北海道民なのに、カーリングについては「そだね~」と「もぐもぐタイム」以外、正直ルールすらよくわからなかったという体たらくの編集部・林原です。
そんな私が先日十勝に出かけていきなりカーリング体験をさせてもらいました!
いや~面白かったんです。ほんとに。大興奮。
というわけで、超初心者のカーリング、どんな感じだったか早速ご紹介しますね。
帯広駅から車で10分!手ぶらで体験できるカーリング施設
場所は帯広駅から車で10分の「カールプレックスおびひろ」。ここは通年でカーリングが楽しめる専用施設です。
スケートリンクや体育館のような外観を想像していましたが、それほど大きくはなく、住宅街にさりげなくマッチした佇まい。とはいえ、公式のリンクを4シート備えて大会なども開かれています。そんなリンクに立つ、というだけでなんだか気分が高揚してまいります。(心の中ではさっそく「そだね~」を連呼)
ぐうたび編集部にしざかも初体験、今日は気合とダウンコートだけの準備でまいりましたので、まずは帽子と手袋をお借りします。ニット帽は普通に見えますが、中には薄くて固いヘルメット状のものが入っているので転んで頭を打っても大丈夫。
次は靴、サイズを言ってお借りします。スニーカーやボーリングシューズみたいな歩きやすい靴ですが、インストラクターは左右で靴底が異なる専用シューズのようです。
さぁ、ドアを開けていよいよコート、じゃないシートへ!!
(※カーリングを行う長さ約45m、幅5mのエリアをシートと呼ぶそうです)
20kgのストーンがお行儀よく並ぶシートは、空気がひんやりして身が引き締まります。もう気分は選手、すぐできそうな予感しかしない!
初心者でも大丈夫、段階的に少しずつ体験します
優しくておもしろい二人のインストラクターのお話しを聞いて、まずは氷上を歩いてみることに。でも気持ちがはやり過ぎ、いきなりひと転び。もちろん七転び八起きの準備はできているし、何度だって立ち上がってみせる(どさんこだもの)。
向こう端まで歩いたら、今度はスライダーなるものを左足に装着します。なにこれ、ツルツル・・・怖っ!
そうです。ツルツルの氷上をツルツルの板を付け、左足を前に出して滑らせながら進みます。
こんな感じです。
む、難しい・・・!!! あちこちで悲鳴に似た声があがり、リタイヤする人まで現れます。一瞬で内腿がバンバンに張り、へっぴり腰になって横のにしざかにすがりたくなります(泣)。でも転ぶときは道連れを作らないよう、人にすがって立たないようにとの注意があったので皆さんaloneな感じで必死に耐えています。
この時点でさっきの自信はどこへやら・・すいすいストーンを投げることはもちろん、45mを歩ききることすら難しいのでは・・というお先真っ暗な気持ちに。
はい、ここでコーチが気持ちを切り替えてくれます。
しゃがんでブラシの柄を自分の前に置き、ストーンを投げるフォームの練習です。
ツルツルスライダ―を付けた左足を前に出し、右足は固定。かがんだ格好のまま少し後ろに下がってー、はい、蹴り出し!ツル~~~~~~~。
後輩のにしざかに「キレイ!体幹鍛えられてる~!」などと褒められ俄然やる気を取り戻した私は、何度もこの動作を繰り返します。もう大丈夫、ストーン投げは私に任せてっ!と心が勝手に叫びます。
さらに実際にストーンを投げる練習もやってみます。上の取っ手を時計の10時の位置から12時の位置で離すインターン、その逆のアウトターン。はて、どうして回転させるのでしょうか。
あとで調べると、回転させた方向に緩やかに曲がるようです。でもあの長い距離を正確にショットすることは至難の業、ということだけはわかりました。
次はさっきのデリバリーフォームとストーンの回転を合わせた練習。左手にスタビライザーという補助具を使って投げていきます。私たちがヨタヨタしているから、というのも多分にありますが、選手もこれでデリバリーフォームを安定させる場合があるとのこと。
それではインストラクターの美しいデモをご覧ください。
