シリーズではじまりました「札幌ラーメン最新事情2015」
2回目の今回は「ご当地ラーメン」をキーワードにピックアップしてみたいと思います。
以前より何度かお話しておりますが、今の札幌を一言で言い表すなら
「バラエティに富んでいる」
というのが特徴なんじゃないでしょうか?
10年ほど前までは「魚介系のスープは札幌では流行らない」なんて言われた時代もありましたが、「昔ながらの札幌スタイルのラーメン」と「スタイルにこだわらないトレンド系ラーメン」がバランス良く、しかもバリエーション豊かに存在しており、それが多くの方の舌を楽しませてくれています。
そんな、食べる側の受け入れ態勢が整った(?)のもあるのか、昨年はバラエティ豊かな全国のご当地ラーメンを食べられる機会が多かったのも印象的でした。
豊平アクションSTEP3
これは残念ながら既に終了してしまったイベントですが、豊平区の人気店が期間限定で全国のご当地ラーメンを作り提供するというイベントでした。
北は青森から南は沖縄まで、日本の様々なご当地ラーメンを豊平区だけで食べられちゃうってとても楽しい!!
各店店主さん自らその土地に足を運び、その地域を代表する味を学んで来るという徹底ぶり。
実際に全店食べてみて思ったのは・・・・。
「めっちゃ本格的(*o*)」ってこと
期間限定のイベントだし、自らのお店の通常営業を行いながらだから
「それなりの味に仕上げてくるのかな?」
なんて実は思っていたんだけど・・・。
それぞれの店主さんがプライドをかけて味作りをされたんでしょうね!
どれもこれも美味しく楽しかった!
本当は全部のお店の味を一店一店ご紹介したいところですが、長くなりそうなので今回はお許しください・・・。
このイベントはまだ是非やってもらいたいなぁ!
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各種物産展
北海道物産展が全国のデパートで人気なのはニュースなどでご覧になったことがあるかと思います。
地域別の物産展ではやはり「北海道物産展」がダントツの人気らしいですね。
でも、実は逆に、札幌でも日本各地の物産展が開かれているんですよ。
そして、そのいくつかではラーメンがイートインコーナーで食べれちゃったりするんです(^o^)
意外と知らない人が多いようですが、これは是非利用して欲しいところ。
物産展情報は要チェックです(^ー^)b
昨年は博多の「一心亭」や喜多方の「まるや」など毎年恒例のもののほかに、東京から「大勝軒」や「ソラノイロ」という人気店をはじめ、沖縄や鹿児島のラーメンも食べられて、とても楽しませていただきました(^^)
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さて、前半はイベントや物産展など、特定の時期に食べられるラーメンをさらっとご紹介しましたが、やっぱり定常的に食べられる情報が欲しいですよね(^^;
ということで、ここからは、札幌で定常的に食べられるご当地系ラーメンをご紹介して行きたいと思います。
麺屋つがる
まず、最初に紹介するのは麺屋つがる。
名前の通り、青森県津軽地方のラーメンです。
メニューは煮干系のつがるラーメンと鶏+煮干の中華そばの2種類があるけど、個人的にオススメは「つがるラーメン」
ライトだけどしっかり味わえる煮干のスープがとても好き(^ー^)
えぐみが少ないので、煮干系ラーメン初心者の方でも食べやすいと思います。
実はこの日はランチタイムで2軒目の訪問(^^;
お腹はそれなりにいっぱいなんだけど・・・。
こういうあっさり系ならスルスルと入っちゃうんだよね。
脂のほとんど無いスープは煮干の美味しさで溢れながらも、とても食べやすい。
年齢的なものもあるけど・・・こういうすっきりしたタイプが最近は好きなんだよね!
・・・って、実は一軒目に訪問したお店がこってり系味噌ラーメンで、そっちも好きなんだけどね(-_-)
単なる空腹具合の問題か(-_-)
やっぱりこの手のスープには細麺が良く似合う!
あっさりすっきりスープにやや細目のちぢれ麺がスルスル胃袋に収まる!
今や津軽地方のラーメンと言っても二郎系の野菜山盛りのラーメンを出すお店もあったりして、バラエティ豊かになってきていますが、やっぱり頭に浮かぶのは「煮干や焼き干の魚介風味の香る醤油系あっさりラーメン」というのが自分の印象。
ノスタルジックな雰囲気をドンブリに感じながら食べる一杯は、どこか懐かしい。
卓上に旨味粉や・・・・
らーめんたれ、なんてのもあります。
これでお好みに調整すると最後までお好みの味で食べられるんじゃないでしょうか。
私はさすがに昼の2杯目なのであまり食べられなかったけど・・・・
ウソです(-_-;
2杯目でもスープを飲み干すほど、スルスル・ごくごくいっちゃいました(^^;
津軽弁で言うと
「も はらちゅいふて あどけね(*o*)」
(訳:もう満腹でこれ以上は食べられません)
って感じなんですけどね・・・┐( ̄ヘ ̄)┌
【麺やつがる】
住所:北海道札幌市北区北35条西3-2-16 セピア35A棟 1F
営業時間:11:00~15:00 17:00~20:00
定休日:不定休
TEL:090-8928-4332
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ら~めん たく家
続いてご紹介するのは「横浜」のご当地ラーメン。
らーめんたく家です。
看板の右下に「家系(いえけい)」と書かれていますね。
家系ラーメンは、1970年代に登場した神奈川県横浜市で生まれた「吉村家」を元祖とされるラーメンのジャンルで、その多くに「○○家」という店名が使われていることからそう呼ばれています。
系列も増え、一概に定義するのも難しくなって来ましたが、豚骨や鶏がらスープに鶏油を浮かべた醤油味が代表的な味わい。
太麺が一般的でトッピングにほうれん草・チャーシュー・のりは欠かせない!
