「札幌ラーメン最新事情2014」今回は第2回目!
今週と来週は2回に渡り「辛いラーメン」を特集予定です。
本場中国四川料理は「麻」「辣」「甜」「香」「酸」「鹹」「苦」の七味を使った料理と言われています。
それぞれこんな意味があるようです。
「麻」:麻(マー)は花椒(四川山椒)の痺れるような辛さ
「辣」:辣(ラァ)は唐辛子の辛さ
「甜」:甜(ティエン)は甘さ
「香」:香(シャン)は豊かな香り
「酸」:酸(ソワン)は酸っぱさ
「鹹」:鹹(シェン)まろやかな塩味
「苦」:苦(クゥ)は香辛料の苦み
今回はその中でも「麻(マー)」という痺れる辛さに特徴があるお店にスポットを当ててみました。
~~~~
山鼻旨辣麻婆屋 280(buddha raumen 280)
最初にご紹介するのは「山鼻旨辣麻婆屋」というお店。
正式名称は「山鼻旨辣麻婆屋 buddha raumen 280」という表記かな?
2013年11月にオープンしたお店で、「buddha-bar 280」というすすきのにある麻婆豆腐の美味しいお店の系列店。
“280”はニーハオと読むそうです。
こちらのお店のイチオシは「麻婆湯麺(マーボーラーメン)」
通常の「麻婆湯麺(マーボーラーメン)」に刺激的な辛さの「280式麻婆湯麺(ニーハオ式マーボーラーメン)」の2種類があります。
辛いもの大好きのワタクシは当然後者の「280式麻婆湯麺(ニーハオ式マーボーラーメン)」を注文しちゃいました(^^;
見てお分かりの通り、このラーメン。
麻婆豆腐とラーメンの素敵な出会いのラーメンなんですね。
大好きなラーメンにこれまた大好きな麻婆豆腐が乗っているんですもの!
これは見ただけで「す、好きです・・・ (*´∀`*)ポッ」と告白したくなっちゃいますね(笑)
セットの全体像はこんな感じ。
ライスが標準で付いております(・・・嬉しい(^^))
一緒に添えられているのは「花椒(ホワジャオ)」と呼ばれる中国山椒。
今回のテーマである「麻(マー)の痺れるような辛さ」はまさにこの花椒によるものなのです。
最初からたっぷりの花椒が使われているのですが、お好みで途中からプラスできるようになっているのが嬉しいですね。
ラーメンとの相性を考えられた、やや小ぶりのさいの目に切られた豆腐。
トロミのあるスープはかなり辛くて痺れる(^^;
美味しい!
トロミの下から現れる麺はちょっと太目の平打ち麺。
やや珍しいタイプの麺ですが、これがトロミのある麺とよく絡み、実に美味しい(^^)
途中で花椒をイーン!!
ほほほ(^^;
さわやかな香りがプラスされて痺れ美味!
ベースはあっさりした鶏ガラスープらしいのですが、麻婆豆腐のコクのある美味しさが加わって、後を引く美味しさです。
そしてこれ!!
標準で付いてくるライスに麻婆豆腐をかけると、もう・・・
はっ!(*o*)
ワタクシ「麻・辣・甜・香・酸・鹹・苦」の七味どころか、なんと8つ目の味を発見してしまったね!!
それは「飯」
これからは「麻・辣・甜・香・酸・鹹・苦・飯」の八味ってどう?
もしかして私ってば中国4千年の歴史を上回る発見をしたんじゃない??( ̄∇ ̄)v ドヤッ!
・・・思わずドヤ顔をしてしまいました。(-_-;
麻婆豆腐は「麺」にも「ご飯」にも合う炭水化物の最強パートナーということが良くわかりました
【山鼻旨辛辣麻婆屋 280(buddha raumen 280)】
住所:札幌市中央区南14条西13-2-12
営業時間:平日11:28~14:28(ランチ)17:28~21:28(ディナー)
土日祝11:28~20:28(通し営業)
定休日:水曜日
TEL:011-555-4824
~~~~
175°DENO
二軒目はこちら。
175°DENOというちょっと変わった店名。
実はこの175°というのは、ラー油を作るときの油の温度とのこと。
名前の由来通り、自家製のこだわりラー油が卓上に置かれています。
そしてもうひとつのこだわりがこちら!
今回のテーマでもある花椒。
なんと店主さんは本場中国は四川まで自ら買い付けに行くほどのこだわり。
辛さだけじゃなく、その風味もそれぞれに個性があり、使い分けて使用しているようです。
そんなこちらのお店。
担担麺には「汁あり」と「汁無し」の2種類があります。
写真は汁あり担担麺。
深いゴマやナッツのコク。
ラー油の辣(ラァ)の辛さ。
干し海老の香ばしい香り・・・
そして、花椒の「麻(マー)」な辛さ。
この「汁あり」はかなり美味しいですし自信を持ってオススメできる一杯なのですが、実はこちらのお店の「汁無し」はさらにオススメな一品!