お二人とも素晴らしく美しいフォームです。惚れ惚れします。見ている分にはできそうな気がするのですが、右足を長く伸ばしたままあの体勢をキープすることは・・難しかったです。
次はブラシをもってスイーピングの練習です。イエス!ヤップ!また気持ちが先走ってつい言ってしまいますが、指示を出す人は別(スキップ)で、スイーパーは力いっぱい無言で掃くだけです。
左の写真のように、昔は本当に箒やデッキブラシのようなものを使って掃いていたそうですが、今は右のように化学繊維が使われています。
あとはひたらすら全身全霊、全体重をかけて氷をこする!左下2枚の写真のように、左右どちらの手が下でも、しっかり力が入ればOK、右のように上体が起き上がると、インストラクター曰く「掃除機かけてます~」になります。
この中腰の状態で2時間を超える試合中、何度も何度もこすり続けるのは本当に大変です。私は足ではなく「両脇が!」筋肉痛になりました。
その後、掛け声について
イエスまたはヤップ ⇒ もっと掃いて
ハリー ⇒ もっと早く掃いて
ウォー ⇒ 掃くのをストップ
と教わりましたが、自分が必死でスイープしているときのウォーウォーは、みんな盛り上がってるぅ~なんて勘違いをして、「掃くのやめてっ!」と日本語で言われるまで気づかないという失態も・笑
いよいよ実戦!!ミニゲームを楽しもう
簡単なルール説明のあとはみなさんお待ちかね、ミニゲームへと突入です!いよいよ練習の成果を見せる時!ワクワクします!(←またしても根拠ない自信にあふれる私)
今回は、私たち二人以外は初対面の方々だったのですが、いや~盛り上がりましたね~、高度な戦術は皆無だし、ハウスまでの長さは半分以下に。力任せに投じたストーンが敵のストーンもろともハウス外に吹っ飛んでしまおうともなぜか楽しく、いちいち嬌声を上げてハイタッチ・笑
横ではインストラクターがどこを狙って投げたらいいか、そっと教えてくださいます。もちろんその通りにはいきませんが常に優しい笑顔で見守っていてくれます。コーチ、ありがとうございます。
私のショットが、たまたまハウス(丸い円)内の相手のストーンをはじき飛ばし、ハウスのど真ん中に鎮座した際には、ふふ、天才かと思いましたね。ちなみにこれはヒット アンド ステイというそうです。そのあとすぐにはじかれましたけど。
だんだん慣れてくると、「イエス」というはずが「掃いて掃いて」とか「いいよいいよ~」になったり、移動中に思わずひっくりかえったり、スイープの順番もあやしくなってくるなどいろんなことがおきますが、そんなことはご愛敬、あの思いストーンがゴツンゴツンいってはじいたりはじかれたりするのがまぁおもしろいこと。
今回は公式ルールとは異なり、じゃんけんで先攻後攻を決め(絶対後攻が有利!)、1チーム4名で2投ずつ投げるだけなので、あっという間に勝敗が付きます。4チームトーナメントで「準優勝」という輝かしい成績を残し、私たちの熱い戦いは終わりました。
気力、体力、知力を駆使して(ないけど)二時間半の死闘を繰り広げる氷上のチェスと言われるカーリング、その面白さと大変さの100万分の1くらいは体験できたと思います。帰宅後にテレビでカーリング観戦をする私の目の色が変わったのは言うまでもありません。
体力に自信がなくてもこまかいルールがわからなくても大丈夫です、帯広に行ったらカーリングを体験してみませんか?事前予約をすればどなたでも楽しめますよ。
インストラクターに撮っていただいた一枚、ハイチーズではなく「カーリングゥ」でこのポーズです・笑
ちなみに唯一できなかったもぐもぐタイムは、車に戻ってすぐさま、自主的に行いました。
住所/帯広市清流東2丁目13-7
定休日/不定休
【カーリング体験】
時間/約2時間(氷上での体験は1時間30~40分程度)
料金/一人3500円(3名以上でご予約ください)
予約・お問い合わせ/080-1974-1153 (インストラクター確保のためできるだけ早めにご予約・ご相談ください)
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