びらとり和牛は、いったいどんな環境で生まれ育ってきたのか。そして、出荷される肉にはどんな特徴があるのか。びらとり和牛とは、どんな牛肉なのか、その特徴をピックアップして紹介します。
平取町で生産された「びらとり和牛」は、生産者の熱い想いと、北海道特有の厳しい自然の中で鍛えられた逸品です。平取町の凍てつく冬の寒さを乗り越えることによって、肉のうまみが凝縮され、味の濃い牛肉になっているのが特徴です。昭和37年に島根県から繁殖牛を導入、現在では札幌市を中心に幅広い方々に愛されるブランドになりました。
肥育素牛の大半が平取町内で生産されており、「びらとり和牛」1頭を生産するためには妊娠期間を含めると約40か月もの時間と労力を要します。その1頭1頭に情熱と愛情を注ぎ、びらとり和牛は丹精に育てられているのです。飼育は多くの時間と手間がかかり、大量生産が難しいのですが、生産者がたくさん愛情をこめて育てた和牛の霜降肉は、まさに芸術そのものです。
「びらとり和牛」と牛肉の格付け
牛肉に格付けは、(社)日本食肉格付協会によって定められた厳格な基準に基づいて検査されランク付けされます。格付けには「歩留まり等級」と「肉質等級」の2種類の等級が使われ、歩留まり等級はA・B・Cの3段階、Aが最も良く、肉質等級は5・4・3・2・1の5段階に分けられ5が最も良いとされています。
「びらとり和牛」は多くのA-5の格付けがされており、その極上のお肉は柔らかく、肉のうまみが凝縮されたお肉です。