。「○○の駅」というからには、道の駅のような何か楽しいことが待っているに違いない!という期待と共に。

とうや水の駅開放的な内観
中に入ると、こ~んなに開放的な空間が広がっています。

右側には洞爺の観光パンフレットがたっくさん並んでいます。
洞爺観光で押さえておきたい「火山科学館」や「ビジターセンター」はもちろん、帰りに寄ってみようかなと思っていた「入江高砂貝塚館」や「横綱北の湖記念館」も発見! 見ると、え!? 冬季お休み!? 残念だけど、今ここでチェックできてよかった♪

左側には、讃岐うどんの食堂が。
つゆのいい香りにそそられるぅ。でも、さっき朝ごはんを食べたばかり・・・。次回ぜひ!
なぜ、洞爺で讃岐うどん???
なんでも、水の駅周辺(旧洞爺村)は、明治の頃に、丸亀藩(香川県西部)から開拓者が入植したようで、その縁で讃岐直送の本格的なうどんが食べられるんだそうです。
※洞爺湖町は、2006年(平成18年)虻田町と洞爺村が合併して誕生。

とうや水の駅湖畔から望む洞爺湖
正面の扉を抜けて湖畔へ。温泉街から見るのとは逆の、湖の景色が広がります。夏はとっても気持ちがよさそうですね♪

とうや水の駅に並ぶ葉物野菜
観光パンフコーナーの奥・右の売店には、まだ雪深い3月だというのに、もうこんなにたくさんの葉物野菜が並んでいます!洞爺の契約農家さんの野菜で、低農薬・減農薬で作られたとのこと。「ゴルゴ(縞ビーツ)」や「セロリラブ」「紅芯大根」などなど、珍しい野菜も並んでいましたよ(丁寧に食べ方が書いてありました)。他にもジャムやごはんに合いそうなねり味噌などの加工品もたくさんあって、見ているだけでも楽しめます。

とうや水の駅で販売しているお豆。たくさんの種類が並んでいます
そして、壁一面に並んでいるお豆の種類の多さにびっくり!
大豆、小豆、黒豆、白花豆あたりは聞いたことあるけど、なになに?光豆?パンダ豆??貝豆??? お初にお目にかかりました。
一般には流通しない希少なパンダ豆と散々迷って、「虎豆サラダ」のレシピに惹かれて、とら豆ゲット! ひとつひとつに丁寧な説明が添えられているのも嬉しいですね。

洞爺湖のお豆がおいしいわけ
こんな説明も。
なるほど~♪

とら豆に加え、千本ねぎやベビーリーフのサラダセット、ホウレンソウ、赤たまねぎ、あさつきなどなど、野菜がたっぷり買えて大満足♪

<後日談>
とら豆を水煮してサラダに入れてみました。ほくほくっとしてサラダのアクセントにピッタリ!新発見でした。お豆って料理が面倒なイメージでしたが、水+少々の塩で40分くらい煮るだけ!前日にといだお米を土鍋でたくような感覚でカンタンにできて、冷凍もできたので、これから出番が多くなりそうです♪

とうや水の駅
住所:洞爺湖町洞爺町100
定休日:4~10月は無休、11~3月は月曜定休(祝日の場合は翌日)
営業時間:9:00~18:00(10~3月は17:00まで)
詳細はこちら>>

野菜を買って大満足の私たち。行こうと思っていた「横綱北の湖記念館」は冬季休館みたいだし、お天気も良いのでこの辺りぶらぶらしてみる?ということに。

楽しい!懐かしの道具類がズラリ!
洞爺町(旧洞爺村)の開拓時代の生活を知ることができる「洞爺郷土資料室」

坂道をちんたら登り始めたところに、なにやら周辺の家屋とは違って、大きな会社か?町の福祉施設か?という建物が。何かありそう、と、ひきつけられるように敷地内へ。(不法侵入か)

ふるさと交流センター・洞爺郷土資料室の外観
奥まで行くと「ふるさと交流センター」という建物に、なにやら「洞爺郷土資料室」なる看板が!
何かあるね!と二人向き合い頷き合う。勇んでドアを開けてみました!

玄関にあった入館ノートに名前を書いて、壁の案内図を見る。資料室は1階に1室、2階に2室あるらしい。
さて、1階の資料室を覗いてみると!!
洞爺郷土資料室1階には洞爺の春夏秋冬を展示
なにこれ!すごくない?? 映画やドラマで見るような古い道具がたっくさん!

目を丸く、鼻息荒く見つめ合う二人。再び頷き合った後、いざ入室!

なるみ:これこれ!これさ、この間放送のブラ○○リ旭川編で実際に使ってみてたよ~!見た??
前野:見てないからわかんないけど、これ、どうやって使うのかな??
さて問題です。上の写真左下のタコ足のような道具、何に使うものでしょうか?(答えは最後に)

洞爺郷土資料室1階で編集部前野のココロをつかんだのはこれ
前野のココロをとらえたのは「氷かき機・初雪」と「光野式高速度煎餅焼機」なるもの。絵を描くのが上手な前野なので、レトロでキレイな色の氷かき機の絵(富士山、イグルー、船、しかしなぜこの絵?)や煎餅の型のデザインに惹かれたようです。(ネーミングもおもしろい)