はい!
この日の全体像はこんな感じです!!
すみません(-o-)
またしょうもないウソを書きました。
正しい全体像は上の写真。
この家系ラーメンにはライスが欠かせない!!
・・・と勝手に思っている(笑)
クリーミーな豚骨の風味に、鶏油の香りが食欲をそそる。
この麺の感じも本場の雰囲気を演出してくれるねぇ!(^^)
気分はハマっ子!
ちなみに、家系ラーメンを提供するお店の多くは「麺の固さ」「脂の量」「味の濃さ」が選べるのも特徴。
慣れてくると「カタメ・多目・濃い目」なんて自分好みのオーダーが楽しめるのも特徴。
このお店を訪問した際に真っ先に目に飛び込んで来たのがコレ!
ライスとの相性が良いことをよっくわかっていらっしゃる(^ー^)
ほら、オレって海苔好きじゃん!
このスープの染みた海苔をご飯に乗せると最高に美味いじゃん!
折角のご当地シリーズなので、その土地の言葉を使おうと思ったけど、「ハマ言葉」がよくわかっていません(-_-;
「じゃん」ぐらいしか知らないんです(>_<)
『あーあ・・・またスープまで飲み干しちゃった・・・じゃん。』
使い方、正しいですか?
え?使い方は正しいかも知れないが、夜10時の食事としては正しくないかも知れないって?(*o*)
ごもっとも・・・じゃんか。
【ら~めん たく家】
住所:北海道札幌市北区北21条西4-1-16
営業時間:11:30~16:00、18:00~22:00(平日)
11:30~20:00(土・日・祝)
定休日:水曜日
TEL:011-757-2577
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天下一品
さて、徐々に南下してまいりましたが、続いては「京都」発のお店。
天下一品をご紹介。
北海道以外の地域にお住まいの方は「今更?」と思われるかも知れませんね。
なんせ、北は東北、南は沖縄、挙句の果てにハワイにまでそのお店があるという、超メジャーラーメンチェーンですからね。
待ってましたの北海道初上陸は2014年6月。
このラーメンに私が初めて出会ったのは1980年代だったかな?
当時は事前情報も先入観も無い状態でお店に入り、運ばれてきたラーメンを見て「ギョッ(*o*)」っとしたっけ・・・。
見て!このドロドロのスープ(^^;
今ではこういう写真を見るだけでちょっとテンションがあがるけど・・・。
当初はこの鶏白湯濃厚スープは「苦手」だったことを告白しておこう(^^;
ところが、なんだか数日過ぎると「もう一度食べてみたい」と思い・・・。
気がつくと何度も食べ、いつのまにやら大好きなラーメンになっていた。
京料理というと、味付けが薄いあっさりしたものを連想する人も多いかも知れませんが、ことラーメンに関してはかなりこってりしたタイプが多い。
特にこの手の鶏白湯の濃厚タイプを提供する店が多く、ある意味「京都のお吸い物」と「ラーメン」は対極にあるのが面白い(^^)
天下一品と言えば卓上調味料も欠かせない存在。
辛子味噌は辛いけどクセになるんだよね~。
ついつい入れすぎてしまう(^^;
ちなみに蛇足だけど。。。。
昨年京都に出張した際に「総本店」に行ってきました(^ー^)
周りに由緒ある建物、歴史的建造物などなど、見所満載の京都・・・・。
そんな中にあって、お寺を回るより、天下一品の総本店詣でが何より楽しかったなんて人には言えないよね(^^;
おっと。札幌はすすきの店に話を戻さなくちゃ!!
京都帰りで京都弁を色々と教えてもらったから、使いたくて仕方がない時期にすすきの店に初訪問。
注文だって、京都弁を使いたくてウズウズ(^^;
でも、京都弁って結構バリエーションが多いんだよね。
ラーメン たのむわ
ラーメン おくれやす
ラーメンに しときますわ
ラーメン くれへん?
ラーメン おくれやしまへんやろか?
