石狩湾・日本海に面した小樽〜余市は、歴史的な観光スポットや海鮮グルメの宝庫。また、余市〜仁木〜積丹は、有名なニッカウヰスキー 余市蒸溜所や、近年はワイナリーやクラフトジンの蒸溜所ができるなど、お酒ファンには注目のエリア。立ち寄ったスポットで気に入ったお酒やつまみ類を購入し、宿泊施設でゆったり味わう2泊3日の旅を紹介します。
■目次
- 1 【1日目】 9:00 小樽市 「駅なかマート タルシェ」で後志エリアのおつまみ探し
- 2 【1日目】10:00 小樽市 隣接のカウンターで「小樽 伊勢鮨」の立ち食い寿司を味わう
- 3 【1日目】11:30 余市町 「余市リキュールファクトリー」で地元産果実のお酒を購入
- 4 【1日目】12:30 余市町 「ニッカウヰスキー 余市蒸溜所」で日本のウイスキーの歴史を知る
- 5 【1日目】15:30 仁木町 「ニキヒルズワイナリー」で宿泊
- 6 【2日目】12:00 積丹町 「お食事処 純の店」の海鮮・名物料理でランチ
- 7 【2日目】14:00 積丹町 積丹の森から生まれたクラフトジン「積丹スピリット」へ
- 8 【2日目】15:00 積丹町 「岬の湯しゃこたん」の絶景露天&サウナ、一棟貸しの「フロリダ」でのんびり宿泊
【1日目】 9:00 小樽市 「駅なかマート タルシェ」で後志エリアのおつまみ探し
小樽をはじめ、周辺20市町村の「おいしい」を集めた駅構内の物産店。店頭に並ぶおつまみは、迷ってしまうほどの品揃え。お酒と一緒に楽しむ夏のおすすめは、頭から尻尾までエビをまるごと食べられる余市町「南保留太郎商店」の「甘えびの燻製」や、小樽産のムラサキウニを日本酒とザラメ、醤油、みりんだけで炊き上げた小樽市「三浦水産」の「王様のうに」。小樽名物「なると屋」の若鳥半身揚げや、8月から仁木町・余市町の農家から直送されるモモやリンゴ、ブドウも見逃せません。
【1日目】10:00 小樽市 隣接のカウンターで「小樽 伊勢鮨」の立ち食い寿司を味わう
店内で目を引くのは、立ち食いの寿司カウンターです。地元・小樽の「伊勢鮨」の職人が握る本格寿司を1カンから注文でき、ドライブの途中に「ちょっとだけつまみたい!」を実現できる貴重なスポット。軽くつまんでから、おつまみ探しはいかがでしょう。
住所:小樽市稲穂2丁目JR小樽駅構内
アクセス:JR小樽駅内
営業時間:9:00〜19:00(寿司カウンター11:00〜L.O.14:30、水・第1・2火曜休)
定休日:1月1日
駐車場:あり(駅前・30分・無料 駅横コインパーキング・有料)
公式サイト:駅なかマート タルシェ公式サイトを見る
問い合わせ先:0134-31-1111
【1日目】11:30 余市町 「余市リキュールファクトリー」で地元産果実のお酒を購入
フルーツの産地、余市産の果物を使ったリキュールを製造販売する店です。「果物のポテンシャルを引き出したリキュールなので、そのまま冷やして飲んでください」と話すのは、製造を手がける余市生まれの寺尾光司さん。かつては小樽の酒蔵で商品開発を担当していましたが、2021年に独立。リキュール造りに転身し、お酒を通して故郷の魅力を伝えています。
試飲して驚くのは、華やかな香りとフレッシュな味わい、そして後味の余韻。果物の特徴が生よりも華やかに感じられるので、冷やしてストレートで味わうのがおすすめ。
黒ブドウ、白ブドウ、フランボワーズ、リンゴ、トマト…。店内には、さまざまな青果を使った色鮮やかなリキュールが並びます。
農園名、果物名、品種名まで辿ることができるうえ、同じ品種でも生産農園によって異なる味わいが、寺尾さんのリキュールならではのおもしろさです。
住所:余市町黒川町8-21階
アクセス:JR余市駅より徒歩約2分