横から前野
この鮮やかな水色に白と赤の配色がかわいすぎる!氷を削る機能とは全く関係のない部分にこのデザインを施す労力、物づくりの楽しさを感じます。お煎餅の型も全部違うのかな?とワクワク!すべて取り出して開いてみたかったけど、壊したら大変なのでガマンしました。しくしく。

洞爺郷土資料室に展示している放水車
そしてこれ。
お神輿?と思いきや、消防の放水車。なんだか美しい。まるで映画の世界のよう。

興奮しながら1室めを一通り見たところで、二人我に返り改めて見回すと、ここでは洞爺の人々の生活を四季に分けて展示していたようです。

たこ足機械のあったところが「春」、稲作の始まりですね。氷かき機のあたりが「夏」、草取りの季節らしく手押し除草機なるものもありました。
「秋」の展示は千歯こきや唐箕(とうみ)などの収穫道具の他に、お祭りなどで使うお面なども。
そして「冬」。ストーブや火鉢、木製の雪かきスコップと一緒に木製のスキー&ストックが!

なるみ:わ~、これこれ、昔お家にあったよ~。なっつかし~。見たことあるっしょ?
前野:(怪訝な顔をして)いや、まったく。目にしたこともありません!(ピシャリ)
この時、普段はまったく感じない前野との年の差を感じたのでした、笑。

いろいろな道具があって、どう使うの?何に使うの?と3周くらい見て回って、電気を消して2階へ。

洞爺郷土資料室2階には衣食住が展示されています
2階の1室めは生活雑貨系。衣食住に分けて、暮らしの道具が展示してあります。

目玉がついたような電話やアルコールランプ、手回しミシンや炭を入れるアイロン、古き時代を感じるもののお洒落な服や帽子などなど。マニアが見たら感動しそうなものばかり。
お釜と電気炊飯器を一緒に展示するなど、明治から昭和への道具の進化も見てとれるようになっていました。昭和後半のものは前野も見たことがあるようです。

編集部前野は計算機に興味津々
前野が触っているのは計算機。え~、どうやるの??動きそうだけどわからな~い。

横から前野
帰ってきてから使い方を調べてみました!例えば「8×9」を導き出す場合…
①×÷のレバーを×側にする
②上の数字を8に合わせる(私が触っている所)
③レバー(隠れているけど右側にあり)を回して左側の数字を9に合わせる
⇒すると、右下の数字に答えが現れるという仕組み!面白~い!

洞爺郷土資料室2階、本格的な映写機
こ~んな大きな映写機も。小さなものも含めて5~6台。テレビがない時代、映画や演劇が娯楽だったんですよね。
「開場記念興行」近衛十四郎(戦前戦後のスターらしい・・・、以下俳優名が続く)と記載された看板があったり、若き石坂浩二の映画ポスターも!映画「二十四の瞳」で先生が使っているような足踏みオルガンもありました。こういう古い道具が間近で見れるなんて!

洞爺郷土資料室2階の紡毛機
2階の2室めには、大きな道具類。

私はこの紡毛機に釘付け。羊は、明治の開拓期に北海道にやってきて、昭和時代には家庭で飼っている羊の毛を紡いで、セーターや靴下を編んだり布を織ったりする「ホームスパン」が主流だったと聞いたことがありますが、この機械で毛糸にするのって、とても果てしない作業に見えます。毛糸から作るってすごい!!

めっちゃ古いマンガがたくさん!
そして、こども文庫のように自由に読んでねの体で、とても無造作に置かれた昔の漫画や雑誌たち。
前野:おもしろそう♪ 読みたい!ここに何時間でもいたい!

2016年3月に閉校した洞爺高校の制服など、高校の歴史を伝えるコーナーもありました。
最後、玄関にあったアンケートに大満足だった旨を記載して、オモシロ資料室を後にしたのでした。

偶然みつけた郷土資料室。
明治の北海道開拓期から昭和にかけての貴重な道具が、たくさん展示してありました。
幼い頃なんとなく見たことのある道具もあったアラ50には懐かしく、見たことのない30代には映画・ドラマの中のレトロ感を、それぞれに楽しめた資料室でした。一つ一つ間近で見れてとても楽しかったです。ぜひ!

洞爺郷土資料室
住所:洞爺湖町洞爺町132-2
休館日:土曜・日曜・祝日
開館時間:9:00~17:00
入館料:無料
旧洞爺村の開拓、発展の歴史を知ることができる施設。旧洞爺村エリアの町民の方から寄贈されたものなどを展示中です。
洞爺湖町の発展にかかわった道具を見ることで、町の歴史を振り返ることができ、また当時の庶民の生活がわかる展示スペースとなっています。

※洞爺駅近くに虻田エリアの資料を展示した「洞爺郷土資料館」もあります(有料)。お間違えのないように。

では答えです♪
◆立ったまま、種を均等に蒔ける機械です。名前は「黒田式 たこ足 播種器」、旭川の人が発明。
まず上の箱に種(稲)を入れ、箱の底の仕切板を引くと、上の穴から16本の筒を通って種が落ち、一度に16株、各20粒ほどの種子を播くことができるようになっています。
それまでは腰を曲げて手で種を蒔いていたので、ものすごい画期的な発明だったそうです。(ブラ○○リより)


虻田神社

【虻田神社のむすび石で願い事】噴火湾を眺める強力なパワースポット!

2019年3月19日

WRITER/ぐうたび北海道 編集スタッフ なるみ

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洞爺郷土資料室にあった放水車と消防隊のはっぴ