「ぐうたび北海道」編集長の村澤です。お寿司がたっぷり食べられて、こじんまりと居心地のいい温泉宿があると聞き、泊まってきました。2016年4月末にオープンした「笑(えみ)函館屋」。
ここは源泉100%かけ流しで、全26室の小さなお宿。1泊2食・1万円~(驚)!季節ごとに訪れたい、まさに隠れ家。その人気の理由を探ってきました!
■目次
港町・函館で、匠の寿司が食べ放題!旬ネタの寿司コース・冬のテーマは「マグロ尽くし」
函館と言えば、新鮮魚介。職人が旬ネタで握る「お寿司のコース」を楽しみに、間食もグッと我慢して、やって来ました。
まだ新しいレストランは白木が基調の清潔感ただよう明るい空間。お寿司だけにカウンターを選んで座り、ビールを注文。静かな雰囲気が落ち着くなあ。
今日の夕食は「寿司コース~笑」。その時期、一番おいしい近海産の鮮魚を使ったコースです。
さっと出てきたのは、イカ炙りネギ胡麻和え、ホヤの塩辛、石狩味、松前漬け、マグロのカツレツと、酒の肴にピッタリの嬉しい前菜。今宵はきっと、飲まさるなあ。
そして焼き物は、冬ならではの真鱈の生姜餡かけ。メインのお寿司は私の大好きなマグロ尽くし!ペースをあげ過ぎないよう気をつけながら、少しずつ、いただきます。
主役のお寿司は、ドーーンとこんな感じ。マグロ赤身、中トロ、大トロ、炙りトロ、漬けマグロ、鉄火の巻物、ミニユッケ丼、嬉しい~!食べ比べできるなんて、なんて贅沢なの?!う~ん、たまらない。しゃべりたくない。しかも、シャリが小さめなので、次々と勢いがつきます!
マグロを味わい終えた頃に、二の皿がドーン。思わず、「うわっ」と言ってしまいました(笑)。こちらは、白身、ズワイ蟹、ぼたん海老、イカ、鮑、ウニ、いくら、玉子。ああ私、函館に来てるんだなあという実感に浸りながら、1カンずつ、味の違いを堪能します。
驚きなのは、お寿司が「おかわり自由」だということ!
だってだって、このコース、このほかに、揚げたての天ぷらや茶碗蒸しも出てくるんです。天ぷらの海老は大きいし、茶わん蒸しは栗と蟹が入った、ちょっと甘めの北海道風。お腹がキツくても、やめられません。。
目の前で職人さんが握ってくれるのも、本格的で粋な感じ。知らない寿司店のカウンターって、どことなく敷居が高い気がして落ち着かなかったりするけれど、ここはとっても気楽。
「こんなにボリュームたっぷりだと、お寿司を追加で握ってくださいって人、あんまりいませんよね?」と聞いたら、「いえいえ、もう一周全部くださいとか、お皿ごとおかわりって方、結構いらっしゃるんですよ」とのこと!
今回は冬でマグロ尽くしでしたが、夏はイカ、秋は鮭というように、旬に合わせてネタが変わるそうです。
「どうぞどうぞ、遠慮なく注文してください」と、ほっこり笑顔の西村さん。質問に丁寧に答えてくれて、地元ならではの情報も教えてくれて、ありがとうございました♪
海老頭の味噌汁とデザートもいただき、大満足です。ご馳走さまでした。
お風呂は源泉かけ流し、加水&加温もしない徹底ぶり。ロビーではワインや地元ソフトなどの無料サービスも!
食後は、温泉とロビーで、まったりタイムを過ごします。ロビーは、囲炉裏や座り心地良さそうなソファがたくさんあって、皆、思い思いに寛いでいます。
なんと、ホットワインにスパークリングワイン、セルフで飲み放題のサービスあり(無料)。
ここ、たぶん1番人気の特等席。空くのを待って、座ってみました。スパークリングワイン片手に、ぶーらぶら。ライトアップされた中庭を眺めつつ、お寿司の余韻に酔いしれます。
無料提供されているサービスは、アルコールだけじゃありません。函館酪農公社の函館牛乳でつくったソフトクリームや、北海道で一番古いと言われる地元老舗の「美鈴珈琲」の豆を使った珈琲が、自由にいただけるのがスゴイ!
おしゃべりもはずみ、ついついロビーに長居してしまいます。お部屋ももちろん快適なのですが、部屋から出て寛ぎたくなるお宿って、いいですよね。
朝ご飯は、函館の名物がズラリと並んだ豪華ブッフェ。マグロの中落ちやイカをたっぷりのせて自分好みの「海鮮丼」に!
源泉100%かけ流しのお湯に浸かって、ぐっすり寝て起きたら、楽しみはやっぱり朝ごはん。朝はブッフェです!そんなに広くないスペースなのに、和洋、すごい数のメニューがぎっしり並んでいて目移りします。
こんがりふっくらのフレンチトーストも美味しそうだったんだけど、私は海鮮丼をメインに決めました!だって、函館名物のイカに脂ののったサーモン、ピカピカのイクラなど、乗せ放題なんだもの~♪
見てください、この中落ちマグロの誘惑。こちらは通年提供。昨日のマグロの美味しさも蘇り、思わず、手が出ちゃいますよね。
はあ。ついつい取り過ぎてしまう、悪いクセ。でも、とったものは全部、責任もっていただく主義です!牛リブロースのステーキにソーセージ、目玉焼きは、目の前で焼き上げてくれる実演メニュー。道南名物のじゃがいも×塩辛バターやイカ飯といった函館名物や、函館酪農公社のヨーグルトにハチミツなど、好きなものは見逃せません。
最初にとらず、心残りだった自家製カレー。系列ホテル「富良野ノースカントリー」の名物「オムカレー」自慢のカレーソースと聞き、やっぱり最後に、食べずにはいられませんでした!
夜は贅沢な旬の寿司コースで、朝ブッフェもこんなに豪華。これだけの食事やサービスが楽しめて、1万円~は感動プライス!とても落ち着けるお宿なので、ご夫婦の記念旅など、ピッタリだと思います。
次は桜の季節を狙おうかな。紅葉の秋もいいなあ。
朝の光が差し込む気持ちのいいロビーで旅の余韻に浸っていると、「ああ、また来たいなあ」という思いが、しみじみ湧き上がってきます。函館に、リピートしたい温泉宿がまた一つ、増えました!
◆お風呂や客室、アクセスなど、【笑(えみ)函館屋】の詳しい情報はコチラ
https://www.gutabi.jp/hotel/base/859