天空の湖に、真冬の50日間だけ現れる
雪と氷の幻の村「しかりべつ湖コタン」

標高810メートル。帯広から車で1時間20分の位置にある然別湖は、北海道で最も高い標高にあり「天空の湖」と呼ばれています。ここには真冬の50日間だけ、氷と雪でできた幻の村「しかりべつ湖コタン」が現れます。イグルーでできたアイスバーやアイスホール、名物の「氷上露天風呂」など、ここにしかない冬のアクティビティが満載です。

標高810メートル、天空の湖「然別湖」

 

帯広から車で約90分。大雪山国立公園内にある、北海道の中でもっとも標高が高い場所に位置する「然別湖」。 “天空の湖”との別名を持つこの湖は、原生林に囲まれた自然豊かな秘境です。夜には満天の星が広がり、湖面に無数の星が映り輝く事から、“星の潜む湖”とも呼ばれています。冬が訪れると、マイナス30度を下回ることもある極寒の中、湖は60cm〜100cmもの厚さの氷に覆われます。

50日間だけ姿を現す、氷と雪の幻の村

その氷の上に幻の村「しかりべつ湖コタン」が現れます。然別湖が生み出した氷を、一つずつ丁寧に切り出して装飾に使い、降り積もった雪を湖の水で固めたアイスブロックを使って、いくつもの建物が作り出されます。期間中に作り上げるアイスブロックは、なんと3000個を超えるそう。1980年から始まったこのイベント。然別湖ならではも光景、ここにしかない斬新な世界が、2025年1月25日(土)から3月16日(日)まで、約50日間だけ現れるのです。

氷で手作りした”アイスグラス”で乾杯!

「しかりべつ湖コタン」でもっとも大きな建物が「アイスバー」と「アイスドーム」が連なったイグルーです。氷で覆われた内部は、意外なほどの暖かさ。極寒の外から入るとホッとひと息つくことができます。柱やテーブルまでも氷でできていることにびっくり!  幻想的なイグルーの「アイスバー」では、氷で作られたアイスグラスに注がれたドリンクを楽しむことができます。カラフルなカクテルが入ったグラスは、まるで宝石のような美しさ!「氷のグラス作り」というアクティビティーも楽しめます。

幻想的な光が美しい、セレモニーホール

もう一つ印象的な建造物が「セレモニーホール」。その年によってデザインが大きく変わるそうで、その姿を毎年チェックにくるファンもいるといいます。例年数組のカップルが実際にここで結婚式を挙げるそうで、忘れられない思い出になることでしょう。2月中旬から、毎晩「キャンドルナイト」が開催され、ゆらめくキャンドルの火が、荘厳で神聖な空間を作り出します。

銀世界と星空を楽しむ、氷上露天風呂

そしてこの村の名物が「氷上露天風呂」。湖の氷の上に設けた雪の浴槽に、鉄分を多く含んだ茶褐色の天然温泉を引き込み、贅沢に掛け流しの入浴を楽しむことができます。日中は混浴で、水着を着用して入浴。18:00以降は時間帯で男女入れ替えとなっています。外気温と湯船の温度差は50度近くになることも。最初しびれた身体がおさまってくると、極上の感覚が湧き上がってきます。また、夜間、街の灯りがない然別湖の夜空には、無数の星が輝きます。この“星見風呂”はぜひ一度体験してほしい別世界です。宿泊は、然別湖湖畔にある唯一のホテル「ホテル風水」でゆっくりとくつろぐことができます。またコタン内にもイグルーに宿泊できる「アイスロッジ」がありますので、チャレンジするのもおすすめです。

徐々に気温が上がり、遅い雪解けが始まる3月、コタンはひっそりと消えてゆきます。そして次の冬が訪れると、また幻の村は静かに現れます…。

しかりべつ湖コタン
場所/北海道河東郡鹿追町北瓜幕無番地 然別湖畔温泉
問い合わせ/0156-69-8181(然別湖ネイチャーセンター)
開催期間/2025年1月25日(土)〜3月16日(日)
料金/協賛金小学生以上1人500円(建物の入場、見学、氷上露天風呂、足湯が利用できます)
※ドリンク代、アクティビティー代等は都度精算。
しかりべつ湖コタン【公式ホームページ】

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