営業時間:土曜・日曜・祝日の10:00〜18:00
定休日:平日不定休 ※休みの場合もあるので、事前確認がおすすめ
駐車場:なし
公式サイト:余市リキュールファクトリー公式
問い合わせ先:090-9526-9773
【1日目】12:30 余市町 「ニッカウヰスキー 余市蒸溜所」で日本のウイスキーの歴史を知る
竹鶴政孝が、スコットランドに近い気候風土の北海道でウイスキー造りをするために余市町で創業した「ニッカウヰスキー」。札幌軟石等で造られた工場群は、当時の面影を留めています。
どこからともなく麦汁の香りが漂ってくる工場内を見学できるのが、無料のガイドツアー。
麦汁を造る「粉砕・糖化棟」から、麦汁に酵母を加える「醗酵棟」、石炭の高熱で蒸溜する「蒸溜棟」、樽の中でウイスキーが熟成する「貯蔵庫」を見学すると、職人の技と年月が生み出すウイスキーの味わいが深まるはずです。
2023年1月にリニューアルが完了した「ニッカミュージアム」は、ブレンダーの仕事やニッカを代表する4ブランドの解説、日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝の人生を追体験する展示があります。
また、レストラン「RITA‘S KITCHEN」では、美味しいウイスキーや政孝の妻リタのレシピを参考にしたスコットランド料理等を提供。内容が刷新されているので、一度訪れたことのある方も再訪してはいかがでしょう。
住所:余市町黒川町7-6
アクセス:JR余市駅からガイドツアー受付までは徒歩約2~3分、売店側入り口までは徒歩約10分
営業時間:土曜・日曜・祝日の10:00〜18:00
定休日:ビジターセンター:9:00〜16:30(最終ガイドツアー15:00)
ニッカミュージアムテイスティングバー:9:15〜16:15(L.O.16:00)
ディスティラリーショップ:9:15〜16:15
レストラン:10:30〜15:50(L.O.15:20)
※状況により、営業時間変更や入場制限などを行う場合あり。詳細はホームページを確認
駐車場:あり(90台・無料)
公式サイト:ニッカウヰスキー 余市蒸留所公式サイト
問い合わせ先:0135-23-3131(営業日の9:00〜16:15)
【1日目】15:30 仁木町 「ニキヒルズワイナリー」で宿泊
2019年7月にオープンしたNIKI Hills Winery(ニキヒルズ ワイナリー)は、ヴィンヤード(ぶどう畑)、醸造所の他にナチュラルガーデンや宿泊施設を備えた滞在型ワイナリー。ここ仁木町から毎年のように受賞ワインを世に送り出しています。気軽なワイナリーツアーもあり、説明に耳を傾けながら醸造所見学やテイスティングができるのも魅力。また、一面ガラス張りのレストランでは仁木町の街並みを眺めながら、地元の食材を中心とした料理と美味しいワインが楽しめます。
住所:仁木町旭台148-1
アクセス:JR仁木駅より車で約10 分
札幌市内より車で高速道路利用で約1時間10分
新千歳空港より高速道路利用で 約1時間30分
営業時間:【ワイナリー・ショップ】営業時間/10:00~16:00(L.O.15:30)
【レストラン】ランチ/11:30~L.O.13:00、ディナー/18:00 ※一斉スタート
定休日:火・水
駐車場:あり
公式サイト:https://nikihills.co.jp/
問い合わせ先:0135-32-3801
【2日目】12:00 積丹町 「お食事処 純の店」の海鮮・名物料理でランチ
「漁師さんが漁をして、さらに手間ひまかけてきれいに身を洗ってくれたウニですから、大事にフォークで盛り付けています。盛り付けも、他の店には負けたくないところです」と話すのは、店主の菅野純さん。
