アイヌ文化に触れられる空間「ミナパ/minapa」がさっぽろ駅構内に誕生!

地下鉄南北線さっぽろ駅構内に、素敵な空間ができました!

ひと休みしながら「アイヌ文化」に触れられる空間で、愛称が「ミナパ(minapa)」。アイヌ語で「大勢が笑う」という意味で、皆に笑顔になってほしいという思いが込められているそうです(^^)

地下鉄南北線さっぽろ駅構内できたアイヌ文化に触れられる空間
早速、ミナパで知人と待ち合わせ。待っている間、どんな風になっているのかチェックしてみました。

場所は、地下鉄南北線さっぽろ駅の北改札口と南改札口の間。
地上からだと、駅前通り東側の北海道銀行の5番出口、西側の国際ビルの6番出口から入ったところにあります。

ミナパのロゴ「minapa」人々でにぎわうミナパ
テーブルや椅子があって、たくさんの人が集えるようになっていますね。

ダイナミックなアイヌ文様が描かれた天井

天井にはダイナミックなアイヌの文様。 柱に木が施されていて優しい印象です。

両脇の14本の木々はカムイの森をイメージ。道内14市町村の気温や湿度によって色が変わるんですって!夏になるとどんな色になるんでしょうか?楽しみです。
そして数本だけ、近くに寄るとカムイの声が聞こえてくるんですよ!どんな声が聞こえてくるか、そっと耳を近づけてみてくださいね。

こちらは【テーブルシアター】
2ヶ所設置されたテーブルシアターのひとつ
2か所のテーブルでは、18世紀頃のアイヌ民族の生活を、CGアニメーションで上から投影。アニメーションに手をかざすと生活についての説明が!ふむふむそうなんだ、と、お勉強になってなかなか面白いですよ。
そして、季節や時刻によってアニメーションが変わるんですって。次回訪れた時にどんなCGが見れるのか、こちらも楽しみです。

こちらは大型9面の【メインシアター】。札幌駅側にあります。
フランス人作家ボリス・ラベ氏のアイヌ文様アニメーション
世界的に活躍しているフランス人作家のボリス・ラベ氏が制作した、アイヌ文様アニメーションが放映されていました。
ひとつ一つに意味があるアイヌ文様が、アイヌ楽曲のリズムに乗って動きます。
アイヌ文様好きの私、その躍動感と美しさにすっかり魅了されてしました。

アイヌ民族で語り継がれる物語を上映
アイヌ民族で語り継がれている物語も放映されていましたよ。
アイヌ語での放送で、字幕を見ながら意味を理解。海外アニメを見ているようでしたが、アイヌ語の抑揚を感じられてこちらも面白かったです。いろんな教訓が含まれている物語でしたが、化け物の笑い方がなんとも・・・・、私のツボを刺激してくれました、笑。

こ~んな天気予報も流れていました。

アイヌ語で日本語表示されている天気予報
アイヌ語ローマ字表示されている天気予報
アイヌ語と日本語と英語と。せたな=セタナイ は、わかりますが、函館がウだなんて!海外の方も興味を持って見てくれるといいですね。

シンボルのシマフクロウ
大通り側には空間のシンボルとして、翼を大きく広げたシマフクロウが。コタン「村」の守り神コタンコロカムイが、集う人たちを見守っているようです。

こんなシュールな作品も。
展示されているアイヌ文様の刺繍やアクセサリー
作品名は「ぬし」。他に、アイヌ文様の刺繍やアクセサリーなども展示されていました。

アイヌ民族の情報って博物館に行かないと目にできないと思っていましたが、わざわざ出かけなくても、こんなに身近に歴史や文化に触れられる空間ができたなんて!いろいろな仕掛けがあって、情報量も豊富なので、何時間いても、いつ行っても楽しめそうです。

通勤路にあるので、変わる木の色やアニメーションなど、時々チェックしてみようっと!

アイヌ文化を発信する空間 minapa(ミナパ)
メインシアター、タッチパネル、テーブルシアター、天井、柱の映像放映や光と音の演出は、午前9時から午後10時まで

<余談ですが>
朝7時半の出勤時間、ミナパはお掃除タイムでした。
14本の柱には隙間があってホコリがたまりやすいのでしょう。ふつうの柱ならさささっと拭けるところを、倍以上の時間をかけて一か所一か所丁寧にふわふわのハンディモップを入れてお掃除していました。楽しく美しい仕掛けの陰で、手間をかけて美しさをキープしてくれている人たちに感謝です。

WRITER/ぐうたび北海道 編集スタッフ 鳴海

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