さーて、どの方言を使ってやろうかワクワクしながらお店に入って店員さんにオーダーしようとしたら。。。。
『お客さーん!券売機をご利用くださーい』
だってさ(-_-;
『券売機やったことにげんなりどした!!』
・・・悔しいから、せめてここで京都弁でつぶやいてみました(-_-)。
あ、ちなみに最新鋭の券売機はとても使いやすかったけどね(笑)
【天下一品 すすきの店 】
住所:北海道札幌市中央区南7条西3-7-12 さいとうビル 1F
営業時間:[日~木]11:00~翌2:00
[金・土・祝前日]11:00~翌4:00
定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)
TEL:011-200-0978
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ラーメン 八卦
さて、さらに南下して、最後は九州は久留米のご当地ラーメン。
ラーメン「八卦」をご紹介。
ここラーメン八卦は本格的な「久留米ラーメン」を食べられるお店。
ちょっとここでサラッと久留米ラーメンに触れておくと、実は九州全域に見られる「白濁した豚骨スープ」は久留米で生まれたと言われています。
昭和10年代、元々は久留米のラーメンは豚骨を使っていながら、白濁していないタイプが主流だったそうな。
その後昭和20年代に入り「三久」というお店の店主さんが、寸胴にスープを強火のままかけっぱなしで長時間外出してしまったら、見事な白濁豚骨スープができたそうな・・・。
なんとものんきな話ではあるが・・・火事にならなくて良かったね(^^;
店主さんがしっかりものだったら逆に生まれていなかったスープかも知れない(笑)
くー!このビジュアル!
そそられますねぇ!(^ー^)
久留米ラーメンは博多より濃度が濃く、これは「大砲」というお店が考案した「呼び戻しスープ」と呼ばれる技法によるものと言われています。
これは毎日スープを使い切るのではなく、常に継ぎ足し継ぎ足しして濃度をあげつつ旨みを乗せていく手法。
まるで老舗のうなぎ屋のタレや焼き鳥屋のタレのようですね。
で、こちらのお店も「呼び戻し」の技法を使っており、実にコクのある深い味わいのスープにしあがっている!
その一方で「しつこさ」や「くどさ」が無く、むしろ後を引かない軽さも持っている。
あー・・・コレ美味か・・・バイ!!(-´▽`-)
加水率が低く、パツンとした食感の麺はこのスープと抜群の相性。
初めて食べたときは九州から取り寄せているのかと思ったんだけど、実は札幌のさがみ屋製麺の麺なんですって!
博多ラーメンは基本的に麺は少なめ。
久留米のラーメンはそれより少し多めなのかな。
それでもやっぱり細麺はおやつ感覚で食べられるのが嬉しい(^o^)
軽い軽い。
「カリカリ」と呼ばれる豚の背脂を揚げたものが香ばしく、良いアクセントになっている!!
あーあ・・・もう終わりかぁ・・・。
美味しくご馳走様。
・・・って、また こまかしら ごつば ついてしもたバイ(-_-)
・・・実に怪しい博多弁だ・・・。
この手のラーメンに欠かせないのは替え玉(替え麺)。
実は博多より麺量の多い久留米では替え玉の無い店もあるそうですが、それでも札幌の麺量に比較するとボリュームは少ないからね!
そうそう。
こちらのお店は正月も休まず営業をされていたとのこと。
「正月も休まず営業って大変でしたでしょう?」
と投げかけると
「いやいや、どうせ毎日豚骨スープに火を入れなくちゃなりませんから、ついでなんです」
と笑いながら答えられた店主さん。
冒頭に「白濁した豚骨スープは火をかけっぱなしという呑気な状況で生まれた」なんて書きましたが・・・。
それを「美味しく」「進化させる」ってことは容易なことじゃないんですね。
「呼び戻し」という技法は素晴らしいけど、それを維持していくのにはそれ相応の覚悟も必要だという当たり前のことを今更ながら実感しました。
さて・・・ワタクシのドンブリ。
少ない麺量なので替え玉してもスルスルスルリ!
軽めのお食事って感じですよね(^ー^)
と、思ったのだが・・・。
実はこちらのお店、一玉の麺量は標準の札幌ラーメンとあんまり変わらないぐらいあるそうで・・・(*o*)
ええっ?そうなの?
すこーしも軽くないわー♪(-_-)
どこかで聞いたことがあるようなメロディを口ずさみながらお店を後にした・・・。
【ラーメン 八卦 】
住所:北海道札幌市北区新川3条11丁目10-21 竹中ビル 1F
営業時間:11:00~15:00 17:00~20:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
TEL:090-5732-5350
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さて、ということで「札幌ラーメン最新事情2015」2回目はご当地ラーメンをキーワードにスポットを当ててみました。
様々な味が楽しめるようになった札幌。
いろんなスタイルがありますが、全国にはそれぞれ特色のあるユニークなラーメンがまだまだあります。
麺や仕込など、その土地じゃなければ簡単には作りあげることのできない味もあるはず。
影には店主さんの努力があるんだと思います。
今年は各地のご当地ラーメンも楽しんでみてはいかがでしょうか?
【札幌ラーメン最新事情2015】