函館近海の魚が一堂に集まる「函館魚市場」
朝一番の活気ある世界を間近で体験
10月13日(土)から豊洲市場で、一般見学がスタート!
北海道の市場でも、一般見学できるんですよ。
この夏行った「函館魚市場」の様子をアップします!
函館に行く度に行ってみたかった「函館魚市場」。
早起きができずにいつも断念。
今回こそは!と、
早朝5時半から、真イカのセリが始まると、宿泊先の漁火館で教えてもらい、
行ってきました。4時半起きで!
「函館魚市場」は、ベイエリアの赤レンガ倉庫群よりも少しだけJR函館駅側。
倉庫群すぐ手前の撮影スポット、石造りのアーチ橋「七財橋」の手前にあります。
本来は事前予約が必要なそうですが、
<函館魚市場見学のご案内>
http://hakoichi.co.jp/tour.html
当日でも大丈夫でした。
入口にいる警備の方に見学したい旨を伝え、入場証をもらい、イカセリの場所も教えてもらって、いざ見学へ!
到着は5時25分。セリ落としたい人が集まってきています。
5時半になると、
カランカラン!カランカラン!カランカラン!
大きな鐘の音を合図に、
「おはようございます!!!なんとかなんとか・・・・
(まだ遠慮してて遠くにいたので良くききとれず)」で、
セリがスタートした模様。
なにやら呪文のような、お経のような声と、
「ハッ!」とか「フッ!」という声が聞こえているうちに、終わってしまったらしく、
蜘蛛の子を散らしたように、人がいなくなってしまいました。
あまりに早くて、写真を撮ることができなかったので、
<函館魚市場イカセリの動画はこちらで>
まさにこんな感じでした
http://hakoichi.co.jp/info/1197.html
「だァ~めだぁ!」と首を振りながら去っていく人。
どうやら、今日は朝イカの入荷が少なく、高値の模様。
そういえば、昨日の夕食時
「今日は、漁火が少ないですね」と、漁火館のスタッフの方が言っていたのを思い出し、
ふむふむ。漁火の数とセリの量は関係するのね、と納得。
セリ落としたイカは、しっかり測っていましたよ。
この後、何が起こるかわからなくて、
何か起こりそうな気配もないので、ぶらぶらしてみることに。
イカのセリが行われた棟には、
生きた 鮃(カレイ?見分けがつきません)やカジカなどが並んでいました。
タコは、
暴れ者らしく、ネットに入れられています。
?もしかしたら、ネットに入っているほうが落ち着くのかもしれませんね。
海側にはイカ釣り漁船がいました。おっきいですね。
さっきのイカセリの棟とは違う、真ん中の広いほうの棟には、左右にたっくさん魚が並んでいます!
ぶらりぶらり見せてもらいます。
大好きな雲丹が!こんなにたくさん!!
思わずヨダレが・・・。オシマ産のようです。
こちらは本マグロ。
テレビで見る、市場にゴロンと横たわっているマグロのイメージよりも小ぶりですが、光ってて美味しそうですね♪
知内から来た 天然の鯛。
きれいな色ですね~。なんだか、笑っているみたいで可愛い顔をしています。
これは、ふくらぎ(南茅部産)
↓そして
これは、イナダ(オシマ漁港から)
↓そして
ぶり! (尻産? もしかして奥尻??)
出世魚の観察もできます(笑
どれも、つやつやしてきれいです。
昨晩煮つけで食べたメバルもいました。
魚はまだまだまだまだいっぱい並んでいますが、『夏の函館お魚図鑑』になってしまうので、この辺で。
そうこうしていると、泳いでいるイカが入っている大きなコンテナが運ばれてきました!
3箱!
箱真ん前でのぞかせてもらいます。
透明感のある真っ黒です!めちゃくちゃおいしそう♪
まさに、スイーーー、スイーーーー、と。イカの泳ぎって優雅。
鐘が鳴り響きました!!セリのスタートです!
いったい誰がどう競って落としたのか、素人の私にはわかりません。
この活イカのセリから「大セリ」が始まるのだそうです。
セリは左列と右列で同時に始まっていて、
イカがいた列は、こちらからむこうへ向かって、
右側の列は、はるか向こうからこちらへ向かって、人が集団で動いていきます。
棒を持っている人がセリをまとめている人。
その横にいる人が、セリ終わった箱に「セリ済」の紙を入れる人。
こ~んなに近くで見学できるんですよ♪
豊洲のような大きくて近代的な市場は、窓越しでの見学になるので、
この近さは、函館ならでは!
ここまで近づくと、呪文のような言葉がなんとなく産地や数字に聞こえてきます。
時々、小さな笑い声も聞こえてきます。なんだか、アットホーム。
↓セリ済の紙が入っていますね。
すべてのセリが終わって、がらりんとしたところに、再び魚が並んでいたので、
お仕事中とは知りながら、先ほどセリをまとめていた方に聞いてみたところ
「これは、次のセリ用なんですよ。7時10分からスタートします」
そして、
「セリは、5時半のイカから始まり、6時からの大セリ。
その後は、9時までの間に順次、向こうにある活魚や、漁港から運ばれてくる朝獲れの魚をセリにかけます。
9時を過ぎたものは、翌日の大セリにかけるんです。
向こうの(最初のイカセリの場所)活魚は、昨日9時以降に入ってきたもので、
活魚として付加価値を付けておいて競るんですよ。」
と、とても端的にわかりやすく、笑顔で教えてくれました。
ありがとうございます!
8時くらいまでに見学に行けば、なにかかにかのセリが見れるということですね。ぜひ!
一本横の通路に、仲卸のお店が10件ほど並んでいます。
大好きな雲丹やホタテが小分けになって店先に並んでいますが、
私は資格がないので、買えません。
残念・・。
セリ落とした魚は、大きな一輪車や、フォークリフトで運んでいます。
豊洲のように、ターレーは一台もみませんでした。
配送準備中。 すごい! これ、すべて配送するようです。
最初ハッポウ1箱だったトラックが、
次に見た時は
↓ 荷物が積み込まれていました。荷台のドアが空いているということは、まだまだ積むのでしょう。
朝の活気ある世界。
初めての見学。 わくわくして興奮冷めやらぬ感じです。
さて、函館魚市場では、セリ見学と、もう一つのお楽しみが。
場内にある食堂です!
市場直結ということは、新鮮で美味しいはず!
今日は、漁火館で朝イカの朝食が待っているので、
こそっとメニューだけ見て帰ってきました。
◇函館魚市場食堂 魚いち亭
日替わり定食 500円
銀だら定食 1280円
海鮮丼やお刺身定食もありました。
営業時間:6時30分~13時30分
次に函館に来た時は、ここ「魚いち亭」で食べようと思います!
そして、札幌の中央市場も見学に行ってみよう!っと思いました♪
<市場で見つけた気になったもの>
セリ人が鳴らす鐘。
無造作に置いてあったので、思わず鳴らしてみたくなりましたが、ぐっとガマン。
函館の人はイカのことを「イガイガ」と言います。
メモに「イカイカ」って、ちょっとかわいらしい♪
仲買人の「わや!」
今日はイガが高くて、わやだべや!と言っているようでした。