そもそも「担担麺」は、中国の成都地方で、天秤棒に道具をぶら提げ”担いで”売り歩いていたことに由来するんですよね。
日本語の変換システムの多くは「坦々麺」と変換されてしまうので、私も時々間違って「坦」の文字を使ってしまいますが、正しくは「担」の”かつぐ”という字が正解です。
で、当然天秤棒で担いで売るわけですから、大量のスープは持ち運べない。
そこで汁の無いタイプが一般的だったそうな。
さて、その汁無し担担麺。
「痺(しび)れない」「やや痺れる」「すごく痺れる」の3段階から選べます。
「やや痺れる」でもかなりの「麻(マー)」な辛さが堪能できます。
店主さん曰く
「本場に花椒を買い付けに行った際に色々食べましたが、こんなものじゃなくもっと辛くて痺れるんです」
とのこと。
本場はもっと辛い??
そう聞くと、なんだかわけのわからない部分に火が点いてしまいました(^^;
花椒をバッバッと振りかけて・・・。
自家製ラー油をタラーーリタラリとふた回し。
「辛さは大丈夫ですか?」と店主さん。
「れんれんらいじょうぶれす( ̄△ ̄;」
明らかに大丈夫ではない発音で答えてしまった。
何事もほどほどが大切ですね(-_-)
【175°DENO担担麺】
住所:札幌市中央区南1条西6丁目20 KYビル1F
営業時間:11:30~14:30 17:30~21:00※土曜、祝日は昼営業のみ
定休日:日曜日
TEL:011-777-1177
~~~~
担々麺と焼売 銀
最後にご紹介するのは「担々麺と焼売 銀」というお店。
こちらはまだ今年の1月15日にオープンしたばかりのHOTなお店。
すすきので中華料理とワインを提供している人気実力店「yinzu」の直営店とのこと。
yinzeは化学調味料を使用せず(無化調)素材の旨みで勝負している中華料理店。
「担担麺には自信あり」と語る同店のシェフ自らが調理するお店がこちらの「銀」。
シンプルな見た目だけど、明らかに美味しそうなオーラを感じてしまいます。
やや酸味を強めに効かせたスープ。
ゴマの濃厚なコクを最初に感じた後、ピリッとした辣(ラァ)の辛さと、花椒の麻(マ-)な痺れが口の中に広がります。
辛さはやや控えめかな。
こちらも無化調なんでしょうね。
複雑な味わいだけど実に後口がすっきり(^^)
パッツンという小気味の良い食感の麺。
実はこちらの麺、全蛋麺(ゼンタンメン)と呼ばれるかん水を使っていない麺とのこと。
平岸のmen-eijiの麺ブランド「粉KONA倶楽部」の特注麺。
今まであまり味わったことの無い食感。
小麦の美味しさも感じられる、とても美味しい麺。
とあるラーメン店の店主さんのお話によると、この「全蛋麺」というのは扱いもとても難しいらしい・・・。
美味しいものを追求しようという、店主さんのこだわりがこんなところからも感じられます。
で、酸味はやや強めでコクも十分にあるんだけど、辣(ラァ)と麻(マー)はあえて少し控えめな印象。
これは、卓上の調味料で自分で調整してくださいってことらしいです。
「ラー油」は自家製とのことですが、黒酢を加えているらしく、ラー油だけでもお酒のつまみになりそうなぐらい美味しい(笑)
こちらは四川花椒。
さわやかな香りと「麻(マー)」の痺れる辛さがアップ!
れも・・・いいれすか!いれすぎ注意れすよ・・・( ̄△ ̄;
肉味噌に・・・・。
豚肉と椎茸たっぷりのジューシーな焼売。
ほらね。
こうなるとやっぱり「飯」を欲するでしょ(笑)
「飯」は七味を越える八つ目の味!
・・・って、しつこいですね(^^;
ご飯を注文しなくても十分楽しめますので念のため(^^;
【担々麺と焼売の店 銀】
住所:札幌市中央区北6条西6丁目 ウエストビル1F
営業時間:11:00~14:00
TEL:011-251-9677
~~~~
ということで、札幌ラーメン最新事情2014第2回はいかがでしたか?
本格的な麻婆豆腐を提供しているお店では以前から「麻(マー)」な辛さを推しているお店もありました。
でも、ラーメンの分野に於いてはここ札幌では担担麺では「麻」は控えめのお店が多かったように思います。
痺れるさわやかな辛さは好みも分かれるのかも知れませんが、クセになりやすく、ハマる人も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介した3店は全て「麻」の辛さは選べたり、後から自分で調整ができるようになっているのもありがたいですね。
初心者の方でも段階を踏んで楽しめるのではないでしょうか。
徐々に痺れる辛さがクセになることでしょう。
・・・でも、この辛さ、ご飯との相性も抜群なので食べ過ぎに注意ですよ(-_-;
【札幌ラーメン最新事情2014】
次の記事へ