積丹の漁師さんから直接仕入れるウニ、甘エビ、イクラを載せた三浜丼(さんはまどん)の佇まいの美しさを見れば、その言葉にも納得です。ネタの食感と甘み、旨みの相性が最強の丼で、夏を満喫してください。
「三浜丼」や「うに丼」、「海鮮丼」以外にも、刺身や焼き魚の定食、積丹のり弁(2〜3月)、アワビ入り天丼(10月〜12月)やカレーまで、メニューの種類が豊富です。肉汁があふれ出す積丹ザンギは、自宅で揚げるテイクアウトも用意。
住所:積丹町美国町船澗42-20
アクセス:JR余市駅より車で33分
営業時間:10:30〜19:30(L.O.19:00)
定休日:月曜休
駐車場:あり(12台・無料)
公式サイト:純の店公式サイト
問い合わせ先:0135-44-3229
【2日目】14:00 積丹町 積丹の森から生まれたクラフトジン「積丹スピリット」へ
「積丹ブルーの海」や「夏のウニ」と、海のイメージが強い積丹ですが、その海を育てているのは大地の森でもあります。積丹の森や植物に着目し、蒸溜酒のジンを造っているのが「積丹スピリット」。
「海に突き出た積丹は、まるでひとつの島のように異なる環境を有しており、豊かな植生がある。そのボタニカル(植物)の香りで、積丹の自然を表現しています」と教えてくれたのは、プラントマネジャーの岩崎さん。
6月の2週間に採取するアカエゾマツの新芽や、山に自生するミヤマビャクシンの実など、1種類ずつ香りを移したジンを香水のように調合して「積丹の香り」を生み出しているのだとか。
山に自生する植物から採取する原料もありますが、ボタニカルガーデンで100種類もの植物を育てていることも「積丹スピリット」の大きな特徴のひとつ。世界的にも珍しい取り組みには、「未来に繋がるお酒になるように」という思いが込められています。
住所:積丹町野塚町ウエント229-1
アクセス:JR余市駅より車で約48分
営業時間:土曜日・日曜日・祝日 12:00~17:00
定休日:月曜日~金曜日
駐車場:あり 無料(岬の湯しゃこたんの駐車場をご利用ください)
公式サイト:積丹スピリット公式サイト
問い合わせ先:0135-48-5105
【2日目】15:00 積丹町 「岬の湯しゃこたん」の絶景露天&サウナ、一棟貸しの「フロリダ」でのんびり宿泊
2日目の宿泊は、「岬の湯しゃこたん」へ。以前は町営温泉でしたが、一度閉館し、2022年に生まれ変わってオープンしました。
こちらの魅力は立地に恵まれた、ロケーション抜群の露天風呂。日本海を望む積丹半島の先端の高台に立っているため、目の前には雄大な海が丸見えです。特に露天風呂に浸かりながら眺めることができる夕陽は、息を呑むほどの美しさ。だいだい色から漆黒へと変化する様子は必見です。
珍しいボタニカルハーブを取り入れているサウナも評判。「香り板」が壁に取り付けられていて、そこに水をかけると香りを放つセルフロウリュが楽しめます。
そして、2024年3月に、一棟貸しの宿泊施設「フロリダ」がオープンしました。最大16名まで宿泊が可能。キッチンを備えており、絶景のテラスではBBQを楽しむこともできます。グループや家族で、温泉と宿泊、そして購入してきたお酒やつまみを思う存分楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所/積丹郡積丹町野塚町212-1
電話番号/0135-48-5355
営業時間/入浴11:30〜19:00(最終受付〜18:00)
定休日/水曜日
料金/大人:900円(税込)子ども:450円(税込)小学生未満:無料
■岬の湯しゃこたんの宿 フロリダ
予約/https://airhost104382.airhost.co/ja/houses/508682/