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登別市(のぼりべつし)はこんなところ
日本有数の温泉地として知られる湯の街・登別。豊富な湯量もさることながら、10種類もの泉質を持つ珍しい温泉としても有名です。温泉にまつわる景勝地やクマ牧場、水族館などテーマパークが揃い、観光エリアとして親しまれています。
創業100余年。歴史ある「道南平塚食品」に注目!
大豆との長い付き合いは、大正9年、初代が室蘭市に開いた小さな豆腐店から。昭和10年から納豆づくりをはじめ、現在は4代目の平塚正雄さんが、老舗の伝統を守りつつ、13名のスタッフとともに上質な納豆を創り上げています。
良質な北海道産大豆に、倶多楽(くったら)山系のおいしい水をたっぷりと含ませた後、釜で蒸し発酵させる「道南平塚食品」の納豆づくり。納豆の美味しさや風味を左右する発酵には、北海道の稲わらから採取した天然の納豆菌が使われています。
大豆の本場・北海道で誕生するこだわりの納豆は、初代の名前が由来となった専門店「豆の文志郎」や地元のスーパーで販売。近年はネット販売が中心となり、全国津々浦々の納豆ファンに本場の美味しさを届けています。
平塚さんに聞きました!
東京の大学卒業後、迷うことなく登別に戻り、納豆づくりのノウハウを学んだという平塚さん。「伝統を守りながら、研究を重ねてよりおいしい納豆を届けたい」。そうした思いからも、お仕事への熱意が伝わってきます。
『食品の多くは、毎日の食事を通して健康や体調にも繋がるものです。安心で美味しい納豆を食卓に届けることが私たちの仕事。当主となり30年を過ぎますが、お客様からいただく「美味しかった」の一言が、何年経ってもやはり嬉しいですね。同時に、健康に携わるものを作る責任も実感します』
ヘルシーな発酵食品を代表する納豆を積極的に採り入れている方も多いのでは?私たちがいつでも気軽に食せるのは、精魂込めて作っている方々のおかげですね。
『大豆は、風味が豊かで雑味の少ない北海道産。「わら納豆」には、大粒は「とよまさり」、小粒・極小粒・超極小粒には「ゆきしずか」を使用しています。大豆は一晩おいしい水に浸し、たっぷりと水分を含ませた後、職人が釜で蒸し上げます。その後、蔵で3日間ほど発酵し、納豆が完成します。北海道の稲わらから採取した納豆菌を自家培養した「文志郎菌」を使うのも、こだわりのひとつ。納豆特有の臭いが少なく、やさしい風味に仕上がります』
北海道産大豆100%。こだわりの「わら納豆」に注目!
『お届けする「わら納豆」は、香りのよいイグサから作った藁で包み込みます。ナイロンで覆わず直接包むので、特有の風味や香りを実感していただけると思います。
また、包んだ納豆の中心にイグサを挟めるのも「わら納豆」の特徴。全体に納豆菌が好む空気が行き渡り、芳醇な香りが増すんです』
一つひとつ手作業で行うため、大量生産は難しいそうです。「だからこそ、より美味しい納豆を届けたい」とおっしゃる平塚さん。老舗専門店ならではのこだわりと魅力を実感します。
蔵で流すBGMは、これまでヒーリングサウンドが主でしたが、最近は平塚さんお気に入りの男性シンガーの曲を聴かせているそう。
これまで培ってきた経験や技に加えて「生き物だから愛情を込めて育てる」というまっすぐな思い。それが全国にファンがいる美味しさの秘密なのですね。
おすすめ返礼品 北海道のわら納豆4種食べくらべ6本セット
納豆愛にあふれる納豆職人がお届けする北海道産大豆100%の納豆。昔懐かしい風味と芳醇な香りを楽しめるわら納豆は、クセが無いのにクセになる本格納豆。わさび漬けや激辛トッピングなど、登別らしさも楽しめる職人こだわりの納豆をぜひご堪能ください。
平塚さんイチオシの食べ方は?
『大豆の大きさによって、風味や食感の印象が変わります。発酵時間が長い大粒は、北海道の大地が育んだ豆の味。小粒は納豆菌が自然なかたちで本来の力を発揮した、臭みの少ない糸の味。それぞれの特徴や美味しさを楽しめるのも「わら納豆」の魅力です。ぜひ大粒と小粒を食べくらべて、お好みの納豆を見つけてください!』
登別市のここが好き!
室蘭で生まれ、1歳から登別育ちとあって、街を知り尽くしている平塚さん。
『温泉で有名な街ですが、山もあって海もある。北海道らしい豊かな自然に恵まれた登別の気候風土が、納豆づくりを支えてくれているのだと思います。家業に就いたのも、やっぱりこの街が好きだから…ですね』