ポワロー(西洋ネギ)づくりの名手!音更町「たけなかファーム」竹中さんに聞きました!

「たけなかファーム」竹中さん

音更町(おとふけちょう)はこんなところ

音更町十勝平野のほぼ中央に位置する音更町は、国内有数の生産高を誇る小麦や小豆など、数々の農産物を生み出す雄大な自然に恵まれたまちです。北海道遺産「モール温泉」が湧き出す十勝川温泉があるほか、令和4年4月に「道の駅おとふけ」がグランドオープンし、多くの観光客で賑わっています。

音更町 たけなかファーム

十勝で100年続く「たけなかファーム」に注目!

岐阜県から入植して100年以上続く「たけなかファーム」。60haの広大な農地では小麦やジャガイモ、ビートなどの主力作物に加え、ポワロー(西洋ネギ)やセロリアック、フェンネルなどの西洋野菜も生産しています。なかでも、ポワロ―は2007年から試行錯誤しながら栽培に取り組み今年で15年。今ではファームの主力商品として3つ星レストランのシェフからも、その品質を高く評価されています。

5代目 竹中さんに聞きました!

ぐうキチ
ポワローの栽培をはじめたきっかけは?
『お世話になっていたシェフから「フレンチに欠かせない食材なんだけど、つくれるかな」と頼まれたのが、きっかけです。初めて聞く野菜で、どういうものかもわからないまま作り始めました。最初は国内のタネを使ってうまくいかなくて、海外から取り寄せて栽培してみたのですが、味は悪くないけど可食部が少なかったり、姿形が美しくなかったりで・・。50種類近く試し、最終的にオランダの品種に落ち着きました』

ポワローとは、リーキやポロネギとも呼ばれる、西洋料理には欠かせないネギの仲間。ネギよりも臭いが少なく、煮込み料理や焼き料理など、加熱するととろけるように甘く旨味がでるのが特徴の野菜です。

 

たけなかファーム 収穫風景ポワロ―

ぐうキチ
ポワローはどのようにつくるのですか?
『3月中頃にハウスでタネをまいて、畑に定植する5月20日頃までゆっくりハウスで育てます。10月に収穫するまでは、天候を見つつ土寄せをしたり、草取りをしながら管理します。収穫後は保存用の冷蔵庫にストックして注文をいただくごとに順次発送しています』

ぐうキチ
農業は朝が早いイメージですが、何時からお仕事をしていますか?
『そうですね。シーズンにもよりますが、夏場は朝4時から6時半まで仕事をして、6時半から7時までの30分はラジオ英語を聞きながら家族で朝食の時間にしています。そのあとはまた畑に戻って仕事です。ポワローは60haある畑のうち2haですが、小麦やジャガイモ、ビートなど、他の作物の管理もありますから』

朝ごはんを食べながらラジオ英会話って、あの朝ドラを思い出します。

ぐうキチ
大変なことはありますか?

『自然が相手の仕事なので、想定外の連続です。蒸し暑く湿気があるとカビがつきますし、病気にもなります。大雨が降ると機械で畑に入ることができない。去年こうだったから、というのが全く通用しません。失敗の経験を重ねて、納得できるものが作れるようになるまで10年かかりました。毎年一年生の気持ちです』

納得できるまで10年、それでも毎年一年生の気持ち。そう言える竹中さんだから、特別なポワローが作れるんですね。

ぐうキチ
ポワローづくりで一番のよろこびは?

『畑では溝を掘って植え付けますが、長ネギのように土を高く盛ってはダメ。土をかけすぎるのもポワローにとってストレスなので、天候や気温、土の状態、病害虫対策など、10月の収穫期まで無事に育ってくれるよう目が離せません。子育てと同じで次々いろんなことがおこるんですよ。でも、そうした環境のなかで、畑の作物たちは、がんばって育ってくれます。ポワローに限らず、どの作物も無事に育った姿を見るのが一番うれしいですね』

シェフも感動する「とかちポワロー(リーキ、ポロネギ)」に注目!

たけなかファーム ポワローたけなかファーム
ぐうキチ
とかちポワローの魅力を教えてください!

『自然な甘さです。煮込むとトロトロに甘くなって、しかも煮崩れしない。どんな料理にも使えて、しかも、おいしさを確実に底上げしてくれる万能野菜なんです』

“おいしさを確実に底上げしてくれる”
試行錯誤してきた竹中さんだからこそ言い切れる、自慢のポワロ―ですね。

ぐうキチ
毎年1年生とおっしゃる竹中さん。目指しているのは、どんなポワロ―ですか?

『白・黄緑・緑の割合が1:1:1が美人なポワロ―の条件です。いろんな品種を試して、どれも食べると甘くておいしいんです。でも、それだけではダメですよね。ポワローづくりを頼んでくれたシェフもそうですが、本場フランスで修業した方は本物のポワローを知っているわけです。そういう人に使ってもらうためには、ちゃんと本物を知ってつくらなければ失礼だと思うんです。だから、ヨーロッパにも勉強に行きましたし、今も勉強中です』

黄金比率が本物の証。おいしいだけではない、美人なポワロ―を求めているからこそ、シェフも感動する素材が作れるのですね。

おすすめ返礼品
とかちポワロー(リーキ、ポロネギ)Lサイズ 3kg

とかちポワロ―

澄んだ空気と健やかな土に育まれ、音更町内のたけなかファームで生産している「自然な甘さ」が魅力のポワロ―です。ワンランク上の料理をつくりたい方、美しく健康になりたい方、ぜひ一度お試しください。
※「とかちポワロー」は、国内では生産の少ないフランス料理の定番食材「リーキ(西洋ネギ)」のたけなかファームブランドです。

竹中さんイチオシの食べ方は?

『薪ストーブで1本まるごとホイル焼きにして、オリーブオイルと塩で食べるのがイチオシ!視察に来たシェフにお出しすると、みなさん感動してくれるほど、絶品です』
薪ストーブでまるごとホイル焼き、シェフも感動のおいしさを体験したいですね!

これからの季節なら鍋には欠かせませんね。すき焼き、肉じゃが、シチューにカレー、グラタン、ピザと、和洋中どんな料理にも使えます。

音更町のここが好き!

『音更町は帯広の隣町で何かと便利ですし、活気があります。個人的なオススメは、うちの畑から見える東ヌプカウシヌプリの眺めです。然別湖の横にある山で、地元の人は昔から坊主山と呼んでいます。畑の先に見えるゆったりとした山の稜線が、富士山みたいでいいんですよ』

竹中章さん
ポワローはヨーロッパのマルシェに行くと必ずある定番の野菜です。煮てよし、焼いてよし、蒸してよし、長ネギや玉ネギ以上に、どんな料理にもよく馴染むので、この機会に一度召し上がってみてください!
たけなかファーム
〒080-0577 北海道河東郡音更町字西中音更北14-15
TEL 0155-45-2014
公式サイト

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「たけなかファーム」竹中さん